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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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0281 同情に値しない

 秒表がカチカチと進み、一分、二分、三分……最後に七分零十六秒の時点で止まり、周囲の環境は七分十六秒前に戻った。今回の予行演習は終了した。


 現実の盧安(ルー・アン)は秒表を置き、さらにもう一度予行演習を起動して再テストーー実験を行う。


 ここ数日、毎夜十二時になると、盧安(ルー・アン)はこの実験を一回行っている。その結果は盧安(ルー・アン)を驚かせた。なぜなら、単一の予演時間が依然として増加し続けているからだ。


 盧安(ルー・アン)の単一予演時間は、盧安(ルー・アン)の意志によって比較的小さく伸縮させることができる。そのため、予演時間がゆっくりと増加しているとき、盧安(ルー・アン)はすぐには異常を感じなかった。盧安(ルー・アン)がこの世界で大規模に予演を発動し続けて十数年が経って初めて、自分の予演に少しも減少の傾向がなく、むしろ増加し続けていることに気づいたのだ。


 しかし、盧安(ルー・アン)はこの世界で人を殺したことはなく、たとえ人を殺して変動時空のエネルギーを獲得したとしても、これほど大規模な消耗のもとでは数ヶ月で使い果たされるはずである。ところが、予演時間の増加幅はますます速くなり、最近ではほぼ十日で一秒の速度で増加している。


 盧安(ルー・アン)は一つのことを確かめた——予演能力を高めるには、変数を抹消する(人を殺す)という方法だけでなく、時間線を擾乱する方法があった。自分が今やっていることは何億人もの運命に関わり、同様に時間線を揺るがした。盧安(ルー・アン)は帝然菲スの何億人が衣食の束縛から逃れ、より多くの変化の可能性を持つようにし、その結果変数たちの影響力が大きくなったのだ。


 変数を直接抹消する行為と比べると、このように変数に空間を拡大する行為は、盧安(ルー・アン)の予演能力にもたらす影響が異なる。盧安(ルー・アン)は人を殺した後に予演ラインをいくつか増やすと、2ヶ月後には予演の時間長が著しく短縮された。しかし今では、盧安(ルー・アン)がどれだけ大規模に予演を発動しても、予演の総量は揺るぎなく増加し続けている。


 予演総量の増加の原因を確かめた後、盧安(ルー・アン)は自分に言い聞かせた。「次の任務では、こうすべきではない。」


 現在、予演時間が10分以内ならば、盧安(ルー・アン)はまだ耐えられるが、もし1時間にまで延びれば、彼が多連合状態によってかろうじて抑えていた分裂が、再び始まってしま宇田(ウダ)ろう。だからこそ、指導者になってはならない。たとえ正義の名のもとであっても、それはあってはならないことなのだ。


 そして、世界に絶対的な正義は存在しない。元の歴史の流れでは、帝然菲斯は完全に分裂し、この二国間の経済的矛盾は戦争に発展するまでには至らなかった。盧安(ルー・アン)はこの任務に介入し、帝然菲斯の悲劇を変えたが、今度はそれが碧森王国と堅盾連邦の間の戦争を引き起こしてしまった。結果から見れば、降臨してから今に至るまで、盧安(ルー・アン)は大勢の人を救った一方で、別の大勢の人々を、資本主義が生み出した戦争の地獄へと突き落としてしまったのだ。


 大陸の西北部は半島地域で、北は海、南は大陸です。南の内陸に近い地域は堅盾連邦で、西北半島の北部地域が碧森王国です。この二国は西北大陸の一角で長きにわたる戦争を繰り広げています。


 世界強権の一つである盾刃帝国は表向きに堅盾連邦を直接支援し、大量のミサイルと戦車が絶え間なく堅盾へと運ばれています。もう一つの強権ベイファン国の防衛圏はここには近接していませんが、バカラ側は戦争当初から絶えず船を動員し、物資を次々と碧森の港へ送り届けています。


 バカラは高原エルフの血筋であり、ビーセンは平原エルフの血筋である。したがって、もしビーセンが陥落すれば、トンレンは港と基地を増やし、バカラは唇歯輔車の危機に直面するだろう。もしこのように事態が進めば、ベイファンとトンレンの対立緩衝地帯はバカラに取って代わられることになる。だから、バカラは積極的に内戦に介入しているのだ。


 戦場の開始当初、バカラはディランフィスに使者を派遣し、ディランフィスに対して堅盾との貿易港を閉鎖するよう要求した。しかし、ディランフィスの外交官は婉曲にほのめかして言った。「たとえディランフィスが堅盾との貿易港を閉鎖したとしても、トンレンの貿易港を閉鎖することはできません。現在、堅盾に物資を提供している勢力は主にトンレンです。今のディランフィスには、トンレンと真正面から対決する力はありません。」


 これは、鼻であしらう高原の精霊たちに、手厳しいとも手ぬるいとも言えない釘を刺し、自称高原の精霊の末裔たちに一つの現実を認識させた――世界は大国の遊び場であり、小国は自ら戦いに参加するか、さもなければ傍観するしかないのだ。


 次に、帝然菲スの外交会議では、盾刃も貝帆も金瑞も、帝然菲スの中立維持に理解を示した。これが大国外交の特徴であり、発言の際、自陣営に対しては賛成と述べ、敵陣営に対しては厳重に抗議すると述べ、中立の立場には理解を示すと述べる。なぜなら、いずれの国も余計な問題を起こしたくないからだ。


