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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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0262 あっけない勝利

 不法な商業組織への打撃が、貝斯坦(ベスタイン)上層部の日和見主義的な考えを誘発し、上層部はさらに自らの日和見主義の理念を、世論を通じて何百倍にも拡大して民衆に伝えた。


 貝斯坦(ベスタイン)の軍隊は貝斯坦(ベスタイン)メディアの絶え間ない煽動のもと、ディ藍菲(ランフェイ)スの東部へ進軍した。しかし、世論に踊らされている民衆は、この歯止めのない軍事行動が事変をフィックの予想する方向へと悪化させることを知らない。


 壮大な戦車部隊が、帝然菲斯東部へと進軍した。帝然菲斯中央政府が貝斯坦(ベスタイン)に内戦を起こさないよう厳しく警告しているにもかかわらず、貝斯坦(ベスタイン)の軍事行動は止まるどころか、さらに傲慢(アオ・マン)な口調で帝然菲ス中央の警告に応じ、さらにはより理不尽な要求まで突きつけた。それは、帝然菲スが貝斯坦(ベスタイン)の合法的市民を釈放し、損害賠償を行い、再発防止と民間商業活動への不干渉を約束する保証書に署名せよ、というものだ。そして最後の一条が実は核心であり、その背後には大量の商業条項が付随しており、全体として見れば、東部の工業製品を安値で買い叩き、原材料を高値で売りつけるという内容であった。


 こうして、貝斯坦(ベスタイン)全体の世論は自国の商人が不当な扱いを受けたと考え、さらに自国の軍隊は正義の師であると見なした。上層部の操作により、世論は密輸業者が貝斯坦(ベスタイン)にもたらした利益を誇張し、軍事を取引材料にすることのリスクを無視した。貝斯坦(ベスタイン)の民衆は、これが自国人が積極的に貝斯坦(ベスタイン)のために利益を稼いでいるのだと考え、今回の軍事行動を歓呼した。


 こうした大衆から生じた傲慢(アオ・マン)さが、盧安(ルー・アン)のある感情状態に深い思考を引き起こさせた。


 盧安(ルー・アン)は、直前まで非常に傲慢(アオ・マン)だったのに、次の瞬間には非常に謙虚になる人を何度も見てきた。個人は柔軟に切り替えられるし、数人の小さなチームならそうできるかもしれない。しかし国家は一人の人間ではない。国家がいったんある状態に入ると、多くの場合、ひたすら前進し、壁にぶつかって血を流すまで、盲目的な心持ちは衰えず、冷静で理性的な状態に転じることはない。


 ある国の世論が好戦的に煽動されると、いかなる冷静な思考も大多数の人々によって横暴に軟弱と見なされる;ある国が大きな失敗を経験し、多くの人々が長く跪いていたために立ち上がる者を見ると、後者は傲慢(アオ・マン)だと痛烈に非難される;動物愛護の理念が次第に人間の生態維持という本来の意図から逸れると、人身の安全のために動物を犠牲にするいかなる政策も冷血だと痛烈に非難される;社会に集権に反抗する自由が流行し始めると、映画やドラマの監督たちは我先にと作品の中で社会の束縛性を痛烈に非難し、大衆の自由意識を啓発するレッテルを自らに貼り付ける……人間の集団とはそういうものだ。だからこそ、皆がある理念を抱いているとき、非主流の理念を持つ者は、身の安全を守るために、誰もが口を閉ざすのだ。


 貝斯坦(ベスタイン)の世論は、ディランフィス東部の人々に徹底的な教訓を与えたと高らかに叫んだ。一方、ディランフィス東部の世論は大いに沸騰し、貝斯坦(ベスタイン)の法を犯し規律を乱す反逆者たちに徹底的な教訓を与えるよう要求した。双方の民衆は傲慢(アオ・マン)にも、自分たちが罰しているのは相手側の政府であり、相手側の民衆に解放をもたらしていると考えていた。このような頑なな世論の衝突が一、二年も続けば、必然的に分断が生じ、分離主義を支持する民意の基盤が誕生するだろう。その時になって再び統合しようとすれば、国が支払う代償は、単に弱い立場の政府を犠牲にするだけでは済まなくなり、それに囚われた民衆も犠牲にしなければならなくなる。


