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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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0278 神戦

 バカラの天域の都から北東へ四十六キロ離れた某所のジャングルで、数百名のアサルトライフルを構えた部隊が封鎖線を展開していた。


 ジャングルの中央には、縦横五六百米の緑の平地が広がっている。この平地は、周囲に林立する木々とはまったく調和していない。実際、この平地はある山の根元部分であり、平地より高い部分はすべて削り取られていた。そしてこの平地も完全な水平面ではなく、最も中央の部分は縁よりも三メートル高くなっている。これは、厚い苔に覆われた巨大な石球の、一つの弧面なのである。


 白い笠付きの長袍を着た能術師たちが次々とここに到着すると、苔の除去を開始した。掃除機のような能術器具で苔が綺麗に取り除かれると、巨石の上に色とりどりの琉璃質の模様が現れた。能術師たちはレーザーポインターのような精密な能術器具を用いて、この巨大な模様を土台に補助的な刻画を施していった。


 この球状巨岩の模様は上古から残された魔法陣である。魔法陣の線は粗野だが、これほど巨大な魔法陣型はほぼ対称であり、数百メートル規模で誤差がミクロン級に抑えられている。これはどのような概念か?地球の二十一世紀に深海一万メートルに潜る潜水艇や超大型運搬ロケットの大型金属構造部品は、その誤差をまさにミクロン級にしなければならなかった。


 この数百メートルの範囲にある魔法陣の対称性の精度は、現代工業をもってしても達成が難しい。もちろん、上古の魔法使いたちはこの工事を魔法自体の性質を利用して成し遂げたのだ。ちょうど現代工業で板ガラスを製造するように、板ガラスの平面は研ぎ出されるのではなく、溶融したスズ鉛金属が水平面を構成する性質を利用して、溶けたガラスをその表面に浮かべて凝結させて作るのである。


 魔法時代に製造・維持できた環境は、現代の能術師には再現できない。今日の能術師がこの魔法陣の構造に集積回路基板のような精密加工を施すことも、上古の魔法使いたちには到底成し遂げられなかった膨大な作業量である。一台一台の能術ロボットが広大な魔法陣に何層もの能術の線を描き、巨大な魔法陣に膨大な能術ネットワークを充填していく。


 魔法陣の外では、高圧電源が次々と接続される。電気エネルギーが能術構造を通じて魔法陣に適したエネルギーに変換されると、魔法陣全体が起動した。


 人込みの中、顔にわずかな怯えを浮かべた神躯が周囲を見回し、やがて一つの人影に視線を向けた。フードをかぶった白露(バイルー)がそっとうなずく。神躯は拳を握りしめ、勇気を振り絞って、この巨大な魔法陣の中央へと歩み入った。


 黒弓組織の最高責任者六人が魔法陣の主要な六つの位置に立つと、魔法陣の上にはたちまち無数の奇妙な光が踊り始めた。呪文が低く唱えられる中、魔法陣全体が神躯のいる中央位置に向けて高エネルギーの磁場を展開した。


 神降が始まった。華麗な金箔と玉の葉がちりばめられた表紙の魔法書が召喚の媒介として、魔法陣の中で無数のページが砕け散り、続いて中央で粉々になった。残った表紙には魔法時代の文字がかすかに認められ、その意味は「闇への復讐」といったところだ。


 作動中の魔法陣の中央で、神の躯の表情はめまぐるしく変化していた。十五分後、彼は目を開け、両眼には不気味な青い炎が揺らめいていた。その目はこの世のすべてに対する無関心さを湛えていた。その目は人々を一瞥した後、隅にいるフードを被った女性——白露(バイルー)に視線を定めた。白露(バイルー)も顔を上げ、批判的な目つきでその目と見つめ合った。


