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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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0291 衝突点

 能術器具が前線から伝えてきた戦闘状況を見ながら、白露(バイルー)は帝然菲斯空軍基地の周りを旋回する能術器具から伝わる状況も調べた。


「全員、すぐに積載可能な物資を積み込め、弾薬を主に。」白露(バイルー)は前線に15分以内の迅速な撤退命令を下した。


 遊撃戦とスズメ戦法のような作戦方式は、柔軟で機動的な動きが求められ、情報の優位性を築かなければうまく機能しない。目下の白露(バイルー)は見事な遊撃戦を指揮した。陸上では、ディランフィスの補給路が一本完全に遮断され、トラックは次々と爆破されるか停止させられ、大量の補給物資が地上に散乱している。内陸では非常に珍しい魚油の缶詰が、今やゴミのように道端に積み上げられている。


 30分後、ディランフィスの空軍戦闘機が戦場に到着した時、目標はまったく見えなかった。実は目標はまだ下方にあり、敵機が空中に達する前に、白露(バイルー)が通信で状況を把握し、前線に伝え、すべての地上部隊が偽装布を引き上げていた。


 高高度を飛行する航空機は地上の偽装を発見するのが非常に困難であり、この偽装はまるで芝生の中の緑色のバッタのようなものだ。棒で叩いてバッタを飛び出させない限り、草むらの状況は全くわからない。そのため、これらの航空機は二周旋回した後、地上に適当に数発の砲弾を発射して帰還した。


 これらの戦闘機は高度を下げる勇気がなかった。空軍兵たちは、これらの山々の頂に殺意が潜んでいることを理解しており、一度高度を下げれば、地対空ミサイルによる待ち伏せ攻撃を受ける可能性が極めて高いからだ。平原で装甲部隊を屠ることができるヘリコプターが、山地作戦では極めて撃破されやすいのは、まさにこの理由による——どの、人目につかない隅からミサイルが発射されるか、永遠にわからないのだ。


 帝然菲スの飛行機が成果なく引き返すのを見た後、白露(バイルー)は作業を終え、今回の戦闘の戦利品を確認しようとした。しかし、白露(バイルー)が空を巡航する能術飛行器を交換しようとした矢先、彼女は突然立ち上がった。能術器具を通じて翠弓(スイキュウ)と十数人の人々が山間部の端に現れたのを見たからだ。


 白露(バイルー)は元一(ユエン・イー)通信を開き、盧安(ルー・アン)に言った。「私のターゲットが現れた。あなたに矛盾や衝突ポイントを作り出してほしい。」


 千里の彼方、バカラ北東部のゲリラ戦が帝然菲ス前線に与えた損害は、すぐに帝然菲スの軍によって確認された。戦況報告は速やかに帝然菲スの軍事上層部に伝わった。


 大量の軍事装備の損失により、帝然菲スの軍隊はこの場所をすでに非常に重視しており、能術師を派遣して能術器具でその地域を探索させることも含まれている。


 デ藍菲(ランフェイ)スの地下宮殿で、フィックはその地域を担当するデ藍菲(ランフェイ)スの将校を厳しい目で見つめながら尋ねた。"さあ、ここで一体何があったのか教えてくれないか?!強力な軍隊がこの谷間で足をすくわれるはずがないのだが。"


 七人の将軍のうち六人が沈黙し、そのうちの一人が弁解した。"陛下、この地域には非常に高いレベルの能術師がおり、その能術師がこの地域で非対称な情報優位を生み出しています。"


 "四十六人の能術師のうち三十二人が死んだのに、なぜ早く報告しなかったのか?!"フィックはこの将軍の話を遮り、問題の核心を突いた。


 フィックが今追及しているのは、軍がバカラ北東部の山岳地帯で敗北したことではない。小さな北東部地域での敗北は、ディランフェースの戦略的勝利を帳消しにすることはできない。フィックが今怒っているのは軍の隠蔽だ。一人の輝月能術師の損失がなければ、軍がこの地域の敗北をいつまで隠し続けるつもりだったか想像もつかない。


 フィックはしばらく罵った後、突然何かが足りないと感じ、振り返って盧安(ルー・アン)を見た。フィックは心の中でつぶやいた。「お前はいつも軍に難癖をつけるのが好きなのに、今回はどうしてこんなに落ち着いているんだ?」


 フィックの小さな企みについて、盧安(ルー・アン)は気にしなかった。ディ藍菲(ランフェイ)スが北東部地域で失利した原因の一部は盧安(ルー・アン)の責任だと言える。盧安(ルー・アン)が白露(バイルー)に提供した情報で、白露(バイルー)は該当地域を通過する補給車両の到着時間を知ることができた。補給車両が補給物資を輸送するたびに、白露(バイルー)は事前にゲリラを付近の空港に潜伏させ、ロケット弾で空港に一斉射撃を浴びせ、空港が短時間で離陸できなくなるようにし、より遠くの空港から空軍を割かざるを得なくさせ、現場に駆けつけさせた。


「人を陥れる時は話すな、さもないと露見する恐れがある。」盧安(ルー・アン)はそう自戒した。


 予行演習中の盧安(ルー・アン)は将軍たちが様々な言い訳を探して説明するのを見ていた。この時、自分が発言すれば、理屈があるなしにかかわらず、軍部はすぐに話を受け継ぎ、奇妙な説明で盧安(ルー・アン)と理不尽に口論を始める。元々フィックが軍を叱責していた雰囲気は、すぐに軍部と財務省の口論に変わる。会議の焦点であった軍の問題隠蔽批判は、軍の望み通りにそらされる。最終的に、皇帝陛下はただ「もういい、全員やめろ」と叫んで、この無意味な口論を終わらせるしかない。


