0302 露見した
世界大戦は、再び進行形に入った。
地図上で見ると、帝然菲スの軍隊は烈火のごとく盾刃の領土を大きく侵食している。
ディエンフェイス内部の利益集団にとって、これは壮大な強奪である。デュンレンで最も価値のある資産は鉱山、工場、そして安価な労働力である。そのため、占領された都市ではまず交通網が修復され、鉄道が鉱石をディエンフェイスの国内に運べるようになり、次いで工場と労働者が修復される。労働組織構造を持つ労働者集団は国家の重要な資産であり、この人々の医療保険や娯楽活動を考慮せず、単に衣食住を維持するだけで、このような一次加工工場の生産効率は非常に高い。そして経済構造から見ると、デュンレン陥落地域のすべての労働力はディエンフェイスに気兼ねなく搾取されている。
ディエンフェイスは上から下までこの強奪に歓喜しており、盧安は少し悪態をついている。「今は一体いつになったら、まだ利益に目を向けているんだ。」
盧安が怒りを感じたのは、彼の視点では、この戦いはまだ始まりに過ぎず、戦争全体が存亡をかけた戦いだったからだ。より先進的な者だけが生き残り、さもなければ滅びるしかない。
戦争が資本の利潤追求に主導されるにつれて、急激に低廉化した人的資源が新技術の発展を抑圧していった。二十数名の技術者を配置すれば千人分の生産を代替できる自動化生産ラインが、もはやコストーー面で優位性を失っていたのだ。自動化生産ラインは高価で、メンテナンスや部品も高額だったからである。一方、北方の盾刃占領区で働く労働者たちにとって、こうした資本家たちは医療費も労災費用も一切負担しなかった。鉱業を例にとれば、毎日千分の一の割合で死者が出ており、このような工場は平和な時代ならとうの昔に閉鎖されていただろう。そして今、まさに人命を消耗品として扱うこの生産方式が、最新の自動化生産ラインの競争力を圧迫しているのだ。
実は、盧安のこの生産方式も非常に人的資源を消耗する。なぜなら、自動化生産ラインを維持する技術者は教育システムの中で頭角を現した者だからだ。盧安が前世で経験した第三次世界大戦では、優先的に保護されて後方に避難したのがこの技術者たちであり、他の人々は重要人物が移送された後にさらに手配されるのを待たねばならなかった。冷淡で無情な視点で見れば、第三次世界大戦における国家は確かに一部の人々を見捨てたのだ。前線の塹壕に伏せていた孟位はまさに、戦争で失ってもよい、消耗しても構わないと国家にみなされた人々の一人であり、前線に「献身」するよう配置されていたのである。
戦時中の社会的淘汰は、平和時の淘汰よりもはるかに激しい。この淘汰は機械の生産効率が人間を淘汰するというものではなく、機械を製造・調整・修理できる人間がより大きな生存率を獲得し、他の人々の生存率を圧迫するというものなのだ。
将来の発展の視点から見ると、帝然菲斯の上層部はまったく目先の利益にとらわれており、未来の戦争が生産力に求める恐ろしいほどの要求をまったく認識していない。それなのに、帝然菲ス(ディランシス)の既得権益層は、安価な労働力がもたらす経済的緩和に夢中になっている!そのため、彼らは非常にケチで、高価な機械生産や自動化生産を制御するための人材育成に投資することを望まず、商業的な視点で戦争を見て、戦争で経済問題を解決しようとしている。持久戦の中で徐々に不利な立場に陥ることにまったく気づいていない。将来、生産力が不足した時、たとえ自動化生産ラインを作れるとしても、自動化生産ラインの性能を安定して制御できる高度な作業員は一日にして生まれることはできない。これらの人々は少なくとも短大卒業以上の学歴を必要とし、一部は修士以上の学歴、さらに数ヶ月から一年の研修が必要となる。
盧安は帝然菲斯議会のあの太った顔たちを怒鳴りつけたかったが、理性が彼に手を広げて自分に言い聞かせた。「私は自分自身を救うしかない。」
数値制御工場で、盧安は数値制御工作機械を操作して削り出す作業を中断した。工作機械内部の機械構造を一通り探った後、盧安は思考を収束させ、注意をそれら技術の予行演習へと戻した。
