0147 覚悟を決める
白露が今回の任務における自分の行動は元一の計算のうちだと直言した時、盧安は問い詰めた。「どうして俺が必ずお前を止めに来ると分かったんだ?それに、なぜどうしてもこの世界の神になろうとするんだ?」
白露は答えた。「なぜお前が必ず俺を止めに来るのかはわからない。しかし、元一が準備もなく動くはずがない。」
盧安は心臓がドキリと跳ね、予演の中で思わず愚痴をこぼした。「ただ怖かっただけだ。怖くて様子を見に来た。なんで俺がお前のことを構うのかなんて知るか、あの時なぜあんなに必死に幽魂を処理していたのかも知るか、お前が信仰の指輪を奪うなんて思いもしなかったし、俺のやったことが今のお前のこの世界での騒動能力を助長したなんて知るか……」
盧安は事を起こす時、結果を考えず、その後の展開に責任を持たず、自分が引き起こした影響が一歩一歩広がるのを傍観し、最後に事態がどうしても処理しなければならないほど大きくなり、結局は人が追及し、結局は盧安自身が処理しなければならなくなる。
盧安の生じた感情を感じ取ったかのように、白露の声が海面に響いた。彼女は軽く笑って言った。「どうやら、あなたはぼんやりとしたままこの任務に参加したようね。さあ、始めましょう。」
盧安は言った。「まだ教えてくれていない。なぜそんなことをするのか?」
「ここが私の紋章を影拓する場所だと確かめたら、できる限りのことを全てやるだけよ。私がここに現れるべきかどうか、それは私が考えることじゃない。もうここに来てしまったのだから、私は私なのだ。」
白露がそう言い終えると、元一と盧安はほぼ同時に発言した。そのとき、白露の光幕に、元一がこう表示した。「たとえ失敗、あるいは死を招いても? あるいはさらに大きな過ちを犯しても、君は君の考えをすべて実行するつもりか?」
元一も白露に問いかけているとは知らずに、盧安もすぐに続けて問うた。「歴史は既に起こってしまった。今のこれは、君の時代の無数の枝分かれした歴史の中の、最も良くない一本に過ぎない。なぜそれにこだわるのか?」これは元一が盧安に頼んだ説得の内容である。
両者の言葉を聞いて、白露は微笑んだ。白露は元一に言った。「君が未来を見通せて、歴史が様々な方向に分岐する確率を見られることは知っている。君の目に映るこの時間軸では、私が成功する可能性は極めて低い。しかし、私にとって未来は未知だ。絶対に為さねばならないことは、その確率が百パーセントであり、どんなに微かな可能性も、私が必ず行動に移すという結果を変えることはできない。正しいか間違っているかは、後世の人が判断することだ。」
同時に、白露は盧安に言った。「盧安、私はここにいる。今が今なんだ。たとえ未来に数日しか何かをする時間が残されていなくても、それでも今なんだ。盧安、『歴史がすでに起こったのなら、自分は何もしなくていい』なんて理由にはならないよ」
時空傭兵の目的と元一の目的が一致しないこと、時空傭兵の意志が元一の様々な誘導によっても揺らがないことは、非常に稀な現象である。元一が白露を利用してこの位相を探索するのは、山に火を放つようなもので、多くの手順を省けるが、リスクも山火事を起こすのと同様である。婕拉のような時空傭兵の世界探索があまりにも遅くなければ、元一も安定して進めたかったのだ。
白露はどんな危険も顧みず、自分にできることをやり、限界までやり遂げた、咎められる点はない。元一も間違っていない。白露がこの歴史線上で生み出すかもしれない他の予測不能な事態を防ぐことは、やはり正しく、責任ある行為だ。だから、盧安はすぐに双方の立場をはっきりさせた。
では問題は、盧安はどちら側に立つべきか? 白露の責任も元一の責任も、盧安には関係ないように見える。白露を阻止するのはリスクが大きすぎるし、元一に従わなければ、将来的に婕拉たちと同じような末路をたどるかもしれない。
