0207 別の制度にしよう
火星が飛び散り、一塊の石が次第に鋭い刃に磨かれる。盧安は新しく打ち出したこの石刃を見て、うなずいた。
盧安はこの部族に来てもう三日になり、竹籠を編んで魚を捕ったり、竹弓を作って鳥を射たりと、様々な仕事をこなしている。今、盧安は石を積み上げて高いかまどを作り、陶器を焼く環境を整えて、より大きな陶器を作ろうとしている。
一人で原始社会に来たらどうすればいいのか?『ロビンソン・クルーソー』がもう教えてくれている。原始社会には多くの欠点があるが、一つの利点もある。それは、この部族に対する自分の重要性を示した時、これらの部族のメンバーが自動的に適切な場所を譲ってくれるということだ。
盧安がいるこの槐樹部落は全部で百六十三人である。盧安が毎日持ち帰る食料が、自分の腹を満たした後に六人に一口ずつ行き渡るようになると、この六人は盧安のそばに集まるようになる。
この六人は盧安の食料をただで食べているわけではない。盧安が必要なものがあるときには、彼らは自らそれを取ってくる。盧安が竹籠を作るときには、この六人はそれを学んで作る。そのうち三人は編み方がわからないので、他の人が採集した竹を横取りする。盧安が編み始める準備をすると、この三人はにこやかに笑いながら竹の材料を盧安に差し出す。
この六人が近寄ってきて、純朴な態度で自分の指示を待つのを見て、盧安はある言葉を思い浮かべた——食客。春秋時代、士大夫は食客を養い、自分のために使った。これは非常に純朴な制度だ。お前は私に食料をくれ、私はお前の命令を実行する。
盧安は以下の二つの仮説を立てた。
一、人類が最初に家畜化したのは、他の動物ではなく、自分自身である。
二、現代人は搾取階級の子孫であり、あるいは搾取思想が生き残った思想となった。
盧安の第二の仮説は次の事実に基づいている。飯を食わせれば素直に忠誠を尽くす食客は、おそらく士大夫間の戦争で消耗し尽くされ、残ったのは地主階級の非嫡出の子弟であり、彼らは後に農民となり、そしてまた戦争で消耗された。
もちろん、以上はあくまで盧安の仮説であり、元一真が自分に中国上古時代の原始人社会を調査する任務を用意しない限り、盧安はこの二つの仮説に結論を出すことはないだろう。
しかし、現在の状況を受けて、盧安には新たな考えが浮かんでいた。
盧安は密かに超能力を使って多くの重労働を処理していた。例えば石器の研磨や石垣の構築などだ。そのため、盧安は魚籠を設置・回収するような走り回る仕事や、乾いた薪を干したり粘土を採取するような危険も技術もいらない雑用を、あの六人の食客に任せることができた。
もちろん、仕事を割り振るといっても、盧安は非常に制約を感じていた。あまりに過酷で疲れる仕事は彼らに任せられない。任せれば彼らは首を横に振るからだ。あまりに複雑なことも任せられない。土器を焼くなどは、彼らにはうまくできない。あまり多くの仕事を割り振ることもできない。割り振れば彼らは疲れたと嫌がり、片隅で怠けてしまうからだ……そう、もし盧安がこの部族の生産性をもう少し高めたいなら、おそらく部族を奴隷制に移行させるしかないだろう。鞭と枷による強制があれば、一口の飯のためだけに動く原始人たちが怠ける心配はなくなる。
左側で、竹かご一杯の粘土を抱えて戻ってくるとすぐに日向ぼっこに走っていったあいつを見て、盧安は笑うに笑えなかった。まるで二十一世紀の地球で、平気でサボるアフリカ人労働者とそっくりだ。
盧安にはこいつらを教育する気は全くなかったが、自分のもとで衣食を頼る集団が増えるにつれ、もし食料が足りなくなった日には、その時絶えず湧き起こる矛盾に自分が押しつぶされるのではないかと心配になった。そうした矛盾が爆発すれば、人類が自らを飼いならしてきた成果は、生存をかけた野生の本能の前に跡形もなく消え去るだろう。共食いは人類の飢餓の歴史においてしばしば見られ、文明時代に入ってからも、大航海時代の一部の船ではそうしたことが起こっていた。そしてその時、それは盧安自身に災いをもたらす可能性が極めて高かった。盧安には完全に信じる理由がある、この原始人たちが首領が天を怒らせ、天が首領の率いる集団に食物を得させず、首領を生贄に捧げ、すべての天に与えて怒りを鎮めなければならないと言宇田ろうと。
災いにとても敏感な盧安は、自分がすでにこの原始社会に巻き込まれていることに気づいた。あの豚の胃袋を食べたくなかったとき、最初の魚を捕って食べきれなかったとき、すでに自分は巻き込まれていたのだ。
夕方、盧安のこの集団の食物が蒸し煮にされると、他の数人は盧安が先に食べるのを待っていた。盧安は最も良い肉を一切れ切り取り、二人分に等分し、まず午後に日向ぼっこをしていた人に渡した。その人の顔に驚きが消えないうちに、盧安は言った。「明日は来なくていい。ここはもう人が足りている。」
