0329 ルーアンの日常
盧安はパソコンの前に座り、指が絶え間なくキーボードを叩いている。画面上では、数学モデルが徐々に形を成していく。
指導教官や先輩たちから絶えず学ぶことで、盧安は数学の奥深さをますます感じるようになった。
数学はまさに自然科学の王冠であり、すべての自然学科は数学によって統率され、博大精深へと至る。あらゆる科学現象の研究は、十分な実験データを収集した後、数学的モデリングによるさらなる法則の推演を欠かすことができない。
科学データの収集について、盧安にとって難しいことではない。なぜなら盧安には独自の優位性があるからだ。極端な物理現象の多くは、盧安の現在の無阻場の強度をもってすれば、無阻超能を用いて作り出すことができる(もちろん、これも多くの超能者が容易に実現できることだ)。例えば、安定した超高圧環境の維持——無阻泡で空気や水を圧縮し、高圧環境を形成する。または、安定した高温環境の維持——無阻場は断熱性を持つ。石炭粉末や金属粉末を、空気または純酸素と継続的に混合燃焼させると、七千度以上の高温を容易に維持でき、あらゆる金属を精錬するのに十分である。別の例として、安定した低温環境を維持する——空気を圧縮して液体窒素酸素混合物を得て、同時に低温環境を獲得する。
現在、盧安の技術は微分子薄膜を用いて空気を分離し、化学元素を精製することが可能である。ただし、この導力構造は多くの加工量を消費し、現在も盧安の計画段階にある。
能術の世界で、盧安は工業発展のアイデアを掴み取った。そして同じ工業でも、盧安は材料と加工にはあまり労力をかけない。無阻膜で覆われた物体は、盧安が現在遭遇しうるあらゆる温度範囲や機械的力の範囲下で、良好な機械的性質を保つ。加工に関しては、盧安の力の制御は、両手で加工する技師よりも優れている。ただ設計においてだけ、盧安は自ら苦労を重ねる必要がある。
いわゆる工業デザインとは、美術図を描くことではなく、コンピュータ上で実験において様々な条件を満たす数学モデルを研究することだ。既存の実験データから関連性を見出し、それから公式やアルゴリズムでこれらの変化の法則を表現し、さらにそれらの数学モデルを利用してプログラミングを行い、最後に大量の試運転の中で、元々制御性の低かった実験的生産を、制御可能な大量生産へと完成させるのだ。
数学の人材の数は、その国の工業デザイン能力を決定する。反知性主義の言説に惑わされた愚かな人々だけが、小学生が数学オリンピックを学ぶことに難癖をつける。これらの人々はその分野に触れることができないから無知なのだ。多くの人は、これらの人々が小学生の頃に数学の問題を解く頭脳を持っているということが、一体何を意味するのかを知らない。
この学校に入ったばかりの頃、盧安は自分が石頭だと嘆いていたが、その嘆きの後、盧安は予備調査を使って、数学の才能に優れた——盧安の目には天才と映る——先輩たちを調べ、彼らの数学教育が家風となっていることにほとんど気づいた。これで盧安は少しばかり自尊心を取り戻した。「なんだ、俺の知能に問題はなかったんだ!」
今、盧安がコンピューターで作成しているのは、ある爆発現象の数学モデルだ。
盧安は予演で関連する爆轟試験を行い、データもすでに入手している。今、盧安は数学的近似法を用いて、これらの収集データから様々な気圧、温度、発展傾向を計算している。
この時、盧安の机のそばには多くの書籍が置かれており、そのうちの一冊は高温流体力学である。
「爆発は芸術である」、爆発という突然発生する力は、人類が多くのことを成し遂げるのを助ける。爆発エネルギーを一点に、または一束に集中させることができれば、応用上大きな価値がある。前者は内爆式核分裂兵器に応用でき、後者は成形炸薬弾に応用できる——盧安は今、弾薬の分野に注意を向けている。
最後のキーを叩き終えると、盧安は伸びを一つした。
アルゴリズムはすでに編纂され、次は検算である。
検算方法は?盧安の方法は簡単だ。それは、予行演習で直接大量の爆轟実験を行い、爆轟過程のさまざまな圧力や温度データを収集し、それを現実のコンピューターのこのアルゴリズムに当てはめ、演算結果と実験結果が対応しているかどうかを確認する。対応していれば、この数学モデルは使用可能になる。
盧安はすでにミネラルウォーターボトル3本分の石炭粉を準備し、グループ分けを完了している。これらの石炭粉が空気と混合して完全燃焼した後に発生するエネルギーは、同じ質量のTNTの3倍であるため、石炭粉を甘く見てはいけない。