しかし、白露の話を聞いて、盧安は眉を緩めた。「今の私にとって、選択に正誤はなく、どちらの選択のリスクも未知数なだけだ。白露、私の欠点が何か教えてくれないか? いずれ私たちの間の縁も尽きてしまうのだから。」
盧安にそう問われて、白露は言った。「あなたには長所が多いけれど、短所も同じくらい多い。何かをやると決めた時は完璧だけど、多くのことに直面すると、結果が明らかなことにしか決心できない。物事が不透明な時は、やるべきかどうか迷ってしまいがちだ。」
盧安は尋ねた。「直す必要があるかな?」
白露は少し間を置き、ため息をついて言った。「ええ。」
一発の弾丸が海水を貫き、白露の左二十メートルのところを通過した。盧安は心の中で呟いた。「ありがとう、白先生。」
白露と元一のどちらが正しいかはさておき、今ある二つの選択肢のリスクの大きさも脇に置いて、盧安は今、自分の問題処理の仕方を反省していた。自分の目の前には二種類のリスクがあり、一つは直面してすぐに解決するもので、もう一つは待つ必要があるものだ。盧安が改善すべきことがあるなら、それを選ぶべきだ。
パチンコから弾丸が発射されると、すぐにフィードバックが返ってきた。盧安の左側20メートルの範囲で、気流が秒速60メートルに加速され、盧安の無阻超能を模倣し、気流が刃のように盧安に向かって飛んできた。わずか0.2秒前にこの状況を予演していた盧安は、間一髪でそれをかわした。
これが白露との戦いだ。予演は依然として存在するが、数十秒前の予演はもはや正確ではない。白露の変動性があまりにも大きく、しかも白露への生命の脅威が大きければ大きいほど、こうした臨時に現れる予演の先行時間もますます短くなる。0.02秒前に現れ、しかも現れるのはごく短い瞬間だけなら、基本的にはほとんど役に立たず、盧安は反応しきれない。
盧安が白露に攻撃を仕掛けた瞬間、海面に突然暴風が巻き起こった。暴風を防ぐため、盧安は自分の周囲に無抵抗膜を張り、空気と自身の抵抗を減らして体が揺れないようにしなければならなかった。
風が動き出し、盧安に制御可能な運動エネルギーを与えた。盧安は凧のように空中に浮かんだ。
この海上での大戦が数日前に起こっていたなら、世界を震撼させただろう。しかし今、世界は核磁気パルスに一掃され、混乱は極めて高い。超能力が五級レベルの盧安と、ここに神臨した白露は、全力を尽くして対抗し始めたが、世界の誰も気づくことはできなかった。
「カッ!」と巨大な雷が空から落ち、四度折れ曲がり、元々極太だった雷も四度分裂し、盧安の上空八十メートルの場所で、八十四筋の閃電が網のように炸裂した。盧安は急いで動力を呼び寄せ、周囲の水を操り一条条の導電ネットワークを構成する。巨大な電流が高い損失を伴いながら盧安の周囲の水に沿い、線状に海へと没入していった。
ほんのわずかな電流が海中に消えた途端、盧安はすぐに抑えがたい痺れを感じた。心臓がぎゅっと掴まれたようで、その感覚はかつて彼が鉛筆をコンセントに突っ込み、指を芯に当てていた時の感触にそっくりだった。これが不可侵というもので、傷を感じれば、その傷の感覚を相手に跳ね返すのだ。先ほど盧安が電流の軌跡に干渉したところ、最終的に藻類で構成された巨大な炭素ベースの体が電流を感知し、白露が即座に盧安へとその感覚を跳ね返した。白露にとってこの電流の具体的な感覚は、ライターの点火装置でビリッとやられた程度だったが、盧安に跳ね返されたのは家庭用220Vの電流の感覚だった。
これは、盧安が白露に大きな苦痛を与えることができず、ごく短時間で白露に十分なダメージを与えなければならないことを意味している。弾丸は直接中心の標的を貫通し、一撃で致命傷を与えねばならない。そして、極小の弾丸が貫通しても、この海中の巨大な体躯は痛みを感じることはない。なぜなら、この海中の巨大な体躯はまだ至る所に神経細胞が張り巡らされている段階にないからだ。
