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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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0389 大洋の向こう岸

 北米では、カリフォルニア共和国で軍事クーデターがすでに始まっている。装甲車が次々と市内に進入し、軍隊は暗視装置を装着してこの都市に夜間外出禁止令を施行した。その後、血気盛んな少壮派将校たちは政府軍と路上で交戦を開始した。


 血気盛んにこれを引き起こした軍部の少壮派は、都市の人口が一日にどのくらいの生活物資を必要としているのかを知らず、また都市が生産活動を停止することでどれほどの損失が生じるのかも知らず、ましてや都市のリズムが突然乱された場合、生産計画を再整理し、再び生産を組織するには数カ月かかることなど全く理解していなかった。


 都市の生産活動において、各部門の物資調達のリズムは人間の体と同じである。例えば心臓が数秒間痙攣したり、胃腸が数秒間機能停止したりすれば、それに連動して全身が混乱に陥る。いわゆる手術は元気を傷つけるというのは、体を開いてある臓器を処置する際にその臓器に影響を与え、全身のリズムを乱すことを指す。軍部がクーデターを起こすことも、国にメスを入れるようなもので、国の元気を損なうことになる。


 だが、軍部はこの道理を知らない。そして、この時代の民衆も、軍部が国家に対して行動を起こしたとき、それが自分の生活にどのような影響を与えるかを知らない。


 この時代の民衆は国家に対する認識が非常に偏っており、常に国家が自分の税金を取っていると考え、無意識のうちに国家の管理体系を嫌っている。そのため、軍の若手派と現在の権力者たちの争いを見ると、民衆はそれを喜んで見ており、単に現在の権力者たちが災難に遭宇田(ウダ)ろうと考えている。こうして、傍観者のような民衆は、両者の争いが国家全体の秩序を停止させ、結局は自分たちに損害をもたらすことに全く気づいていない。


 そのような心の状態は、最初のアヘン戦争時の清朝民衆の麻痺状態と同じだ。当時、民衆はイギリス人が朝廷に迷惑をかけるのを喜んで見ており、イギリス軍の雇用を受け入れたり、物資を提供したりしていた。


 そして地球の22世紀において、近代国家の定義には多くの指標がある。政府の指標はさておき、民衆の指標としては、民衆がまず国家システムにおける自らの責任から、そのシステムにおいて享受する権利を考えることであり、先に権利を見てから責任を語るのではない。この権利と責任に向き合う順序が、民衆が国家の主人公である自覚を体現している。


 地球の二十二世紀の基準からすれば、現在のカリフォルニアの民衆は、近代国家の民衆としての水準に達していない。彼らは上層部の権力破壊を目の当たりにしながら、それがやがて国全体の混乱と自らの権利侵害に必然的につながることに気づいていない。自らの権利が損なわれたことに気づいて初めて、泣き叫び、責任を取ってくれる組織をあちこちに探し求めるのだ。その時になって、いったい国内のどの政党が責任を取ろう(怒りの捌け口になろう)と名乗り出るだろうか?結局、こうした民衆は、善人の仮面をかぶった外国勢力に利用されるだけなのである。


 このクーデターは、四つの政治集団と六つの政治一族の百年にわたる恩怨と利害を巻き込んだ。檮杌(タオウー)組の上層部そのものがこの利権の渦の一部であり、檮杌(タオウー)組が掌握する武力は誰もが無視できない存在だった。それゆえ、この大きな時代背景の中にあって、檮杌(タオウー)組全体が否応なく巻き込まれていったのである。


 物語に精通した輪廻者の案内で、軍隊は檮杌(タオウー)組の各拠点へと到達した。その中には、「怠惰(ダイ・ドゥオ)」が拘束されている拠点も含まれていた。


 夜の闇の中、金属製の回転機構が「ギシギシ」と音を立てる中、八十ミリ口径の重迫撃砲が次々と前方へと押し出されていった。


 砲口はレンチの操作で角度を調整され、やがて砲弾が砲口へと装填された。「ドン」という大きな炸裂音とともに、砲弾は火炎の中を舞い上がり、遠方へと激しく叩きつけられた。檮杌(タオウー)組の拠点では、透明な防御を構成する氷の層が衝撃波によって剥がれ落ちていき、その下の光の幕が絶え間なく氷を生成し、層を補充し続けていた。