予行演習で、盧安が無阻超能力を全力で発動させると、街路上のすべての車両が六秒のうちに急停止し、どの車両もまるで綿にぶつかったかのように、その運動エネルギーはすべて導力ネットワークに吸収された。実際、盧安の能力ならば零点一秒でこれらすべてを完了できるが、零点一秒で完了させると、車両内の全員が勢いよく転倒してしまう。予行演習で、自分が耐え難く感じる悲鳴を聞かずに済むように、盧安は六秒を選んだ。
予行演習でこれらすべてを終えた後、盧安はふと自問した。「俺の超能力は今、どんな姿に育っているんだろう?」
盧安自身は、自分の超能力がどれほど成長したのかを知らず、ただ、どうやらかなり強くなったようだと感じているだけだった。
これは盧安がエネルギーテクニック位面から戻ったときの後遺症だ。低レベルの超能総量と低強度の無障場に慣れてしまったため、盧安の注意力は超能の精密化に集中するようになった。今の超能が実際どこまで成長したのか、テストーーするのをすっかり忘れてしまっている。
今では、盧安はもう単純に超能力を使うことはなくなった。その必要がないからだ。現在は超能を鍛えなくても、無障超能は成長し続けている。盧安は今、外部の要素を動かして環境に威力を生み出すことにすっかり夢中になっており、超能で直接相手を攻撃する威力については無視するようになっている。
「腕力の面では、絶対に損をしない。これから損をするかもしれないのは、知力や技術の面だろう。腕力で損をしないなら、それにわざわざ労力を費やす必要があるのか?」あるおおらかな気分状態がそう思案した。
予行演習中、爆轟試験がすでに始まっている。数百メートル範囲内のすべての自動車から導かれた運動エネルギーが一瞬にして、数百立方メートルの空気を高温の赤熱物体に圧縮した。そしてこれらの液体の温度は石炭粉末を点火するのに十分である。
極めて高温の酸化物が数マイクロ秒で石炭粉塊に注入されるにつれて、爆発が始まった。
純粋な衝撃波が盧安を通過し、キャンパス全体の建物のガラスがこの予行演習で被害を受けたが、全身を厚い無阻場で覆った盧安は音波と衝撃波の影響をまったく受けず、爆発の衝撃流も盧安のそばから迂回した。爆発の大音響は上海の半分に波及し、周囲1キロメートル内の人々は茫然自失状態にあり、盧安はデータ収集を始めた。8分後、今回の予行演習は終了した。
現実では、盧安は淡々と白湯を一口飲み、USBメモリで自分の労働成果をコピーし、その後実験室の各種テストーー機器に鍵をかけ、さらにその三つのプラスチックボトルを片付けた。
この三つのプラスチックボトルは石炭粉を満たしてから、現実の時間軸では一度も開封されていない。そして現在、これらの石炭粉は盧安が爆発威力を研究する単位となっている。
盧安は単に予行演習でデータ収集と数学モデルの検証を完了した。高圧気流が急激に放出される際、それ自体が強力な爆発威力を持つ。計算上、これらの気流を幾度かに分けて石炭粉末と混合し、衝撃波を線状に拘束し、複数回の轟爆により放出される高温高圧の流体で高層ビルを切断すれば、まるでナイフでチョコレートを切るかのようにあっさりとしたものになる。
現実では、盧安は木陰の下を歩いていた。ある花壇のそばを通りかかった時、朝に食べ残した蒸しパンを揉みほぐして、7メートル先の芝生で餌をついばむ雀の群れに向かって弾き飛ばした。天から降ってきた白い謎の物体に直面した雀たちは、慌てて飛び去ったが、しばらく枝の上で様子をうかがった後、また降りてきて、我先にとついばみ始めた。
十分後、盧安はある団地の中に入った。
この団地の大門は大学の校門からわずか50メートルの距離にある。盧安は団地内で一部屋借りており、60平方メートルで、月額家賃は5千元だ。平和な時期、上海の家賃の高さに盧安は肝を冷やした。もちろん、盧安は決して支払えないわけではない、なぜなら姬流が経費を精算してくれるからだ(0234章を詳しく参照)。
この部屋はごくありふれたものだ。本棚には大量の書籍が並び、冷蔵庫には飲み物と冷凍食品が入っている。家具は少なく、床は非常に整然としている。しかし、細部を観察すると、ごく目立たない奇妙な点がいくつか見つかる。天井の隅々は非常に清潔で、通常であればクモの巣が張っているはずだが――盧安は無阻膜でこれらの死角を覆っている。