 その青い瞳は突然高みの見物を失い、冷たさの中に慌てふためき、ためらい、戸惑いが現れた。明らかに、神の身は先ほどの不可解な冷たさを非常に恐れている。


 そして神戦において最も危険な段階——神格と人格の闘いが、始まった。


 たった今、この次元に降臨した神格が、神躯のこの世界での記憶を精査し、神躯に感情を付与した。最初、人格は神格が記憶に付与する感情を当然のものとして受け入れていた。それは、普通の人が自分の中に引き起こされた怒りを当然のものとして受け入れ、悲劇を見て涙が込み上げる自分を当然のものとして受け入れるのと同じだ。しかし、たった今、神格が神躯の中にある白露(バイルー)に関する記憶に影響を与えようとしたとき、その影響が神躯の固有人格に不自然に感じさせた。そのため、神躯は神降臨の際、最初は高慢に振る舞っていたのに、白露(バイルー)を見ると怯えや迷いが生じたのだ。


 降神の儀式で最も忌避されるのは、降神者と神界の神の心が一致しないことだ。理屈から言えば、神の身体の人格が神界での神格の思考と異なる感情を示した場合、降神は中断される。なぜなら人の脳内に二つの異なる感情が現れると、人格分裂が極めて起こりやすくなるからだ。怒りっぽい感情と臆病な感情が一つの脳内で共存するのは難しい。この状態について最も発言権があるのは盧安(ルー・アン)で、クラスター状態の彼はまさにこの状況にある。


 ところが今、とんでもないことが起きている。


 視線が合ったのはわずか0.1秒ほどで、そのためこの視線の交錯に他の誰も気づかなかった。0.1秒後、白露(バイルー)はうつむき、心の中で冷ややかに笑った。「挑発?ならば望み通りに——」


 不可侵は神の手に委ねられると、まさに自在のスキルとなる。対抗や影響が現れたなら、その源がどこにあろうと、自分が「侵犯」だとみなせば、物理的メカニズムに従ってフィードバックが可能だ。


 白露(バイルー)は神の躯が自分に対して無関心と嫌悪を向けているのを感じ取ると、すぐに不可侵を発動した。


 その時、この世界から数千億キロ離れたある彗星の核内に、一筋のエネルギー波動が現れた。術能世界の生霊たちに神国と称えられる場所で、神降を発動したこの神は、一つの巨大な意志が自らの世界に降臨したのを感じ取った。


 同じ情報層にいる神々は驚愕した。なぜなら、この世界の神職は数十万年前にすでに割り振られており、信仰の力を残す余地は一切なかったからだ。しかし、この強大な意志は明らかに極めて強力な神格であった。


 十秒後、白露(バイルー)の意志が完全に降臨し、堂々たる姿で自らの神職と生涯をかけて堅持してきた理念を宣言した。


 神界全体が静まり返った。このような神職は、神々にとって聞いたこともないものだったからだ。


 旭起星の世界で、かつてその歴史に鳴り響いた戦いのスローガンが、この世界の神々の前で宣言された。「永遠不滅を求めず、ただ輝きの継承を求む。知恵は代々絶えることなく、慧眼を世の人々に贈らん。」


 末代神戦を勝ち抜いた神として、白露(バイルー)と旧神の不倶戴天は生まれつきのものだ。今、白露(バイルー)はこの神界に、旭起星の旧神と理念が一致する神を目撃している。


 白露(バイルー)にとって、神戦を仕掛けて魑魅魍魎を一掃し、信徒の蒙昧を洗い清めることは、ほとんど自らに課した義務である。しかし、白露(バイルー)は不可侵異能によってのみこの世界に現れることができ、影響を及ぼしてきた相手としか神戦を挑めない。この位面の神が一度でも尻込みすれば、白露(バイルー)はその神の前に立つことさえ叶わない。つまり、白露(バイルー)がこの神界の全ての神に対して嘲るように自らの理念を宣告するのは、より多くの神と衝突することで、この神界に少しでも長く留まりたいからなのだ。


 他の神々は、それぞれの思惑から、すぐに白露(バイルー)と接触することはなく、隅からこの自称教育神職の神の次の行動を窺っていた。そのため、その後の状況は、人間界での神降が続行されることとなった。