 フィックはベイスタン大公羅昌(ルオ・チャン)がベイスタンの民衆を拉致する機会を与えはしない。帝然菲斯東部の上層部全体が、この戦争でベイスタンの分離主義思想を持つ上層部を粉砕し、絶対的な力でベイスタンの開戦と衝突の理由がすべて嘘であることを証明しなければならないと考えている。


 フィックの号令一下、ミサイル発射台が攻撃を開始し、帝然菲ス軍は進撃を始めた。ベイスタンが盾刃帝国から購入した戦車部隊が巨大な陣形を形成していたが、当初は自信満々だったこれらの戦車兵たちは今や空を飛び交う多数の「流星」を呆然と見つめている。続いて、すべての戦車の電子通信システムからは雑音だけが聞こえるようになった。


 機甲部隊の混乱は半時間続いた。そしてこの間、各機甲部隊の指揮官は賢明であると同時に愚かでもある命令を下した——その場で待機し、通信が回復して後方指揮部の明確な命令を得てから次の行動を取れ、と。


 この半時間の間に、貝斯坦(ベスタイン)の各軍事基地はミサイルの雨による爆撃を受け、レーダーシステムは全滅、飛行場は完全に麻痺し、帝然菲斯東部からの大量の航空機群が貝斯坦(ベスタイン)の上空を制空権で覆い尽くした。これらの戦闘機群は戦前に収集した情報に基づき、貝斯坦(ベスタイン)のすべての重要軍事目標を絶え間なく爆撃し、貝斯坦(ベスタイン)の軍事力はなすすべもなかった。それなのに、前線に迫るこれらの機甲部隊は、こんな貴重な時間帯にただ待ちぼうけを食っていたのだ!


 しかし、これらの戦車指揮官から見れば、彼らは待つしかなかった。なぜなら、最初に受けた命令は、帝然菲斯東部の国境まで進出し、帝然菲スの中央政府に圧力をかけること——ただ圧力をかけるだけだったからだ。これは、貝斯坦(ベスタイン)の文官たちの決定により、今回の進軍は軍事的な交渉材料として用いられることになっていたためである。


 貝斯坦(ベスタイン)の政治家たちは最初から戦争をするという態度で戦争準備をしておらず、各戦車部隊の燃料は往復分しかなく、携行する弾薬も抑止効果を狙った量に過ぎなかった。攻城略地のような大規模な戦闘になれば、これらの装甲部隊が自ら携行する弾薬量と燃料では到底足りなかった。さらに、開戦となれば、まずは鉄道駅や武装列車を占領しなければ、前線の兵站と装甲部隊の突破力を確保できない。


 貝斯坦(ベスタイン)の政治家たちは軍の書類上の兵力や装備しか見ず、それに基づいて自信満々で、戦争の準備を全く整えていなかった。それとは対照的に、ディランフィスは開戦に向けた関連準備作業を、盧安(ルー・アン)の統計部門が二年前にすでに計画を開始しており、たとえば関連する道路や飛行場の建設などが進められていた。そして戦争勃発の二ヶ月前には、各種の補給物資が戦時の基準に沿って十分な余剰分を加えて軍に準備されていた。


 軍は小競り合いで意地を張るための切り札ではなく、殺戮の鋭い刃であり、抜いたら必ず血を見なければならない。前線の戦車部隊が状況の制御不能を悟った時、これらの指揮官たちは自然に攻撃不可能と判断した。上級の命令なしに攻撃を仕掛ければ、万一独断専行で大きな損失を被った場合、上級が責任を負うことは絶対になく、自分で軍事法廷で説明する羽目になる。しかし、その場で待機していれば、一切の言いがかりをつけられることはないのだ。


 結局、半路上で待機していたこれらの装甲部隊は、帝然菲スの対地攻撃機を迎えることとなった。大量の徹甲弾が空から降り注ぎ、盾刃から購入したこれらの軍備はすべて撃破され、装甲部隊全体が散々な有様となった。道路を塞いでいた機械化部隊は、対地攻撃機の編隊の前では、屠られる羊の群れに過ぎなかった。もしこの機械化部隊が各種対空火力の援護の下で大規模に突撃していれば、それなりに手強かっただろうに、よりにもよって停止し、しかも道路で渋滞しているとはな。


