0195 楽しみな生活
(第0155章に続く)
「やっと安定した……」
主世界に戻った盧安はまず、複数の第二層予演で無阻超能を試しに使ってみた。これらの超能現象が現実に投影されていないのを確認し、盧安は長く息を吐いてほっとした。
今回の任務の最大の目的は達成され、しかも上回って達成された。自分の無阻の超能力が安定しただけでなく、感情もようやく崩壊の瀬戸際から自己安定の基盤――「自我」を見つけた。
「しかし、今の超能力の総量では、将来は押しつぶして無阻膜に変えて使う必要もなくなるので、無阻膜と呼ぶのはもはや適切ではないかもしれないな……」
盧安が元一から交換した無阻の天賦は恐ろしいほど強い。盧安のある無阻フィールド全開の予行演習で、ふと別の環境への知覚があることに気づいた。
その環境では、現実のすべての物質は奇妙で異様である。例えば、目の前のこのビルは、その環境の感覚では、虚から実への周期的な変化をする。虚のときは、透明な熱気が凝縮してできたようで、いつでも散逸しそうであり、実のときは、はっきりと見える。この遮るもののない超能力全開の予行演習の中で、左側のあのリンゴをジューサーに入れて粉砕した後、新たなぼんやりとした感覚の中ではすぐに粉砕されず、むしろ相変わらずこのリンゴの形を保ち、ジューサーの刃と重なり合い、見た目には刃が直接このリンゴを通り抜けているように見え、一周期が終わるまで、このリンゴは次第に虚になり、最後に散逸した。
盧安がこの奇妙で幻想的な感じを生じた根本的な原因は、この星の周囲の暗黒物質場が盧安の身体をさらに完成させたことにあり、そのため盧安は暗黒物質に対する感知を得たのだ。そして、このような身体が暗黒物質場にあることで、盧安の通常の炭素基身体とこの身体の交差点は、いずれますます強大になり、原子物理世界を乱す能力もますます強くなる。つまり現実世界での超能力もますます強くなるのだ。
予行演習の中で、盧安は指先で無阻場を展開し、高空へと導力ネットワークを伸ばす。六分のうちに、手のひらの上の空間にいくつかの環状の領域が現れる。これらの環状の気流は自発的に流れ始める、まるで風車が風に出会って自ら回るかのように。風車は最終的に止まるが、盧安の手の上でこの環状領域の気流は、導かれる運動エネルギーの加護のもとでますます速く回転する。ついに、すべての環が閉じて一筋となる。一つの爆鳴音の中で、十六メートル先の一本の大木が穿孔される。大木の背面では、親指ほどの太さの穴口から白い木屑が噴き出す。
これが盧安の予行演習における、自身の超能力への試みの一つだ。複雑な操作は必要なく、空気中の風の運動エネルギーを集束させればいいだけだ。盧安はすぐに、今の自分の超能力のあらゆる使用法の可能性を把握した。無阻超能がこのまま成長し続ければ、盧安の超能力はやがて世界一になるだろう——盧安が二番目だと言えば、誰も一番手だとは言えないほどだ。しかも、盧安が争う気さえあれば、この世界の流れは盧安の意思によって変えられるだろう。
しかし、盧安は興奮して踊り上がるようなことはなかった。そんな力は、前回の任務で六七十種類の力を自由に切り替え、異なる世界の何千ものアイテムを使いこなしたことに比べれば、大したことではない。だから、盧安はすぐに平常心を取り戻した。