 小国となると、より感情的になる。巴卡拉は帝然菲スの態度に遺憾の意を表し、遺憾に思いつつも、帝然菲スから大量の戦争物資を購入し、その後の水源協定でほんの少しだけ価格を吊り上げた。


 しかし、バカラのその程度の小細工は無駄だった。盧安(ルー・アン)の助言により、帝然菲斯代表は極めて冷静にバカラとの水源協定に署名した。その後、帝然菲斯は軍縮を開始したが、軍縮で淘汰された一部の旧型兵器が国際市場に流出し、間接的に北西半島の戦火を一層激化させることとなった。バカラは戦争の激しさが急激に高まったことを痛感した。


 バカラの長老議会は一通の文書を承認した。神降計画の実戦投入が承認され、神躯のコードネームは「翠弓(スイキュウ)」とされた。


 二十機の戦闘機に護衛された大型輸送機の編隊が碧森の首都空港に着陸し、緊急軍事物資がここに運び込まれた。同時に、目立たない作戦小隊も碧森に滞在した。碧森の人々はこの小隊の特別な出自を知らないまま、バカラの義勇軍司令部に引き取られた。


 碧森の首都は美しく歴史的な山城であり、上古時代にはエルフとドワーフの交易によって形成された集落が築かれ、現代には人口三百万の近代的大都市となった。そして今、通りの両側の木々はすべて丸坊主になり、中には黒焦げの木の棒となったものもある。広場のタイルは完全に砕け、かつての噴水は干上がり、中にはセメントや砂利が積まれ、倒壊したビルからは鋭い鉄筋がむき出しになっている。


 翠弓(スイキュウ)(神躯)は掩体の中をゆっくりと歩いていた。彼がこの国に到着してから、すでに一ヶ月が経っていた。


「よく見て、よく考えて、慎重に行動しろ」と白露(バイルー)は彼に言い、最後に神躯の手を握って「あまり手を汚すなよ」と念を押した。コードネーム翠弓(スイキュウ)の神躯は、出発前の光景を思い返し、思わず心が温かくなった。


 突然、翠弓(スイキュウ)は物陰に身を隠した。六百メートル先の廃墟の中、大きな髭を生やした七人の堅盾人が、それぞれ様々な武器を手にこの都市へと入ってきていた。


 戦争中、堅盾人と碧森人はこの都市を繰り返し争奪した。双方は化学兵器を含むあらゆる兵器を使用し、都市にはすでに住民は一人もいなかった。


 翠弓(スイキュウ)が操る蜂型の能術器具がこの小隊を捉えた。彼は悠然と腰から手榴弾を取り外し、多くの人が片手でスマートフォンに文字を打つように、指先で手榴弾の表面に紡錘形の魔法陣を描き出した——この描画速度だけでも、この世界の曦日級能術師が実験室で高精度の能術器具を用いてかろうじて達成できる水準だが、翠弓(スイキュウ)は素手でやってのけるのだ。


 翠弓(スイキュウ)は手榴弾を空へ放り投げると、手榴弾の周囲に螺旋状の気流が発生し、その気流に包まれながら弧を描いて、翠弓(スイキュウ)の偵察視野に捉えた標的へと投擲され、直後に爆発音が響いた。七人の堅盾人は反応する間もなく、手榴弾は彼らの五メートル上空で炸裂した。手榴弾が撒き散らした鋼球が四人の命を奪い、残る三人は地面に倒れ息も絶え絶えとなった。


 手榴弾の威力はそれほど大きくないが、兵士に深刻なダメージを与えるには十分であり、空中爆発する手榴弾の歩兵に対する殺傷力は最も恐ろしい。この戦場では、翠弓(スイキュウ)が躊躇なく殺戮を行っている。彼の視界はあまりにも完璧で、部屋に隠れている狙撃手も彼の探知視界から逃れられない。彼は家全体を破壊する必要はなく、数百メートル離れたところから手榴弾を一つ投げ込めば、部屋内のほとんどの目標を仕留められる。


 翠弓(スイキュウ)が戦場に投入された初日、400人の死傷者を出した。多くの堅盾人がこの市街戦で、突然の爆弾によってわけもわからず命を奪われた。翠弓(スイキュウ)がこの都市に到着してから7日後、堅盾人は市街戦に対して戦意を喪失する兆候を見せた。


 戦場の兵士は皆、死の覚悟を持っているが、無力感に陥ることを恐れる。第一次世界大戦の時、ドイツ軍は銃弾も通さない戦車に遭遇し、大量に降伏した。その降伏の理由は無力感だった。もし彼らが戦車を破壊する方法を見つけていれば、たとえその方法の死亡率が高くても、簡単には降伏しなかっただろう。同様に、戦場の狙撃手が恐ろしいのは、どこに隠れているか分からず、隠れる以外に何もできないからだ。


 六日後、堅盾人はこの都市から撤退した。碧森人はこの戦闘の勝利を収め、翠弓(スイキュウ)は別の戦場へ派遣された。


 翠弓(スイキュウ)の前線での活躍はすぐにバカラの上層部に伝わった。黒弓組織は翠弓(スイキュウ)計画における神躯が示した戦闘力に非常に満足している。


 一方、屋敷の中では、白露(バイルー)面がパソコンの画面の前に座り、前線から送られてきた光景の写真を見つめながら、目に浮かぶ冷たさがますます強くなっていった。


 彼女はノートパソコンを閉じ、無関心に言った。「もう何も同情に値しない」と。

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