 しかし盧安(ルー・アン)がこの話題に口を挟まなければ、軍部は話題をそらすことができない。皇帝陛下の批判をずっと受け続けなければならない。


 重苦しい雰囲気が半時間も続き、フィックはその流れで三人の将軍を降格させ、同時に自分の腹心数人を軍に抜擢した。


 フィックが自分の目的をほぼ達成したのを見て、盧安(ルー・アン)はついに口を挟んだ。「陛下、今回の東北部での戦闘は確かにいくつかの困難があり、我が軍がその地域で作戦に不利を被ったのは当然のことです。」


 盧安(ルー・アン)が口を開いたのを見て、本来なら軍の重鎮たちは爆発して一斉に盧安(ルー・アン)に反論しようとしていたが、盧安(ルー・アン)が軍の敗北の理由を探しているのを聞いて、喉元まで出かかった「ふざけるな」という言葉を必死に飲み込んだ。この時に盧安(ルー・アン)を論破しようものなら、東北部の山岳地帯に巣食う頑強な匪賊を掃討する軍令状を直ちに引き受けることになるからだ。


 フィックはうなずいて言った。「続けてくれ。」


「戦争は兵站と密接な関係にある。山岳地帯に鉄道を敷設するコストーーは平原に敷設するコストーーよりはるかに高く、また鉄道が完成しても、山岳地帯には高密度の人口がなく、利用者が少ないため、利益も平原のそれよりはるかに小さい。そのため、ここには鉄道がなく、輸送コストーーが非常に高い。さらに、ゲリラの妨害により、道路輸送も非常に困難だ。我々はここに膨大な数の軍隊を投入することが難しく、また、空軍もこのような複雑な地形の中の目標を十分に迅速に識別できないため、航空優勢を展開することもできない。相手の能術師の能力が不明な状況では、軍にここへの作戦を強行するよう命じることは勧められない」


 フィックは奇妙な笑みを浮かべて言った。「また戦わない理由を述べ始めたな」と言い終えると、フィックは傍らの軍隊をちらりと見た。


 昔は、盧安(ルー・アン)が戦闘の難しさを説明し、軍事行動は慎重に行うよう求めると、軍部は声高に盧安(ルー・アン)に反論し、「臆病者」と叫ぶのが常だった。しかし今では、軍部はまるで大人しい赤ん坊のようだ。


 フィックの視線に気づき、ある将軍が小声で言った。「希瑞科(シリコ)様の仰る通りです。」


 フィックは軽く「ふん」と鼻を鳴らし、顔を盧安(ルー・アン)の方へ向け直した。


 軍部のこうした態度に、盧安(ルー・アン)はすっかり慣れていた。これが軍国主義軍隊の本質というものだ——戦況が不利になれば、誰も過ちを認め責任を取ろうとはせず、戦況が有利になれば、手柄を独り占めし、軍の地位を高く持ち上げようとする。


「どうすればいいと思う?」フィックは尋ねた。


「我々は元々バカラ全体を併合する計画はなく、戦略目的は上流の水源の安全を掌握することだ。今その目的は達成され、これからは軍事的手段で相応の利益を得るのは難しい。ならば政治的手段を使おう」と盧安(ルー・アン)は推測を込めた口調で言った。「私の推測が正しければ、この山奥に隠れている能術師は、バカラの元主流派の政治的異分子であるはずだ」


「どうしてそう言い切れる?」


「第一に、もしこの能術師がそこに基盤を持っていなければ、我々の軍にこれほどの大打撃を与えることはできなかっただろう。第二に、基盤は一朝一夕に形成されるものではなく、我々がバカラに入る前にすでにその地域に根を張っていたはずだ。第三に、バカラの主流貴族たちに排斥されていなければ、なぜこの能術師がこんな辺鄙な土地に重任を任されたのか、私には思いつかない。」ここまで話すと、盧安(ルー・アン)は非常に小さな、しかし全員に聞こえる声で愚痴をこぼした。「ひょっとしたら、いつか私も重任を任されて、トイレ掃除に回されるかもしれないな。」


 フィックは机を叩きながら言った。「会議中だ、真面目にしなさい。」フィックはやや苛立ち気味に盧安(ルー・アン)の愚痴を遮り、それから付け加えた。「先ほどの分析は良かった、続けてくれ。」


「戦後、バカラ大平原にいるあの古い貴族たちを買収するのは非常に難しい。彼らはベイファンと根深い利益関係で結ばれている。この利益の結びつきを揺るがすには代償が大きすぎるが、反対派を買収することは可能だ。」


「彼らを買収するのか?本当に実現可能なのか?」


「我々が彼らを買収しているように見せかければそれでいい。彼らが実際にそれに乗るかどうかは、我々の望む結果に影響しない。」盧安(ルー・アン)は強調した。「我々が求める結果は、バカラ地域を複雑化させ、ベイファンがこれまでのようにバカラ全域を意思決定できなくすることだ。バカラが東部山岳地帯を支配して我々に嫌がらせをしようとすれば、バカラの豊かな地域への影響力を放棄しなければならない。豊かな地域への影響力を維持し続けようとすれば、北東部山岳地帯のバカラ抵抗勢力を犠牲にし続けなければならない。」


 利益は二つの集団を引き裂くことができる。地球上のイギリスは植民地が解体された後、このように世界各地に地雷を埋めたのだ。そして盧安(ルー・アン)はフィックに策を授ける際、元一(ユエン・イー)通信を通じて白露(バイルー)に生中継した。

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