その男は一瞬呆けて尋ねた。「なぜだ?」
盧安は投石索を取り出し、彼に言った。「草むらにいるあの野良狼が見えるか。」
盧安が指さす方向には、光る目がこちらをじっと見つめていた。この一匹狼は人間を狩る度胸はなく、ただ人間の野営地の食べ物を狙っているだけだった。
しかしすぐに、その狼が涎を垂らす機会はなくなった。一センチ四方の無阻膜で包まれた石が風を切る音とともに飛んできて、狼の頭蓋骨はその場で粉々に砕かれた。草むらの野良狼は哀れな鳴き声をあげて地面に倒れた。
盧安は頭から血を流した狼を引きずって戻り、その男に渡して言った。「狩りに行くべきだ。」
石を投げるだけで狼を一頭仕留めたその行動に、食事を始めようとしていたキャンプは静まり返った。全員が呆然と盧安を見ていた。
これまで盧安は、アイデアで十分な食料を手に入れることができる少年とい宇田けだったが、今回の行動は多くの畏敬の視線を集めた。側で石槍を持った戦士たちの中から、筋骨隆々とした男が焼いた脚肉を持ってやってきて、その焼き豚脚を盧安に差し出した。これはこの部族で、戦士が戦士に対して敬意を表す行為だった。盧安はその焼き豚脚を受け取ると、水を入れた大きな陶器を取り出してその戦士の前に置いた——水が入っているということは、この陶器には漏れがなく、蒸し料理の調理器具として使えるという意味だ。同時に、盧安は自分が追放を決めた人物を彼のそばに押しやった。
その戦士は盧安の行動を見て、それから盧安を指さして言った。「我々が必要なのはお前だ。」
盧安は言った。「今は少し時間がない。明後日から、君たちと狩りに行く。そして四日おきに一緒に行動する。」
その戦士はうなずいた。「俺は石矛という。お前は?」
この戦士の問いかけに対して、盧安は現実では自分を盧安と答えなかった。予行演習で、彼らが「ルー」と「アン」という字を理解しづらいと分かったからだ。原始時代、人の名前は「燧人」「有巢」のように、概念がはっきりした言葉で表すべきなのだ。
だから、盧安は言った。「俺は泥鰍という。」
この大男は、盧安がなぜそんな名前なのか少し不思議に思ったが、うなずき、陶器と盧安に追い出されたあの男を連れて去っていった。
一人の食客を解雇し、危険な狩猟隊に送り込むと、残りの五人の食客たちはやや不安そうにしていた。自分の威厳を示した効果を見ても、盧安は少しも得意にならなかった。強大な力に直面したとき、自分も同じようになるだろうからだ。そして、目の前のこの人々は、いつまでも臆病なままなのだろうか?食料が不足すれば、もともと自分の恩恵を受けていたこの群れは矛先を自分に向けるだろうと盧安は考えていた。超能を頼りに血の河が流れるほど斬り捨てなければならないとしたら、それこそが盧安にとっては辛いことだった。多元的な盧安はあらゆる感情を持っており、もちろん慈愛が過剰な憐れみも欠けてはいなかった。
「なんと忌々しい原始社会の順位で食を得る制度は、必ず打破しなければならない。社会は多く働いた者が多くを得るという制度に従わねばならない。」あらゆる予行演習の中で、異なる感情の自分が、この理性的な決断を下していた。
一人を追い出した後、盧安は狼王のように真っ先に食べ物を食べるのではなく、番号が付いた陶片の束を取り出した。各陶片には大文字の数字「壹贰叁肆伍陆柒捌玖拾佰仟」が書かれている。その後、盧安は竹簡を取り出し、竹簡には五人が今日どのような仕事をしたかが記録されていた。
この五人の前に立ち、彼らがどのような仕事をしたかを読み上げ、盧安は言った。「これらが因であり、結果として、あなたたちはこれらのものを手に入れました。」
盧安は対応する陶片を彼らに渡し、その後、食べ物を指さして言った。「陶片は食べ物と交換できます。それぞれの食べ物をいくつの陶片で交換できるか、今から価格を提示し、後で石に刻みます。あなたたちは今後、食べ物を交換するときに、これを証拠としてください。」
5人は盧安から渡された陶片を使って一つ一つ食べ物と交換した。彼らはまず陶片を得て、それから陶片で実物を交換するという回り道の意味が分からなかったが、最終的には陶片の意味を知ることになる。
これらの人々が、陶片で欲しいものを交換できると気づき、原始社会の資格や順位で必要なものを取るのではなくなった後、一部の人は陶片のために積極的に働くようになる。集団の物資が十分になれば、個人の物資不足による危険は個人から遠ざかる。
いくつかの陶片を差し出して、さっき狩猟隊から渡された豚の脚と交換した後、盧安とこれらの人々は食事を始めた。その時、ある感情状態が愚痴をこぼした。「奴隷主より、資本家のほうがずっと安全だと思うよ。」




