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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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333/546

0331 細やかな応用

 食は精を厭わず、膾は細を厭わず。


 ウズラ、小魚、小エビなどの食べ物は肉が少なく骨やトゲが多いため、盧安(ルー・アン)は過去には食べるのが面倒だった。何しろ、食べられる肉質を選り分けるのがあまりに面倒くさかったからだ。しかし、盧安(ルー・アン)の無阻超能力の運用はますます熟練してきた。今では、盧安(ルー・アン)は微かで捉えがたいほどの細い糸を操ってウズラの骨格を取り除き、焦げた赤いウズラの皮をスライスし、さらに一枚一枚の肉質を羽毛のように重ねて料理皿に盛る。最後に、盧安(ルー・アン)はウズラの脚の骨を切り開き、中の骨髄を掘り出し、醤油と酢と混ぜてたれを作る。盧安(ルー・アン)はこれらすべての処理を四十秒で終わらせ、皿の上に盛られたのは、そのまま一口で食べられるものになっていた。


 これらの作業手順を、もし料理人が道具を使って処理するなら、少なくとも30分はかかる。しかし、超能力は優れた力であるだけでなく、優れた道具でもある。超能力が生活の中で徐々に活用されるにつれて、盧安(ルー・アン)は贅沢な生活を送るようになり、すべては体内の導力ネットワークが運動エネルギーを調整して代わりに動かす。そして今、食べる際には歯さえも贅沢に保護している。食べ物を口に運んで咀嚼するとき、歯に食べかすが付かないように、直接歯に無阻膜をまとわせるのだ。


 前回の任務で、盧安(ルー・アン)は再び世界大戦を体験することを強いられ、世界大戦を経験した人々は平和を好むようになる。今、盧安(ルー・アン)の科学技術に対する態度は「科学技術が生活を変える」であり、超能力に対する態度は「超能力が生活の質を変える」である。


 食べ物を味わうと同時に、予演の中の盧安(ルー・アン)は雑誌を開き、インターネットにログインし、テレビをつけて、現実でできるだけ少ない時間を占めて、毎日の娯楽を完了させる。


 テレビの番組は至る所で超能力に関する報道ばかりだ。様々な番組に超能力の宣伝広告が挿入されているこの行為について、盧安(ルー・アン)は心の中で祈った。「君たちの交流分野の技術的な内容がもう少し高度だったらいいのに。」


 テレビだけでなく、今や普通のキャンパスでも、超能力を熱狂的に支持する大勢の人々がいる。多くの若者が入場券を買って現場観戦に行く準備をしている。この奇妙な現象に対して、若者が最も興味を持っている。普段は真面目そうな先輩たちでさえ、今では非常に熱心に超能力について話している。


 このような追星のような社会現象について、盧安(ルー・アン)は何も言えない。なぜなら今の盧安(ルー・アン)は「満腹の人」であり、「満腹の人は空腹の人の飢えを知らない」からだ。だから盧安(ルー・アン)は、非能力者が超能力に対してあんなに興味津々でいる行為を評価したくない。


 盧安(ルー・アン)はいわゆる超能力交流大会に参加する興味もなかった。毎日安眠でき、暗殺の心配もなく、明日の政策で他人とやり合う煩わしさもなく、安心して自分のやりたいことに没頭できる…… 盧安(ルー・アン)にとって、これらは畏敬の視線を集めるよりもはるかに貴重だった。


 盧安(ルー・アン)のとある感情態は的確にまとめた。「命を懸けて手に入れたこの二年間は、楽しむためにあるんだ。」


 別の感情態は別の角度からまとめた。「優秀なリアルタイムストーーラテジーゲーム玩家(プレイヤー)として、相手が自分を攻めてこないと見たら、狂喜すべきだろう。絶対的優位に立つまでユニットを量産[1]せずに、俺が出ていくと思うか?」


 ユニット量産と言えば、今の盧安(ルー・アン)の努力に触れないわけにはいかない。


 高空で待機しているそれらの浮空戦艇はすでに一代更新された。そして前回のナイトクラブ放火事件の際(詳しくは0327章を参照)、速度が非常に遅く、翼で羽ばたくことで低空飛行するバイオニックバードが初めて使用された。