 空の攻撃機は固定標的を撃つかのようであり、しかも一掃射で七、八両を撃破する勢いで、瞬く間にこの膨大な装甲戦力を全滅させた。


 この型式の攻撃機の掃射は、この世で最強の火力である。もしこのような軍隊に狙われたら、盧安(ルー・アン)は深山の奥深くに隠れて任務終了まで過ごすだろう。


 戦争の進行は非常に速かった。貝斯坦(ベスタイン)が傲慢(アオ・マン)にも進軍を宣言したばかりで、国際社会にはまだ正確な情報が届いていないうちに、帝然菲斯はすでに状況を掌握し、残存する反乱勢力を掃討していると主張していた。


 地球上でイスラエルが中東諸国を圧倒した光景が、この世界でも再現された。アラブ諸国と同様に、貝斯坦(ベスタイン)も制空権を失った状況下で、同様に敗北を宣言した。


 この戦争は地球の中東戦争とは異なる。イスラエルの陸軍力ではアラブ地域の占領を完遂するには不十分だが、今や帝然菲スの地上軍事力は貝斯坦(ベスタイン)の占領を完遂するのに十分である。中央政府が前面に出ているため、帝然菲ス全体はまだ完全に分裂しておらず、そのため現地での激しい抵抗に遭遇することもない。


 戦況は非常に順調です。フィックの地下城では、軍部が意気揚々と戦果を報告しています。新式の戦争思考が成功を収めたことで、将軍たちは大いに得意になっています。


 言うなれば、以前の戦争が莽牛同士の衝突なら、今の戦争はチーターの狩りのようです。


「莽牛同士の衝突」に必要な戦争後方物資は、通常「どれだけの期間戦う準備をするか」で戦争の消耗を表現します。例えば、一年分の戦争消耗、二年分の戦争消耗、六ヶ月分の戦争消耗などです。地球の第一次大戦の時も、まさにこのように戦争を記述し、時間を単位として戦争消耗を表現していました。


「チーター狩り」に必要な戦争後方支援物資は、「どの規模の戦争を準備するか」によって戦争消耗を形容される。例えば、大規模戦争を戦う、中規模戦争を戦うといった具合である。地球の21世紀において、大国が小国を圧倒したいくつかの戦闘では、まず一波のミサイルを打ち込み、小国のレーダー全基、飛行場全か所を破壊し、続いて空軍が爆撃を行い、その後、地上部隊が低損失で占領するというものだった。小国に対する戦争発動の弾薬消耗は、単に一回の戦闘として計算され、長期のにらみ合いによる長期消耗は発生しない。これが「チーター狩り」モデルの戦争である。


 軍関係者は自らの軍功を得意満面に紹介する際、盧安(ルー・アン)をまともに見ようともしなかった。


 軍の者たちは、自分たちの変革が兵站消耗問題を解決したと考えている。彼らからすれば、まさに希瑞科(シリコ)率いる兵站部の妨害があったからこそ、軍はやむを得ず自己変革に頼り、経済が継続的な戦争を支えきれない問題を解決したのだ。


 軍部から見れば、後方支援部が長期戦に備えて物資の消耗を準備するのは当然のことだ。自ら戦術理念を変革し、消耗戦ができない欠点を補ったことこそが、大きな貢献をしたと言える。しかし、彼らは盧安(ルー・アン)が彼らのために急速な弾薬消耗と頻繁な軍事行動を支えるために、どれほど多くの基盤整備を行ったかを見落としている。一方、盧安(ルー・アン)から見れば、大量の資源を浪費する推進型の戦争思考を、迅速・正確・省力的な情報戦に転換することこそが当然のことだ。自分は国家のために十分な戦争資源を準備し、自分が主導する後方統計部門こそが、この戦争で最大の功績を挙げるべきだ。


 視野と視点の違いは、意見の相違を生むものだ。

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