 神の器の中の人格は、恐怖と畏れ、そして迷いの中で神降の儀式を乗り越えたが、神の器は、心の中の怯えや不安が神降を中断させることはないと気づいた。


 理屈から言えば、神降者が神と一致しなければ神降は途絶えてしまうはずだが、人間界の人々は、彼らが畏敬する神界で今まさに圧倒的な神戦が起きているとは思いもよらなかった。


 神界の復讐の神は、世間の闇に対する復讐心から信仰の力を得て、神界の神戦による情報損失を補うことができるが、白露(バイルー)は旭起星の海洋藻類情報媒体の中で、このような理念の戦いを数百回も経験してきた。白露(バイルー)は皮を剥ぐように、闇の復讐神格をまだらに傷つけるほど批判し、その神の記憶、思考、理念の大部分がフォーマット化されるように消去されていく。それに対応して、彗星の核では、巨大な氷の結晶体に広がる巨大な磁場が急速に変化している。


 神が数十万年にわたって貫いてきた理念が覆されるとき、それは神の黄昏の時である。黄昏の時期にある神はもはや高慢さを保つことができず、恐慌し、畏れ、世人に忘れ去られ、歴史から抹消されることを恐れる。過去に抑圧されていた俗世の負の感情は、菌糸のように闇の復讐の神の神格に蔓延していく。


 神の時代が終わりを告げ、世人がもはや神を銘記しなくなるとき、新時代を切り開いた末代の神もまた、彼らが斬り捨てた旧き神と同じように黄昏を迎え、すべての希望を消し去り、歴史の最後の瞬間に固定される。


 復讐の神が自らの終焉を覚悟したその時、あの執拗に迫る神は侵略を止め、次第に神界から消えていった。白露(バイルー)の神格の宣告は、神界にいつまでも鳴り響いていた。


 復讐の神はどうしてか分からなかったが、ようやく息をつくことができた。一方、白露(バイルー)が神界を退出した理由は簡単で、復讐の神の神界での抵抗力が弱まるにつれて、不可侵の効果もますます弱くなっていったのだ。


 人間、神降ろしの儀式は終盤に入った。


 復讐の神の神降ろしの神格は慌てふためき、身体に大量の知識を注入し、神の体内に魔力構造を大量に構築し、能術回路と結合して神の体に精密かつ迅速に成長させた。神格がこうしたのは、自己が神界で完全に消滅してしまうのを恐れ、凡界の神体に身体を構築しようとしたからだ。何しろ先ほどの神戦で、神界の復讐の神は自分が神形俱滅しそうになったからである。


 もちろん、神格は神躯の中に力の体系を構築しただけで、神躯の記憶と人格を使ってなぜそうするのかを説明しなかった。神格は神躯内の人格に白露(バイルー)への疑いを持たせたかったが、人格は疑う理由がまったく見つからなかった。神格は確かに人格に影響を及ぼし、後者は実際に白露(バイルー)に対してわけのわからない憎しみを抱いたが、人格は自分が神降儀式で狂ってしまったのではないかと疑った。


 初めての神降儀式が終わった後、人格は新たに得た力を感じ取るとすぐに興奮し、神降の際に頭の中に浮かんだ憂鬱や恐怖、臆病な感情をきれいに忘れてしまった。白露(バイルー)を見たときには、興奮してうなずきさえし、まるで満点を取った子供が親に自慢するかのようだった。


 神界と人界の情報が遮断されているため、この前代未聞の奇妙な現象が生じた。神界の神格は、人界の神の器のそばにいる人物が自分を圧倒できる存在であることを知りながら、ただ自分の凡庸な器が喜び勇んで白露(バイルー)の前で感情を爆発させるのを指をくわえて見ているしかない。


 これは上古時代には想像もできないことだった。上古時代には神降者が神の意志を感得しただけでなく、多くの敬虔な信者たちが祈りを通じて福音を得ていたのだ。もし白露(バイルー)が上古時代にこのようなことをしたなら、教会で祈る牧師たちは一斉に、神が白露(バイルー)と戦う際の恐怖を感得しただろう。

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