0346 金がなければテクノロジーは弄れない
地球の一部の河川区域では、多くの人が田を耕さず、毎日苦労して川辺にやって来て、大きな皿で絶えず砂を揺らし、泥や砂を振り落とし、皿の中央の円錐形のくぼみにある砂金を慎重に取り出す。
砂金は普通の砂よりも重いため、揺すると砂金は底に沈む。これが「砂金採り」の原理である。もし砂金と普通の砂の間にまったく抵抗がなければ、砂金は最終的に自発的に最下部へ滑り落ち、砂は上方へ押しのけられる。ちょうど、ビー玉の山の中を一個の玉石が滑り落ちるようなものだ。そして揺することで運動エネルギーを与えると、この過程を加速させることができる。
盧安の現在の無阻場の総量は、体積にして九千立方メートルだ。そして盧安が上海全体で維持している基盤施設と超能武装は、合わせて約千二百立方メートルを占めている。安全を期して、自由に使えるのはわずか七千立方メートルだ。この数字は大きく見えるが、実際には中型の公共プール一つの容量に過ぎない。しかし、この程度の超能総量でも十分だ。
盧安の目の前にあるこのゴミの「丘陵」の厚さは、平均して五メートルだ。目の前のゴミ山を見ながら、盧安は防毒マスクを着け、超能場を展開する。全体的に、能術世界でゴミ拾いをするときの防護手段と同じだ(詳細は0242章参照)。そうすることで、これらの沈降した空気を吸うのもより安全になる。
盧安は試験として比較的平坦なゴミの土地を選び、その後、盧安は巨大な無阻場を展開した。底面の直径が二十メートルの円柱状の無阻場がこのゴミの土地に重ね合わさった瞬間、まるで一群の人々が同時におならをするかのように、大量のガスがゴミで構成された大地から「プシュプシュ」と漏れ出した。このゴミの土地はすぐに陥没し、沼地のような平坦な土地になった。次の瞬間、ゴミの土地に指の直径ほどの噴出口がいくつか現れ、褐黄色の液体が泉のようにこのゴミの土地のあちこちで競うように湧き出た。その後、このゴミの土地はまるで万物が成長するかのように、様々な色のビニール袋の破片が、カビの成長が数万倍加速されたかのごとく地下から湧き上がり、やがてこのゴミの土地の表面を埋め尽くした。一方、それらのビニール袋に包まれていた様々なゴミは、重いものから沈み始め、あたかも鉛球が綿の山を押しのけていくかのようだった。
盧安はこのゴミの層が自然に分離するのを十数分も待つつもりはなかった。ゴミ捨て場は非常に静かで、周囲には利用できる機械エネルギーがほとんどないため、盧安は石炭粉爆弾を取り出した。静かな閃光の後、眼前の水が湧き出し、蒸気を噴き上げ、プラスチックで覆われた地面が微かに震え、その後、全体の分層プロセスはさらに急速になった。煮え立つ浄化槽のように、“プチパチパチ”……大量の気泡が我先にと地表から湧き出し、浮かび上がり、そして炸裂した。ふわふわとしたビニール袋の破片がすぐにここの表面を覆い尽くし、多くの金属は沈み始めた。
防毒マスクを着けた盧安はつぶやいた。「成功した。」
メンテナンス性の高い超能力構造物を作るため、そしてより強力な超能力武装を作るため、盧安はそれでも金属材料を選んだ。そうしなければ、数日前に構想していた大型超能力武装は現実のものとならず、将来的に策定されるかもしれない計画にも影響を及ぼす可能性がある。要するに、盧安は、他人に知られない自分だけの金属供給源を持つべきだと考えたのだ。
現在の大型超能力武装の製造計画において、これらの造物には金属鉱物、人手と時間が必要となる。人手は不足しておらず、盧安の時間は他人よりも多く、彼一人で数千人のエンジニアに相当する。そして資源に関しては、今や盧安はこの世界で最も安価な鉱山を手に入れている。人手と資源、それは本来なら富裕層が購うものだが、盧安にはもはや買う必要がないのだ。
龍部が盧安の消費を監視していようとも、彼の想像力までは制限できない。自らの切り札を少しでも増やし、生き残る確率を少しでも上げるため、盧安は自分自身の科学技術体系を築きたいと考えていた。
盧安は先進的な工業製品を作るだけでなく、微观の領域にも足を踏み入れようとしている。盧安は自身の熟知する牛頓の領域から、完全に愛因斯坦の領域へと移行しようとしている。この世界の微观世界は、きっと前世の世界とは異なる部分があるはずだ。かつての盧安は自分には教養がなく、視野が狭いと思っていた。しかし今、視野が徐々に広がるにつれて、盧安は知りたいと思っている。この世界で一体何が起きているのか、粒子にはどのような新しい性質があるのか、そして超常現象の本質とは何か。
盧安は一年前、泥鰍プロジェクトに参加したことがある。今の盧安から見ると、当時のある実験で、盧安は自身の超能力フィールドの覆いの下で、装置が発生させた高密度の磁場が重力の変化を誘発したことを発見した。この現象は盧安の前世では聞いたことがなかった。
四つの基本力のうち、電磁力は電磁力、引力は引力、強い力は強い力、弱い力は弱い力です。核反応は電磁力によって強い力を開放するものであり、核反応の条件は人類の環境にとって、すでに非常に厳しい条件です。そして今、この世界は一体どのような中間量を挿入して、超能力者の周囲に四つの基本力が相互干渉する現象を引き起こしているのでしょうか?
