0259 経済貿易と疑われること
資本は生まれつき利益を追求するものであり、利益こそが彼らが敵味方を識別する基準である。そして貨幣発行権が国家に掌握されている社会主義は、生まれつき資本を制御しようとするものである。
社会主義と資本主義は敵ではあるが、常に敵というわけではない。資本主義が社会主義を覆すのは難しいと判断すると、素直に社会主義の産業計画に従って利益を得るようになる。これはあたかも地球の二十一世紀中国における資本家たちが、素直に政府に従い、せいぜい法律の範囲内で世論を操作し、そうした平和的な手段で少し揺さぶりをかけるようなものだ。したがって、自らに枷をはめた政権が覆される可能性が出てくると、資本勢力は容赦なく手を下すのだ。
資本が強い時は凶暴で狡猾だ。しかし、代償が高すぎると感じた時は、弱くて妥協的になる。歴史の教科書には「民国期の資産階級は生まれつき弱い」と書いてあるが、実は民国の資本は一度も強くはなかった。むしろ、海外の資本が猛烈に戦争を起こし、あちこちで混乱を引き起こしていた。
世界の資本勢力が、武力でディランフェス東部を打倒するコストーーが高すぎると考えるようになると、金瑞合衆国の資本家たちは自分たちのディランフェスにおける代理人に開戦を望まなくなった。資本家の目には、これはハイリスクな投資だからだ。この投資は盾刃の支援する貝斯坦に任せて、金瑞は漁夫の利を得ればいいのだ。
そして盧安が通商港の開放を決定すると、この利益至上主義のハエたちは当然のように利潤に興味を示した。もともと鉄のカーテンの下では、ディランフェスと金瑞は商業チャンネルを開くのが難しかったが、盧安と李三祥は元一による情報交流の保証があったため、二人が橋渡しをして、この商業コミュニケーションが実現したのだ。
この商業交渉は双方にとって利益がある。金瑞にとっては、帝然菲斯が十分な原料を提供でき、加工能力があり、安価な人件費で生産コストーーを削減できれば、それが利益となる。一方、帝然菲スにとっては、十分な外貨を得て、市場で大規模に一部の製品を調達する必要がある。盧安の計画経済では、特定の製品を帝然菲スに一定量生産させようとすると、コストーーが非常に高くなる。特にこれから戦争が始まろうとしており、軍費を可能な限り捻出して軍隊の演習を頻繁に行わせる必要があるため、節約できるところは節約したい。
盧安は今回の商業会談を担当し、英洛卡は副手として「補助」する。貿易交渉の場で、盧安は怯まず、胸に成算を持っていた。というのも李三祥は味方だからだ。李三祥はこの点で盧安を陥れることなく、非常に困難な貿易協定を提示せず、元一通信を通じて自陣のすべての最低価格を盧安に漏洩し、盧安に交渉の主導権を握らせた。
交渉のテーブルで口論を繰り広げて一枚一枚の金貨を守ろうとするゴブリンの末裔たちは、この商業交渉が単なる形式に過ぎず、結果はすでに決まっているとは絶対に想定もできない。なぜなら、自分たちの上司がすでにこの交渉の内情を相手側にさらけ出してしまったからだ。
李三祥は重要度をわきまえて、この世界の金銭で盧安を困らせたり絶対にしない。逆に、李三祥は盧安が任務で最も困難なスタートを切り、しかもこの任務に最も重要だと考えている。李三祥は底値を盧安に知らせただけでなく、金瑞合衆国商業交渉チームの毎日の交渉計画もすべて盧安に渡した。李三祥は盧安に尋ねて、盧安が国際貿易をしたことがないと知ると、直接一言、「お前に損はさせない」と言い放った。
交渉会議では、双方の交渉担当者が激しく言葉を交わす中、盧安は淡々とそばで聞いていた。交渉がほぼ終わりに近づいたとき、盧安は直接価格を提示し、相手側に投げつけた。
二か月の商談を経て、双方はとても「愉快」に六億金貨の大型貿易契約を結んだ。そして国際貿易がまとまったほぼ直後に、盧安は国内の関連生産手配をすでに統計し終えていた。
これは国家間の取引である。金瑞にとって、帝然菲スとのこの貿易は多くの産業チェーンのコストーーを急激に引き下げた。なぜなら、帝然菲スの既存の工場と労働者のおかげで、人件費やその他の関連資源が安くなったからだ。盧安が売ったのはこれらであり、購入したのは帝然菲スが大量に不足していたもの、例えば軍用鋼材、化学工業設備、チップ材料などだ。これらはすべて軍事用品であり、国外から購入すると価格が安い。盧安の言葉を借りれば、戦争がすぐに始まるため、多くの重要な部品の生産量はまったく足りず、財政上これらの産業を拡張することができない。そのため、購入によって応急処置をし、軍隊の消費を保障するしかないのだ。
全体的に見て、盧安は将来の発展産業への投資を削減し、軍隊のために軍事費の上限を引き上げた。軍事費を引き上げるのは単に大金を書き込むことではなく、実質的なものを軍隊に供給することである。
帝然菲斯が購入したこれらのものを見れば、誰の目にも帝然菲スが何をしようとしているかは明らかだ。しかし、李三祥と史塔克家は結託して、嬉々としてこれらの軍需物資を帝然菲スに売り渡した。禁輸については?金瑞は今のところ帝然菲スに対して禁輸する必要はなく、帝然菲スが統一されない限り、金瑞がこれらの部品を大規模に禁輸することはないだろう。