 今、盧安(ルー・アン)は新しい武器デザインを成功裏に開発した。長さ25センチの小型飛行器だ。この小型飛行器の全体の構造は、『レッドアラート3』の天狗ロボットを等比で縮小したバージョンのようだ。


 《レッドアラート3》の天狗は非常に幻想的だ。飛行状態から突然地面に降り立つ際、その膨大な衝撃力を天狗の機械足で支えるには、いかなる金属材料も、いかなる炭素繊維材料も耐えられず、盧安(ルー・アン)が導力システムを搭載して初めて実現可能と見られる。しかも、機械足が耐えられたとしても、機械足が接地する地面は絶対に耐えられない。ほとんどの地面では、機械足はまるで箸をケーキに突き刺すようにめり込み、穴に落ち込んでしま宇田(ウダ)ろう。


 しかし、体積を縮小すれば、天狗ロボットという機械構造の合理性を実現できる。体積が大きければ構造は弱く、小さければ構造は強い。地球上で最も明らかな例はハチドリだ。世界最小の鳥類として、後ろ向きに飛ぶことができる。そしてこれらの特性に基づき、盧安(ルー・アン)はこの新たに研究開発した飛行体を「蜂鳥」と名付けた。


 天狗ロボットと同様に、盧安(ルー・アン)が製造した「蜂鳥」は着陸の際、翼が機体に折り畳まれて密着する。そして機体からは八本の機械足が飛び出し、前後それぞれに四本ずつ配置される。機体の円形断面の一つから見ると、四本の機械足は円柱形の機体の上下左右に分布している。


 この設計は着陸のためではなく、穴への出入りの便宜を図るためだ。四本の機械足は着陸した瞬間に穴の縁を掴み、機体を適切に送り込んで設置することができる。


 減速時、翼が機体に密着しているため、機体はほぼ流線形となり、速度を落としにくい。盧安(ルー・アン)が取った対策は、最終減速着陸時に尾部が孔雀の羽を広げるように二重に重なった大型プロペラを展開するというものだ。この構造は飛行器の減速を助けるとともに、「ハチドリ」の着陸時の姿勢安定にも寄与する。


 機械設計全体は実現可能であり、盧安(ルー・アン)がこのような飛行器を設計したのは、採掘貯蔵用の穴を掘る場所を見つけ、「ハチドリ」を含む簡易導力構造飛行器を保管するためである。


 盧安(ルー・アン)は都市の中で、このものを配備する場所をいくつか見つけたが、それらの場所はすべて人に見落とされている場所だった。盧安(ルー・アン)は順調にスタートを切るために、三つの試行錯誤の場所を選んだ。一つ目は高架橋の橋脚の上方の死角、二つ目はある海上橋の六番目の橋脚、三つ目はある古い市街地の住民ビルの軒下の茶碗ほどの大きさの穴だった。


 現在、盧安(ルー・アン)にとって、これらの貯蔵ポイントを建設することは、「ハチドリ」や浮空戦艦を製造するよりもむしろ難しい。まず、生体模倣鳥飛行器で目標地点にスチール釘を打ち込み、次に親指大の超能力構造ドリルを送り込む必要がある。このドリルはガラスとアルミ箔で構成され、ドリルビットはガラス製で、無抵抗膜で覆われており、コンクリートを容易に粉末に削り取ることができる。動力は内部の石炭粉末から供給されるため、毎晩飛行器でドリルに燃料を補給する必要がある。穴を掘り終えたら、最後に建築材料と同じ色のアルミ箔でこの穴を覆い、その後、洞窟の拡張に取り掛かる。


 現在、盧安(ルー・アン)はわずか2つの貯蔵ポイントを建設しただけであり、合計スペースは46機の「ハチドリ」を貯蔵できる。もちろん、現時点では飛行器は保管されておらず、3つ目の貯蔵ポイントもまだ建設中である。