上記は知識欲の情緒態の一部の思考であり、実験を通じてこの世界に現れる奇妙な物理現象の本質を探究する方法を考えている。一方、盧安の他の大部分の情緒態は、自分が泥鰍プロジェクトの実験環境を再現して自分の超能力の本質を探究する方法を考えている。もし実行可能なら、予演を通じて他の超能力者の超能力を研究することもできる。一つの予演には九分間あり、将来的にはもっと長くなるかもしれないのだから。
盧安の感情態は、これらの求知感情態による物理現象の探求に非常に賛同している。そして、この予行演習での賛同は、行動に移される——数学の基礎を固め、超能力の技を高め、超能力インフラを推進する。
理想に賛同するだけで、行動に移さない人は、しばしば言葉の巨人、行動の小人である。もし国家の国民が口先だけ科学者たちの科学計画を支持し、自らは真剣に学ばず、自らの本分を尽くさず、国の科学研究に物的基盤を提供しなければ、その国の科学界の計画も青写真のままに終わるだろう。
要するに、盧安の野望は決して単なる野望ではなく、どの感情態も予行演習の中で忍耐強く着実に一歩一歩実行する。今、盧安は自らの隠蔽された原材料ルートと隠蔽された工業体系のために努力している。
この世界の他の人々から見れば、盧安はゴミ処理場をただぶらぶらと歩き回っただけに過ぎない。たとえ潘陽であっても、盧安がここに来たのはゴミの山に自分の強力な超能力をぶつけているだけだと思宇田ろう。ゴミの山に潜り込んで層状構造を調べ、ゴミの山の下に堆積した金属層を発見するなどということは?潘陽には盧安のこうした考え方に追いつくことも、理解することもできない。
言うなれば、この世界の誰も盧安を理解できない。独立独歩、絶え間ない努力、労働による価値の創造、探求が人間性を照らし出す——今の盧安が持つ人格は、もう一つの歴史の流れの中で培われたものなのだ。
盧安がゴミ処理場に到着してから行った一連の行動は、すぐにまとめられて潘陽の机の上に報告書として置かれた。
盧安はまず各作業員の保険に加入し、次に防護設備を購入し、一連の設備を購入し、同時に作業員のために給与基準と賞与基準を定めた。
こうした些細なことは、潘陽はちらりと見てすぐに引き出しの中に放り込んだ。潘陽が見たいのは、盧安がこの人跡未踏の廃品処理場で大規模に超能力を使い、空気の流れが激しく乱れ飛び交う光景だ。しかし、潘陽が見たいと思う光景は何一つ起こらなかった。潘陽は盧安が見せる現象を通して、盧安の超能力を評価したくてたまらなかった。ところが、盧安はとても真面目で、実に真摯に廃棄物処理企業を経営し、しかも業界模範の基準で廃品処理場のゴミを処理していた。
オフィスに座った潘陽はしばらく静かにしてから、突然取り乱した声で言った。「一体全体、お前の考えていることは何なんだ?それとも、精神に異常があるから俺にはお前の考えが掴めないっていうのか?!」
メンタルコントロール系の強者として、潘陽はあまりにも多くの人の思考を見てきた。時に超能力を使わずとも、相手の表情や動作、振る舞いを見るだけで考えを読めることもある。しかし、潘陽が初めて盧安に会った時から、今の盧安は久々の違和感を潘陽に抱かせている。思考への侵入は不可能で、その行動や振る舞いからも盧安が何をしようとしているのか見抜けない。そのため潘陽は盧安の思考が正常ではないという結論に至った。
歴史の線が一つ異なり、時代が百年以上も隔たり、さらに任務世界により盧安は主世界の時間と比べて瞬間的に数々の大時代を体感した。これらすべてが重なり、潘陽は超能が発動できない状況下で、盧安について全く知らなかった。