 超能者からの反撃はなかった。これが檮杌(タオウー)組の悲劇である。もし天部や龍部(リュウブ)のような科学技術を補助とする超能者であれば、彼らはもともと国家の力を掌握している。これらの超能者は戦時中、偵察攻撃一体型無人機の精密偵察や火力支援といった様々な科学技術力を駆使できる。もし檮杌(タオウー)組の超能者も科学技術力を補助としていれば、これらの砲兵は基本的に次の砲撃まで生き延びることはできなかっただろう。


 檮杌(タオウー)組の超能者は現代の最高技術力の支援を欠いており、それが重砲に全てを更地にする機会を与えてしまった。


 平和な時代では、人々は武器の殺傷力について具体的な認識を欠いている。核兵器は威力が巨大だが、コンピューターのアニメーションが粗いため、殺傷力が過大評価されがちである。一方、砲弾は核兵器には及ばないが、撮影用の道具が劣悪なため、殺傷力が過小評価されがちである。映画での砲弾の爆発は、たいてい一瞬光って、大量の土塊が飛び散るだけで、衝撃波が周囲をなぎ倒す効果は現れず、例えば主人公が伏せた後、まるで何もなかったかのように立ち上がる。砲弾が生み出す衝撃波は範囲では核爆弾には及ばないが、衝撃波の範囲内では、人体は水流の中のトイレットペーパーのように瞬間的に数枚に断ち切られる。空へ吹き飛ばされる?それはない。このクラスの爆弾はまず人体を粉々に引き裂き、おそらく骨格が最も硬い頭部だけが形を保つことができる。これがおそらく爆発で人体に残る最大の破片だろう。建物の破壊については、決して映画のようにレンガや瓦が何枚か吹き飛ぶ程度のものではない。家全体が衝撃波の衝撃で、まるで紙箱に突然お尻をドンと座られたかのように、大きく凹み、その後崩壊するのだ。レンガや瓦が完全に瓦礫の山と化すと、むき出しになった無数の曲がった鉄筋が、衝撃波による建物への無残な圧壊の痕跡を物語る。これこそが、砲弾の炸裂による衝撃波が破壊する真実の光景である。


 火砲は戦争の神である。これは人類が万物の霊長となった後、あらゆる非知性生命体を蔑むことができる力だ。ある種の映画に登場するゾンビであれ、同じく映画に登場する大型モンスターであれ、所詮は血の通った肉体を持つに過ぎず、たとえどれほど数が多くとも、一斉射撃を浴びせれば、地面には砕けた死体が散乱するだけだ。


 |鮮血之壁(チノカベ)小隊《センケツノカベ・ショウタイ》の隊長である蘇傑(スー・ジェイ)は、遠くから火砲がもたらした殺傷数値を見て、思わず鋭く息を呑んだ。天雲(ティエン・ユン)が提供するデータ化表示によれば、これら80ミリ口径の火力がカバーする範囲と与える損害は、驚くほど大きいのだ。


 蘇傑(スー・ジェイ)と他の四人の輪廻者は一枚の危険予知巻物を使い、基地へと近づいた。五人は器用に、砲弾が作り出す半径十数メートルの直接殺傷範囲を避け、防護シールドに守られたエリアへと到達し、シールドの中に入り込み、幾重にも保護シールドに囲まれた基地を見た。


 彼らはこの基地の構造を非常によく知っていた。他の輪廻者がこの位面の関連するストーリーを探索し、情報や攻略法を持ち帰っていたからだ。それはまるで、地球の二十一世紀から来た輪廻者が『バイオハザード』の世界に入り、レーザー回廊の突破方法をはっきりと知っているかのようだ。そのため、彼らは防護シールドの中に入ると、真っ直ぐに“怠惰(ダイ・ドゥオ)”——あの大きなイルカが閉じ込められているプールへと向かった。