予行演習の中で、盧安は微気泡集積コンピュータと機械制御をどのように連携させるかを考えていた。盧安はまた、自らの超能創造物をより「賢く」し、実際の状況に応じてある程度の変化を起こせるようにしようと試みていた——知能化だ。
今、盧安はこの世界で輪廻者から身を隠して約一年になる。この一年間、盧安はとても気楽に過ごし、閑職の官吏というイメージを演じていた。そしてこの一年の間に、盧安は無阻超能の進歩を駆使し、地球の技術体系に類推するなら、完全にダイオードの時代から集積回路の時代へと突入したのだ。
盧安が現在設計した浮遊武装は、二年前に製造した浮遊武装と比べると、その差は地球の二十世紀七十年代のジェット戦闘機と地球の二十一世紀のジェット戦闘機ほどもある。
もし盧安の現在の無阻超能の総量が本当に限られており、あまり多くの紙質材料構造を包み込めなければ、盧安はこのように1年も隠れ続けることはなかっただろう。主世界では、盧安の無阻フィールドは千立方メートル以上の空間を重ねられるが、この世界ではわずか半立方メートルしかない。この差は、国家の鉄鋼生産量が数万トンと数億トンの違いに等しい。前者は個人兵器の製造を支えるに過ぎないが、後者は戦艦を餃子のように量産し、各種インフラを世界中に敷き詰めることができる。
現在、盧安はすでに十分な超能技術を蓄積しているが、無阻超能のこの世界での限界により、技術を戦力に転換できず、技術備蓄とするしかない。元一が盧安に与えたこのわずかな力では、盧安は隠れることしかできなかった。
この世界に入って盧安を探す輪廻者たちは、ほとんどが風雲を呼ぶ将軍や王室に目を向けており、十数個のチームの何百人もの輪廻者が一年間で盧安を見つけられなかった。これは心理学の問題に関係している。探しているターゲットが一万個の疑わしい対象の中にあり、その一万個の疑わしい対象の怪しさの度合いが非常に怪しい、かなり怪しい、怪しいの三レベルに分けられている場合、その人は必ず非常に怪しい人々から探し始める。
一人がこのような状況なら、一万人が互いに協力しなければ、やはり非常に怪しい場所から探してくる。もしこの一万人が一つの組織で、一人が一つのエリアを担当すれば、すぐに目標を見つけられるだろう。残念ながら、今回降りてきた輪廻者はまさに単独で協力しないチームばかりだったため、これらのチームの探索のほとんどは重複して無駄だった。そのため、最初の一年、盧安は無事に過ごせた。
輪廻者の捜索リストーーに、希瑞科という名前が全く載っていなかったわけではない。ただ、権力の中核から追放された政治家として、彼らはちらりと目を通しただけで無視した。
輪廻者は目標が帝然菲斯上層部の誰なのかを特定できないため、ほとんどの輪廻者は平和時に盧安を捜索することを諦めていた。一部の輪廻小隊は最も愚直な方法で任務を遂行しようと準備していた。すなわち戦争の進行を推し進めることだ。帝然菲斯が敗戦すれば、帝然菲ス上層部を一掃でき、それによって目標を見つけ出せる。
盧安が自己防衛のために超能力運用技術の自己突破を図っていたまさにその時、多くの輪廻者はすでに各国の上層部に潜伏し、しかも各国に影響を及ぼし始めていたと言える。
もちろん、国の政策を変えるのは容易ではない。帝然菲スと各国の利益関係上、各国が直接帝然菲スと武力衝突に踏み切ることはできないからだ。例えば、金瑞のある輪廻者チームは控心術を使って金瑞の最高権力の座に就いたが、それでも国内の孤立主義思想を変えることはできなかった。
金瑞の大統領執務室では、ある輪廻者が車椅子に座り、帝然菲スの文書をめくっていた。
今や彼は金瑞合衆国の大統領である。この地位に就けたのは、多くの人が抱く考えを広範囲に読み取れる彼の交換した力に負うところが大きい。
「トントントン」とノックの後、海軍の制服を着た男が入ってきて言った。「大統領閣下、お時間を少々頂けますか?」
大統領輪廻者は書類を置いた。「ここには部外者はいない。私を大統領と呼ばなくても結構だ。無論、ここはすべて捜査済みで、盗聴器はない。」
この海軍輪廻者は言った。「兄弟、我々の力はますます弱くなっている。もう少し慎重になったほうがいい。」