金瑞の商人たちは金儲けに必死で、武器や装備品まで売ろうとしている。しかし、盧安はサンプルを確認した後、結局諦めた。盧安が彼らの倉庫で武器を見ていた際、シミュレーションでいくつかの装備を直接叩き割ってみたところ、多くが簡略版や旧式版であり、兵器内部の電子部品はダイオードですらあった。金瑞の者たちは上手く考えたものだ。自軍に脅威とならない旧式装備を帝然菲斯東部に売りつけて戦力を増強させ、ついでに貝斯坦にも厄介事をもたらそうとしている。彼らは帝然菲斯を猿回しのように扱おうとしているのだ。
多くの人々は、現役装備より一世代遅れた武器を買い手に売るのは普通のことだと考えており、それによって相手国の資金を稼ぎつつ、相手国との武器の世代間格差を維持できると思っている。しかし、実際にはそれは不可能である。なぜなら、工業社会の経済的条件がそれを許さないからだ。軍需品に必要な部品は多種多様であり、これらの部品の産業チェーンが単に軍事発注だけで成り立つのであれば、国家経済は戦争を絶え間なく続け、さらに勝利を収めて初めて軍事投入が実際の利益を生み、その後に発注が増え、軍需企業が存続できるようになる。したがって、これらの部品の産業チェーンが存続するためには、必ず民間市場を視野に入れなければならない。チップを例にとると、軍隊は間違いなくチップで知能化した武器を使ってダイオード装備の武器を打ち負かしたいと考えている。そうした世代間格差のある戦争こそが爽快なのだ。一部の軍事マニアはこの技術を機密扱いにし、大量生産を禁止して民間に流出したり敵国に取得されたりするのを防ごうとさえする。しかし、こうした考えはまったく甘い!平和な時代には、軍需発注などわずかしかないのに、一つの産業チェーンを一手に引き受け、その産業チェーンを軍事機密のためだけに奉仕させようなどと大口を叩けるものか?軍事だけではこの関連技術の産業チェーンを養うことはできず、その産業チェーンが存続するためには、必然的に技術を民間市場へと広めざるをえない。軍事機密のために企業に大量の民用市場を失わせれば、企業は倒産するしかない。したがって、民間市場は必然的にこれらの部品を入手できる。では、これらの部品においてどのように武器の世代間格差を維持するのか?双方の貿易が円滑であり、資本の利益追求という天性のもとでは、それは絶対に不可能なのだ。
盧安の「婉曲な」拒否の後、ディランフィスはまだダイオードを使っている、溶接技術も数十年前のままの旧式武器を購入せず、関連部品を購入した。盧安は既に関連企業にこれらの部品を使って武器を生産するよう手配している。
交渉終了後、英洛卡が経営するホテルビルの中で、盧安は交渉ノートを閉じ、英洛卡に尋ねた。「外交の準備具合はどうかね?」
英洛卡はジンルイが提供した武器リストーーをめくりながら言った。「ジンルイ側は言うまでもない、彼らは武器さえ我々に売ろうとしている。一方、ベイファン側はまだ態度を表明していないが、その同盟国バカラは穀物の輸出入貿易において我々を支持する態度を示している。」
盧安は首を振った。「私たちを支持するのではなく、盾刃に反対しているのだ。ジンルイは今回、私たちのところで兵器取引を成功させなかった。私は彼らが兵器をおとなしく持ち帰るはずはなく、明日には漢克斯に運び込まれ、フィゴの港にも未開封の武器が山積みになっていると賭けている。」
実は、盧安は全く賭けておらず、海上輸送を担当する李三祥がとっくに盧安にフィゴ公国と漢克斯公国の港の状況を伝えていた。英洛卡が尋ねた。「あなたの言いたいことは、ジンルイは私たちを支持しないのか?」
英洛卡が何を疑っているのかを理解した盧安は腿を叩き、強調した。「断言できるが、この戦いが終われば、ジンルイはすぐに熱心にやって来て、私たちにたくさんの条項にサインさせようとする。その多くは経済的な束縛条項だ。もし拒否すれば、ジンルイは私たちに冷たく当たるだろう。」
「外務省は引き続き努力が必要だ。戦争が終わったら盾刃と貝帆の二国と接触を試みよう。貿易経済を一つの国に頼り切ってはいけない。さもなければ金瑞は制裁したいときにいつでも我々を制裁できる。」
英洛卡は笑ってうなずきながら言った。「英雄の見るところ、同じだな。」
英洛卡のこの反応を見て、盧安は自分が英洛卡の疑いを晴らしたことを確信した。
盧安の先ほどの言葉は実は無駄話だ。このような経済協定は、目利きの人なら誰でもその弊害を理解している。盧安はただ一部の人が懸念していたことを繰り返したに過ぎない。そして英洛卡が今回やって来た目的は、まさに盧安を監視するためだった。今回の貿易会談は非常に不審で、フィックの幕僚団は警戒すべきだと考え、希瑞科は金瑞が送り込んだ上級スパイかもしれないとみなした。それは不思議なことではない、盧安の身元や経歴が非常に奇妙だからだ。今、重要なポジションでこのように不審にも金瑞との交渉を取り持ったことは、実に疑わしい。フィックが掌握する情報部門は長年、情報戦の最前線で奮闘しており、こうした状況に非常に敏感だ。
この点は、決してフィックと盧安の良好な友情だけで解消できるものではない。そのためフィックは、同じく盧安と友情を持つ英洛卡を派遣し、盧安の動きを監視させたのだ。