 これらの備蓄ポイントの重要性は、実は今の盧安(ルー・アン)の“ハチドリ”飛行器の製造生産量よりも重要である。“ハチドリ”は浮空戦艇よりも構造がずっと簡単で、大量生産に非常に便利だからだ。一束の防水紙をベッド下のマイクロ工場に押し込み、さらに6種類の太さの異なる人造絹糸を入れ、最後にプログラムを調整すれば、プリンターで書類を印刷するように、このような簡単な武装を大量に印刷できる。


 浮空戦艇には自動位置測定、信号伝送などの機能が必要だが、この“ハチドリ”飛行器の戦略的位置づけは、盧安(ルー・アン)の半径3キロメートル以内において自ら指揮して作戦する消耗品である。


 常に無阻フィールドを付着させる必要がある浮空戦艇とは異なり、「蜂鸟」は構造が簡易で、起動前に無阻フィールドを付着させる必要はなく、起動時に、予演を通じて素早く集積地点に到達し、そして現実の自分が予演で見たこれらの「蜂鸟」の視覚を得ることで、それらに無阻膜を付着させることができる。


 今後2~3年の間に、盧安(ルー・アン)は上海を離れず、大量の目立たない場所にこれらの微型洞窟を建設し、そして石炭粉の燃料と弾薬を満載した「蜂鸟」飛行器を量産し、防水プラスチックで包んで中に封印する。


 盧安(ルー・アン)の今後の計画では、自分がこの都市のどこかへ行くとき、4キロメートル範囲内に自分が保管した「ハチドリ」がある。いつの日か戦闘が必要になったとき、盧安(ルー・アン)は全ての感情態を動員し、上海市内の至る所にある「ハチドリ」のような安価な飛行器を集結させる。百以上の事前演習の盧安(ルー・アン)がそれぞれの地点に飛んで行く――各事前演習の8分間で、盧安(ルー・アン)の超能力を全開にすれば確かに50キロメートル先まで飛んで行ける。この百以上の事前演習が視覚を現実の自分に投影し、現実の盧安(ルー・アン)は自分の「目の前」で見る各洞窟内の保存状態にある「ハチドリ」たちに無阻止場を付着させる。盧安(ルー・アン)は現実では何もしていないように見えて、数秒で都市全体の全ての貯蔵地点を起動することが完全に可能だ。


 盧安(ルー・アン)は主世界にいた数ヶ月前、この方式で都市全体の124箇所の高層ビル標識点を起動し、導力座標網のゼロ点を構築した。各導力座標ネットワークには事前演算で盧安(ルー・アン)が飛行し、ネットワークラインを測定する。座標網が整備されて初めて、四百以上の原子時計(シー・ジー)を同時に攻撃できる。そして今、盧安(ルー・アン)は当時よりもさらに強くなり、毎秒百の集積点を活性化でき、一分間で十分に千以上の集積点を活性化できる。仮に千以上の集積点が同時に起動すれば、数万機の紙飛行器が同時に上海の高空中に出現する。配備された基地の数が十分で、都市全体を覆う座標網が完備し、各座標ネットワークが都市全体の情報を収集すれば、盧安(ルー・アン)は数万機の紙飛行器を同時に運用し、数万の準静的目標を同時に攻撃できる。


 現在の盧安(ルー・アン)の無阻超能は数千立方メートルの無阻フィールドを作り出すことができる。これらの無阻フィールドが導力の脈絡を構成し、動力源に十分に接続すれば、極めて凄まじい機械的エネルギーを伝導するのに十分だ。多くの超能者の考え方は、超能で可能な限り大きなエネルギーを作り出すか集めて相手を圧倒するという野蛮人の考え方に留まっている。そして今、盧安(ルー・アン)は全ての無阻フィールドをこれらの道具の構造に付着させ、自分の無阻フィールドの一寸一寸を精密化し、道具化しようと試みている。


 そしてこの点は、盧安(ルー・アン)の食事といった普通の生活習慣からもその兆しが見られる。誰にも見えないところで、盧安(ルー・アン)は一飲一啄に超能を自身の生活の様々な習慣に溶け込ませている。


[注1]。短期間で強力な戦闘力を形成するために、部隊や兵士を迅速に大量生産すること。

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