0036 潜伏追跡
この戦場は地球人にとってあまりにも危険すぎる。重さ6トンのミストーーマンは槍だけでもティラノサウルスと一騎打ちできるのに、今ではハイテク戦闘装備を身にまとい、戦場全体を力ずくで血の海に変えることができるのだ。
ミストーーマンは絶対的な制空権を持ち、ガトリング式機関銃を搭載した飛竜が戦場全体を巡回している。すべての人間は空からの視線を避けて暗がりに隠れ、ミストーーマンの足音が遠ざかるかどうかを耳を澄ませなければならない。廃墟に注意深く隠れる人間たちだが、注意していても、しばしば空の飛竜に発見される。
これらの飛竜は地面に向かって嘶くような警告を発し、すると地上のミストーーマンは鉄の鉤を手に、重い足音を立てて走り寄り、廃墟の小さな穴からまるでシャコを引っ掛けるかのように人間を引きずり出す。この鉤は非常に野蛮で、肋骨に引っ掛けて肺を貫いたり、腹に引っ掛けて腸を貫いたり、あるいは顎に引っ掛けて口腔を貫いたりする。要するに、人間は確実に死ぬ。
これらの人々は悲鳴を上げながら血まみれで瓦礫から引きずり出され、そしてミストーーマンに足で踏み潰された。悲鳴はまだ瓦礫の上にこだましている。血が土に染み込み、血の塊となった。ミストーーマンは明らかに捕虜を残すつもりはなかった。
ミストーーマンが人間を残酷に殺戮する戦場で、依然として人間同士の戦闘が行われていた。バーコードが投入した二つの輪廻者のチームが、彼らの小兵を指図して互いに殺し合わせている。
半壊したビルの中で、牧師エスは全身が輝き、周りには稲妻を纏った二十二個の十字架が漂っている。二十人以上の血愛の信者が「異教徒」であるエスを取り囲み、厳戒態勢を敷いている。しかし、エスはまるで神聖な儀式を行っているかのように、それらの信者を無視し、まるで彼らの方が異教徒であるかのようだ。エスの真ん前では、一人の人間の四肢が十字架のような長い釘で地面に打ち付けられている。
地面に縫い付けられたこの男は、今回の任務で血愛に改造された新人だ。血愛に入隊を告げられたばかりの頃、この新人は改造完了で力を得た高揚感に浸っていた。特に改造された多くの民間人が跪拝したとき、禁忌に触れてしまったような背徳の快感に酔いしれていた。しかし今や、その顔には混乱と恐怖の色が浮かんでいる。全身を眩い聖性で包まれたエスは、まるで天から遣わされた懲罰者、血愛の新人への審判のようだった。電流を帯びた十字架が次々と降り注ぎ、新人の身体を貫き、周囲の教祖たちに稲妻を放つ。彼らは悲鳴を上げる間もなく、一瞬で黒焦げになった。
新人はたちまち激しい痛みと恐慌に包まれた。禁忌を犯しても罰せられない時、この世界で好き放題に邪教を組織するのは快楽に満ちていたが、ひとたび罰が下されることが分かると、新人は強気な牧師エスを前にして、その心の防御は紙のように薄っぺらだった。
「私がやったんじゃない、悪魔の誘惑だ、ただ……ただ……どうしてなのか分からない……ここに来てしまった……」新人はしどろもどろに自己弁護した。
エスは光る手のひらを新人の額の前に置き、反論を許さない声で言った。「聖光の中で、お前が犯したすべての過ちを懺悔するのだ。」
その新人の顔はたちまち静まり返り、安らかな表情に変わり、苦痛を感じていないかのように見えた。そして、新人の体内で神経虫がうごめき、彼の体から這い出してきた。大量の血の斑点が新人の体から浮かび上がり、やがて水を満たした風船が漏れるかのように血が噴き出した。
全身から大出血している新人の顔には安らかな笑みが浮かび、ゆっくりと自らの体験を語り始めた。彼のすべての痛覚神経は、痛みをまったく伝えていなかった。心地よく安らかな感覚の中で、彼はすべてを話し終えた。
鮮血が流れ落ちる一方で顔の表情は穏やかなこの新人は、実に異様に見えた。そして、エスーーが新人の額に触れる光る右手が、この光景に一層の宗教的な儀式めいた雰囲気を加えていた。
十分後、エスが手を離すと、この新人は眠っているかのように意識を失った。神経虫が死体から飛び出し、エスに向かって泳ぎ、次の宿主を探そうとする。エスのそばの十字架が地面を指すと、それらの神経虫は焼かれてしまった。
エスは紙で鳩を折り、その鳩に何かを話すと、この紙鳩はすぐに外へ飛び出した。
ある下水道で潜行している女戦士キャロルは腕を上げて、紙鳩の着地を受け止めた。それを三分間見つめた後、彼女はエスが送った情報を読み取ることに成功した。キャロルは紙鳩に「血愛は囮作戦を実行している可能性がある」という警告を入力した後、鳩を飛ばして戻した。
血愛であれ盾刃小隊であれ、見せている装備と血脈は盧安の三人よりはるかに豪華だ。どうやら、バーコードは元一よりも裕福で、高次元では元一がバーコードを狩ろうとしている。
元一の示唆により、盧安の三人はバーコードが投入した輪廻者を発見したが、この位面では、バーコード空間所属の輪廻者は元一が投入した時空傭兵に全く気づかず、依然として団戦任務を遂行している。もしバーコードが元一空間がここに時空傭兵を潜伏させていると知れば、絶対に団戦任務を一時的に時空傭兵の撃破に切り替えるだろう。