「それでは将軍、最近の状況に何か進展はあるのか教えていただけますか?もしこれ以上進展がないなら、私の限られた精力を無駄にしないでいただきたい。」
元一が初代穿越システムの轮回者への力の投入を絶えず弱めているため、彼のこの能力は今や思考を読み取るハードウェアとして体内の大量のニューロンを占有せざるを得ず、その結果、運動能力を失い車椅子に座るしかなくなり、さらに長時間の不眠、失禁、内分泌失調などの症状も伴う。力の体系が使用者に安全に適合しないと、使用者に様々な副作用をもたらす。盧安が昔近道をしたことで自分の無阻超能が暴走した(詳細は0149章参照)のも、まさにそのようなことだ。
そして、盧安が当時味わった気まずさは、今まさに多くの轮回者たちが遭遇している状況でもある。初代であろうと他の穿越怪であろうと、穿越者に力を与える方法は基本的に簡単な操作方式——ポイントを増やすというものだ。今その簡単なシステムは元一の妨害によりやや制御不能に陥っている。
「大統領閣下、現在のところ、我々はディ藍菲ス内にまだいかなる兆候も見出せていません。彼らは盾刃の領土の過半数を制圧した後、全力で盾刃の地盤を消化吸収しており、同時にディ藍菲スは現在、盾刃の国土において広範なゲリラ戦の脅威に直面しています。」
「ベイファン側の状況はどうです?彼ら(輪廻者)は共に手を携えてディ藍菲スに対抗すると言っていましたが。」
「彼らが今どのような困難を抱えているのかは分かりませんが、ベイファンは今のところ我々の提案に興味を示しているに過ぎません。軍事同盟の件については、率直に申し上げて、キンルイの孤立派こそが両国の軍事同盟の妨げとなっています。」
「こいつらは、戦争こそがキンルイを世界的な大国へと発展させる唯一の道だと知らないのか?もしこの邪魔者たちを暗殺できたならどんなに良いか……」と大統領輪廻者はぼやいた。
高速任務に慣れた戦闘チームとして、現在の任務は先が見えず、この大統領リピーターの忍耐も限界に達していた。彼はかつて、チームを率いてマントに身を包んだ暗殺チームを作り、孤立派の政治指導者全員を暗殺しようと考えたこともあった。
この一刀両断の手段は非常に痛快に見えるが、実際には全く役に立たない。政界で大規模な死者が出れば政界全体が混乱し、それにより意思決定層が恐怖の中で完全に混乱してしまうからだ。だから、これらのリピーターは忍耐が限界に達しても、この世界で待ち続けなければならないのだ。
盧安から見れば、ディランフィスはすでに自滅の道を進んでおり、いずれ深淵に落ちるだろう。しかし、これらのリピーターの目には、この世界の混乱の速度はまだ十分に速くないと映っている。ほとんどすべてのリピーターが、明日にでも全面的な戦争が始まり、一週間後には死ぬべき者たちが全員死に絶え、任務を完了させたいと強く望んでいる。
この大統領転生者の視点からすると、一度戦争を起こせば、金瑞側は必ず勝つ方なので、自分が戦争を起こすのは金瑞により良い未来をもたらすことであり、しかし金瑞の高層は今あまりに愚かで臆病すぎて、自分の正しさを理解できないのだ。
この高慢な主観的意志でこの世界に指図する態度は理不尽だが、輪廻者だけのものではない。干渉者が干渉したい世界を自分の世界と見なさず、被干渉者が負う代償を考えなければ、干渉者の態度は必然的に高慢になる。地球の二十一世紀初頭、アメリカ国民は明らかにテロリストーーを非常に恐れているのに、自国軍が他国に爆弾を投下することにまったく罪悪感を持たず、それが自国が他国のために専制圧政を打倒し、民主主義をまき散らす「メリット」が戦乱地域での家族離散の「デメリット」よりはるかに大きいと考えているのだ。彼らは、自分たちが別の世界を正しい方向へ導いていると考えている。この「正しい」の基準は、彼ら自身が決めたものだ。
もしこれらの輪廻者がこの世界で余生を過ごすならば、おそらくこれほど傲慢にこの世界を見ることはないだろう。知らず知らずのうちに、これらの輪廻者も「慎重」になるかもしれない。
二人が次の一歩でいかに大局を固めるか相談している最中、彼らを身震いさせる知らせが腕時計に表示された。
腕時計にはこう表示されていた。目標が現れた。