 この二十分の間、基地の上方の氷層は次々と剥がれ落ち、砕けた氷は地面に水となって小川を成し、まるで基地の涙のようでした。今や、氷層は光罩によって再び凝り固まることはなく、光罩は一氷もまとわず露わとなり、最後の防御として現れています。


 砲兵陣地からの基地への爆撃は依然として続いている。この一斉射撃の砲弾が砲腔に送り込まれ斉射が始まると、建物の上を覆っていた光罩は徐々に薄くなり暗くなっていき、ついに消えた。残りの砲弾は何の遮りもなく建物に衝突した。爆発が建物の上方で花開くと、無数の砕けた石が長い煙の柱を引きずりながら弧を描いて四方に飛び散り、落下した。衝撃波が運ぶ炎が廊下に沿って3階から1階へと流れ込み、椅子、ピアノ、草木が燃えながら窓から飛び出し、大量の割れたガラスと共に噴き出した。


「砲撃を中止、砲撃を中止……」軍の責任者は直ちに命令を下し、さらなる火力攻撃を終了させた。軍のクーデターは檮杌(タオウー)組を妥協させるためであり、砲撃は中にいる者たちを降伏させるためで、実際に中にいる者を消滅させるためではない。もちろん、彼らは最新の砲撃が一瞬で建物全体を破壊したのを見て、少し呆然とした。


 すぐに、医療キットを持った兵士たちが銃を構え、慎重に廃墟に近づき、生存者を探して負傷者を治療しようとした。ジープも砲撃後の廃墟へと進んでいった。


 ジープの上で、拡声器が英語、中国語、スペイン語で交互にこう伝えた。「中の者たち、よく聞け。お前たちは既に負けた。無駄な抵抗を続けるな。投降すれば、適切な医療と待遇を与える。」


 拡声器が四度目の繰り返しに入った時、瓦礫の下から不気味な叫び声が響いた。すべての兵士が足を止めた。車に乗っていた将校がすぐに飛び降り、トランシーバーで全兵士に警告した。「警戒を厳にし、いつでも発砲できるように備えよ。」


 続いて再び叫び声が起こり、それに伴い地下全体が揺れた。地面にいくつかの亀裂が生じ、周囲の砕けたレンガがガラガラと音を立てて亀裂の中へ落ちていった。


 一人の兵士が裂け目に滑り落ちたが、鉄筋の一本を掴み、大声で叫んだ。「助けてくれ、早く助けてくれ!」周囲の兵士たちは素早く駆け寄り、彼を引き上げた。しかしその時、裂け目から青い光が溢れ出した。


 裂け目の周りにいた兵士たちは下を向いて一瞥し、恐怖に顔を歪めると、すぐに銃を構えて裂け目に向かって発砲した。ダダダという銃声が響くと、地底から再びイルカのような鳴き声が聞こえてきた。それに続いて、ザーザーという水の流れる音が響いた。


 透き通った青い水の流れが裂け目から急速に湧き出し、糊のようにこれらの兵士たちを飲み込んだ。この不気味な青い水の流れは生き物のように包み込まれた人々を窒息させ、数人の兵士は水中でわずかにもがいた後、この青く光る水の流れの中で眠りについた。


 “撃て!”長官が大声で叫んだ。長官が叫ばなくても、他の兵士は皆発砲し、同時に手榴弾を投げた。弾丸が水面に当たり、大量の水しぶきが飛び散った。


 途切れることのない唸り声が地底から湧き上がり、その後振動がさらに激しくなり、大地にさらなる亀裂を生じさせた。青い触手がますます多くの亀裂から現れ、兵士を巻き取り、ストーーローのようにして水中に没した兵士を飲み込んだ。


 この恐ろしい光景は、外部からの干渉がなければ3年後に起こるはずだった。しかし輪廻者の介入により、今のうちに起こってしまった。

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