元一のバーコード狩りは、自然界の肉食動物が草食動物を狩る時のようだ。肉食動物は決して最初から強引に攻め立てて、草食動物に自分の到来を宣言するのではなく、潜伏し、静かに近づき、最後の瞬間に突然爆発するのだ。
盧安のチームは比較的弱いが、バーコードの輪廻者の一人が盧安たちの手に落ちれば、狩猟成功とみなされる。なぜなら、輪廻者には所属空間のノードが備わっており、盧安たちの誰かが任意の輪廻者を一人殺せば、元一がノードを奪取できるからだ。その時、バーコードは元一に完全に制圧され、バーコードがこの位面に投入したすべての輪廻者は時空傭兵による場外干涉を受ける。この場外干涉には、すべての穿越者のこの位面での滞在時間の延長、およびすべての穿越者にロードされている力量体系の弱体化が含まれる。
いわゆる滞在時間延長とは、バーコードが本来定めた輪廻者の帰還時間がさらに延長されることを指す。つまり、バーコードは自発的に輪廻者を召還できなくなる。能力の弱体化は、強力な異能者を相対的に弱い能力者へと弱め、例えば恐ろしい吸血鬼を、光やニンニクに弱く弱点だらけの亜人生物に変えるようなものだ。盧安の三人はそれほど強力な能力をロードしていなかったため、適切なタイミングでこの干渉を発動すれば、両者の力量レベルの差が一気に縮まり、勝利のチャンスが彼らの前に現れる。
元一の狩猟行為は必ずしも百発百中ではない。肉食動物が草食動物を狩るとき、草食動物が逃げ切ることも多いのだ。元一配下の時空傭兵たちはしばしばヘマをやらかし、他の時空を超えるモンスターの輪廻者に逆襲される。しかし、これは元一空間にとっては大した影響はない。カモシカはライオンを蹴って痛めつけることはできても、痛めつけた後はやはり逃げなければならない。今回逃げられても、次に出会う機会はある。広大な高次元空間を彷徨いながら、元一は何度も網を張り、いずれ十分な獲物を狩り尽くすのだ。
だから、時空傭兵が元一空間にとって役に立つことは二つだけ、一つは見張り、もう一つは戦闘だ。
見張りとは、空間にとっては縄張りの巡回にあたる。しかし時空傭兵にとっては、通常、物語を発動できる世界で一定期間生き延びることを意味する。
しかし、尾行が終わるたびに、元一は時空傭兵にほんのわずかな功績ポイントしか報酬として与えなかった。そのため、ほとんどの穿越者は魔法世界、武俠世界、超能力世界を選ぶ傾向があった。同じ高リスクでも、これらの世界では得られる利益が大きいからだ。
そこで元一は、人気の世界の価格を競売でつり上げた。すると、大量の下層時空傭兵は仕方なく、奇遇のない世界で数百もの任務をこなし、苦労して稼いだ功績ポイントを人気世界の入場権購入に充てるしかなくなった。こうして元一は、最小限の貢献ポイントで多くの下層時空傭兵を駆り立て、数々の不人気世界を探索させ、広大な領地を巡回する任務を遂行させたのだ。
だから今、盧安たち三人が他の空間から派遣された輪廻者に遭遇したのは、まったくもってごくわずかな確率の出来事だった。
監視を行っていた各次元がちょうど穿越怪の投下に遭遇したということは、時空傭兵が穿越怪の“触手”——輪廻者の残した戦闘に参加しなければならないことを意味する。バーコードなどの穿越怪を見つけるのは非常に困難だが、それらが投下する輪廻者に勝つことができれば、元一は惜しみなく報酬を与える。
しかしそれ以前に、時空傭兵は生き残らなければならない。だから、この戦闘は時空傭兵が自らのために戦う戦いでもあるのだ。
この次元が穿越怪の侵入を受けたことを確認した後、元一の李三祥たちに対する態度は一変した。以前の元一は殿様のようだったが、今の元一はまさに良き公僕であり、様々な要求に可能な限り応え、できないことがあればなぜできないのかを李三祥たちに説明するほどだった。
これは盧安に疑問を抱かせた。元一はどうしてそんなに話しやすくなったのか?実は、これは李三祥の運が良くて、特別な任務を引き当てただけのことだ。
今、盧安たちは輪廻者に遭遇し、元一空間のために、あるいは自分自身のために戦わなければならない。
エスーーが廃ビルで血愛の新人を処刑している時、彼の百五十メートル先の別の崩れた廃墟で、白露はトランシーバーを手に、中から聞こえるザーザー音を注意深く聞いている。エスーーがその新人を処理する際に強電流を使い、変化する電流は必然的に変化する磁場を生む。磁気パルスがトランシーバー回路の閉ループに作用すると、導体の中の自由電子を定向移動させ——電流、スピーカーにザーザーというノイズを発生させる。
白露は元一の光幕に向かって、もう二人の仲間に言った。「見失っていません、目標はまだ私の近くにいます」
十五キロ離れた場所で、李三祥は元一の光幕を使って言った。「私はすでに戦場の境界を出て、目標を発見しました」——元一が三人に設定した不可避範囲はすでに解除されていた。李三祥は避難民に変装し、アメリカ兵を探している。
遠く六十キロ離れた場所で、盧安は遠くの霧の人の基地の写真をもう一枚撮り、その後言った。「できれば、もう少し急いだほうがいいと思います。彼らの防御システムはますます整ってきています」
遠くの霧の人が配備した武器システムを見ながら、盧安はこの基地の防御能力を慎重に評価した。