盧安のメインワールドにおける超能力の総量は非常に豊富で、これらの無阻場は常に解除されない状態にある。しかも毎夕方、盧安はさらに無阻場を重ねがけし、その箇所のゼロ阻害現象を更新している。
そしてこの部屋の中には、もう一箇所、無阻場が長期的に存在し解除されない場所がある。その場所とは、盧安の木製ベッドの床板下の空間だ。汚職官僚はここに紙幣を隠すのが好きだが、盧安は他人に知られたくないものをここに隠している。
床板の周りに重い物を引きずったり擦った痕跡は全くないが、ここは盧安によって頻繁に開けられる。ほぼ毎晩、盧安はカーテンを下ろすと床板をめくり、ベッドの下に物を置く。それらは主に紙、プラスチックフィルム、アルミホイル、レーヨンなどだ。ベッドの下にある、他人には知られたくないこの場所こそ、盧安のマイクロ工場なのである。スマホの保護フィルムほどの厚さのプラスチック板が、ベッド下を一区画ずつの作業場に区切っている。
一枚の紙がこの初期投入口に投入されると、レーヨンの回転に乗って一つ一つの作業場モジュールへと運ばれていく。これらの微型作業場の中で、低抵抗膜を被覆したレーヨンが非常に鋭利に紙片を精密に切断する。紙はプラスチック板で仕切られた狭い空間の中を流れ、最終的に大量の完璧な比率の部品が形成される。最終的に、大きな防水紙で折り畳まれた外殻の中に、部品が次々と整然と内部に差し込まれ、レーヨンもまた規則正しくその中に組み込まれていく。アルコール燃焼で加熱されたパラフィンは、注射針管内の陰圧によって吸い取られ、その後、一滴ずつ重要な位置に滴下され、工場の自動溶接を模倣して内部部品を固定する。
これは盧安の多くの操作を省ける工業製造エリアである。外部から安定的に運動エネルギーを導入しさえすれば、このベッド下の工場の導力構造システムは自動的に作動する。最終的に作り出される、プラスチックフィルム、レーヨン、紙など安価な素材で構成された製品は、見た目にはかなり精巧な模型となる。
この製品とこの世界で生産される同種の技術製品との違いは、主材料が金属でも、専用プラスチックでもなく、導線には銅線がなく、歯車もなく、内部の演算装置も希瑞科ンベースのチップではないことだ。しかし、この製品に無抵抗膜を付与すると、それらの安価な素材で作られた部品の様々な機械的特性は、この世界の先進的な技術製作物に匹敵するようになる。
盧安のベッドの下で動くこのシステムを等比で百倍に拡大すれば、それは現実の自動化工場そのものだ。しかし、この自動化工場は高価な材料に悩まされることなく、紙やアルミ箔、レーヨンといった手軽に入手できる材料だけで済み、金属精錬所のような付帯施設も不要だ。通常の生産では、異なる機械的特性を持つチタン合金部品を一つ作るだけでも、それなりの数の工場建屋が必要となる。また、発電所の電力に頭を悩ませることもない——家庭用電源につないだ扇風機が生み出す運動エネルギーだけで、このシステムは十分に稼働する。さらに、生産ラインの部品摩耗に気を揉む必要もない。盧安が定期的に無阻場を更新しさえすれば、摩耗は一切発生しないのだ。
通常、一つの工業区には製品を製造するエリアの他に、発電所の区画、各種材料を生産する区画、様々な部品を製造する区画、そして労働者の宿舎が必要となる。しかし、盧安のこのシステムには、そうした付帯施設は一切不要でありながら、問題なく稼働するのだ。
能術世界の任務末期に、盧安はすでにこのような自動化生産拠点を作り上げていた。能術世界で盧安が構築した生産体系は、一つの部屋に収められていた。その部屋の中では、無数の紙片が空中で動き、切断され、加工され、組み立てられていた。部屋全体が目もくらむような構造で満たされており、紙材料が自動加工されるのを駆動していた。生産拠点全体はまるで魔法の線がちりばめられた部屋のようだった。そして現在のこの生産拠点では、各モジュールの生産空間はよりフラットで、より省スペースになっている。将来的に移転が必要になった場合、これらのモジュールはいつでも完全な状態で取り外し、いくつかのスーツケースに詰めて持ち運ぶことができる。まるで移動基地車のようだ。
この基地車は盧安によって絶えず改良が重ねられている。盧安はマイクロバブル集積コンピューターのハードウェアを作成する準備を進めており、自動化に基づくインテリジェント化も準備中だ。
これらのものを使う機会があるかどうか、盧安自身もわからないが、多めに準備しておくのは非常に良いことだ。