導力ネットワークは無比に明確に盧安の体内で構築され始め、高空中の大気に含まれる運動エネルギーが延びていく導力の脈絡によって盧安の体内に蓄積されていき、まるでダムが水を蓄えるかのようだ。しかし、大量の運動エネルギーはまるで凝固したかのように、盧安の導力の脈絡に存在している。「完全な凝固」という言い方は不適切で、盧安の体内の導力システムは「代謝」の状態にあり、絶えず機械エネルギーを生み出し、また絶えず機械エネルギーを消費し、動的な平衡を維持している。ちょうどダムの貯水池が絶えず小さな流れを吸収し、同時にまた小さな流れだけを放出するのと同じだ。したがって、盧安はこのような微弱な超能散発現象を示し、傍から見ればおそらく一階にも満たないほどで、大衆の中に隠れれば絶対に気づきにくい。
元一の交換システムにおいて、これは決して最強の才能というわけではない。無阻超能の上にはさらに高次の才能を交換できるのだが、それでも盧安のいる世界のすべての超能者にとっては遥かに及ばぬものだ。盧安の才能は主世界の環境が許容しうる頂点をすでに超えており、より高次元の超能世界でなければ、才能を完全な姿に成長させることはできない。今後数ヶ月のうちに、盧安の超能は一気に四級の頂点へと跳躍し、そしてこの世界の誰もが想像もつかぬ速さで四級と五級の間の敷居を飛び越えるだろう。もしこの世界に、超能の分野で「天才」という呼称があるとするならば、盧安が交換したこの才能はまさに天才の列に加わるものであり、しかもこの世界には本来あってはならない天才なのだ。
要するに、今の盧安は超能の成長を気にする必要はなく、またこの世界の社会組織を利用して超能を開発しようとあれこれ考える必要もなくなった。なぜならもうその必要がないからだ。盧安は、ただ超能の細かい運用に集中していればよい。
今では、第二層の予演はそれぞれ六分間の長さがあり、それにより盧安は多くの試行を行う余地を得た。さらに、盧安はもはや元一に入って導力脈絡を構築する必要もなくなった。以前は元一の中で導力脈絡を構築していたのは、元一だけが強大な医療能力を持ち、自由に回復できたからだ。しかし今では、第二層の予演における自我が、自我のために試みることを厭わなくなったのだ。
六分間したい放題の時間。もし昔なら、盧安は苦労して一つ一つの六分間を過ごすことはなかっただろう。今回のミッション前、盧安が考えていたのは、現実でさえしなければ、遠慮なく予演で試せるということだった。しかし今では、感情状態が主導する第二層の予演における自分自身が、自分自身のための記憶に値する経験と記憶を残すべきだと考えている。多くの感情状態の自分自身が、自分のために苦労し始めている。だから盧安は、導力の脈絡を構築するとき、元一の試練場と医療修復を必要としないのだ。
幾多の感情態自我が数時間にわたって開拓した後、盧安の導力ネットワークシステムの構造の先進性は、過去のどの時期をもはるかに凌駕していた。それはまるで産業革命前後における、技術爆発の速度比較のようである。
実践の必要性があると自らが考えることによってのみ、可能性を速やかに必然性へと変えることができる。それは第二回帰零任務において、盧安が鹵獲した様々な能力を素早く使いこなせたのと同じである。導力の脈絡はもはや、かつて慎重に探りながら少しずつ伸ばしていた頃のようではなく、まるで墨が紙に染み込むように、無数の墨線が紙面に広がっていくかのようであった。
盧安の四肢は数時間のうちに、導力の脈絡が古いヘチマの繊維のように筋肉のラインに沿ってびっしりと配置された。この時、もし中威力の弾丸が撃ち込まれても、決して盧安の四肢を貫通せず、空洞効果も生じさせず、ただ0.3ミリの厚さの皮膚を一層吹き飛ばすだけで、それは車の塗装が少し剥がれるのと変わらず、盧安が受けるダメージは転んで皮膚を擦りむいた程度のものだ。これは、弾丸が筋肉中の導力ネットワークに衝突し、その運動エネルギーが急速に減衰し、全身の導力ネットワークに転送・蓄積されるためである。もちろん、もし盧安が事前のシミュレーションで表皮にも無阻膜を一層覆っていれば、その皮膚は全く破れず、完全に金剛不壊の体となるだろう。
この世界の盧安は、すでに致命的なダメージを受けることが非常に難しくなっている。もちろん、理論上は致命傷を負う可能性はあり、その主なものは高エネルギー兵器、生物化学兵器、核兵器の強い放射線である。
上記の3つは、いずれも効果的に予防できる。何しろ6分間の予知があるため、これらの瞬時に与えられるダメージを避けることは可能だ。核ミサイルが落下する場合でも、6分間の時間で導力脈絡を起動して全力で走り、核爆発地点から5キロ以上離れた場所まで移動し、素早く穴を掘って核攻撃を回避できる。敵が粒子砲やレーザーを持つなら、なおさら弾丸を発射して狙撃手の位置を事前に排除できる。生物化学兵器に関しては、拡散範囲からそのまま離れればよい。
しかし、複数の心境を併せ持つ盧安は、最終的にこの世界では慎重に行動し続けるべきだと考えた。盧安は、この位面ではまだ闇討ちに遭う可能性があるため、自ら死を招くようなことはできないと判断した。
グラウンドで一時間半運動した後、盧安は盛儒星からの電子通信による呼び出しを受けた。
電子スクリーンに、盛儒星が優しい口調で尋ねた。「今の気分はどうですか?」
「もう正常に戻ったはずだ。今は誰かを傷つける可能性は全くない。そろそろ解放してくれないか?」
「君が関わっている秘密プロジェクトが多すぎる。」
「それでは、どうするつもりですか?」
「いずれにせよ、君は離れることはできない……」盛儒星は少し間を置いて言った。「君は、これから二十数年は崇明区から出られないかもしれない。」
「分かりました。では……私の生活は誰にも邪魔されずに済むのでしょうか?」
盛儒星は一瞬驚き、それから笑いながら言った。「君が大騒ぎすると思っていたが、こんなに冷静だとはね。」
ある予行演習での盧安の心の声。「泣く子は乳をもらえる、騒ぐのは利益のために騒ぐんだ。今は利益を得られないから、自然と自分の演じる心構えを正す必要がある。」
別の予行演習での盧安の愚痴。「秘密を守る最善の方法は口封じだ。私が口封じされなかったのは、一方で盧家の理由、もう一方であなたが口を利いてくれたからだ。今ここで騒いだら、この危険な社会での頼りを自分で壊すことになるんだ。」
盧安を見つめながら、盛儒星は深く息を吸い、思わず言った。「君はとても賢い、その賢さは得難いものだ。」それから、盛儒星はうなずいて言った。「じゃあこうしよう、明日、天數プロジェクトに来て仕事を続けてくれ。泥鰍のところには行かなくていい。」
盧安は言った。「これは……運命は私に合わないと思うんだ。崇明区の普通の学校に通いたい。」
盛儒星は怪訝そうに尋ねた。「本当にそう決めたのか?」
盧安は笑いながら言った。「今は超能力がなくなったから、運命は私とは関係ない。尋ねるべきでないことは、尋ねない。」
盛儒星は再びうなずいた。
盛儒星の視点から見れば、盧安にはすでに超能力がなく、多くの勢力が関与する泥鰍プロジェクトへの投資には、もはや重要でなくなった人物の発言は必要ない。一方、盧安の視点から見れば、盧安もまた泥鰍プロジェクトを必要としていない。当初の協力は、この世界で合理的かつ科学的な鍛錬を得て、自らの超能力で任務世界での安全を確保するためだった。泥鰍プロジェクトが力を与えてくれるからこそ協力していた。しかし今、盧安はこれほど強力な才能と交換し、超能力研究所はもはや彼の力を高めることができないため、盧安は単独行動に移るつもりだ。
ある予演の中の盧安はつぶやいた。「宝くじに当たったら、わざわざ親戚中に触れ回ったりするやつがいるか?」