まだ終わっていない。盧安が雷を避けるのと同時に、海面に波が湧き上がり、すぐに凍りつき、鋭い氷の刃となって空を指した。氷峰の先端から大量の電流が溢れ出し、まるで青い髪が氷峰の上で成長するかのようで、やがて下から上へ放たれる雷嵐へと収束した。
下から上へと向かうこの稲妻を見て、盧安はやや言葉を失った。人と比べれば腹が立つだけだ。自分はほとんど神と戦っているようなものだろう。
実は、白露の才能は量の変化が質の変化を生み出すものだ。海中の思考器官の補助がなければ、不可侵の才能がこれらの現象の発生に情報を補完することはできなかった。
このような状況になってしまったのは、ある意味で元一がやりすぎたためだ。元一は才能を与え、その才能はこの次元の生命に掌握されたため、通常の手順で回収するには78日かかる。この78日間が、大預言術を行使できる神をこの世界に出現させたのだ。盧安は事前の演習で白露と戦ったことがあり、白露はこの世界に入った当初から、思考を直接現実に影響させる能力を持っていたが、今ほど恐ろしいものではなかった。なぜなら白露の思考総量がそれほど強くなかったので、せいぜい弾丸や刃物などのダメージを投射する程度だった。しかし今では、この次元の巨大な思考器官の支援により、彼女はこの領域の造物主のような存在となっている。
もちろん、盧安にとって最も恐ろしいのは、この投影情報が直接現実を作り出す能力ではなく、白露の予測不可能性だ。自分が彼女を脅かせば脅かすほど、予演は彼女が作り出す未来を予測してしまう。
「これ、どう戦えってんだ?逃げなきゃ!」盧安は予演の中で悪態をつく。その時、元一が突然現れて盧安にメッセージを送った。「目標との物質的接続を確立してください。区間転送の準備が整いました。」
いわゆる区間転送ノードとは、盧安と白露の間に物質的接続を確立することだ。最良の方法は、盧安が白露と握手できれば、ノードが盧安から白露へと流れ込むことだ。もちろん、今それは不可能なので、この世界の他の物質媒体を利用するしかない。
嵐の中で飛翔しながら、盧安は手を開き、一粒一粒の雨水が掌に集まって水たまりとなる。突然、その一滴の水が「ヒュッ」と音を立てて盧安の掌から離れ、下方へ飛び去った。盧安の導力ネットワークがその一滴の水に膨大な運動エネルギーを注ぎ込んだ。それは無阻膜に包まれ、瞬く間に海中へと没した。
次の瞬間、盧安の体に血の点が現れ、太ももから血が流れ落ちた。これは白露からフィードバックされたダメージだった。盧安は元一が白露に表示したHPバーを見ると、バーがわずかに減少していた——その一滴の水は白露に命中したが、たいしたダメージを与えることはない。
ノードを白露にどのように伝達するかが問題だった。現在の元一のプランは、まずノードを盧安の体に置き、次にそれを盧安の手中の水滴に移し、そして水滴が白露に接触することで、ノードが白露の体に到達し、井戸口を構築して白露を分割回収するというものだった。
しかし、この作戦を実行する盧安は災難だ。白露は攻撃が容易ではなく、彼女の体を打ち抜いても、有機細胞のサポートで急速に回復できる。一方、盧安の体には血の穴が開き、血が一滴一滴と流れ出ていた。盧安は今、元一が白露のHPを早くゼロにしてくれるのを切に願っている。
このHPバーがゼロになれば、それはノードが十分に打ち込まれ、白露を完全に制御し、回収を開始したことを意味する。
回収が終了すれば、海中の巨大な演算器官は確かにそのままで、白露の人間体も中にあり、ぼんやりとした記憶すら残っているだろう。しかし、不可侵の天賦も、時間における恐ろしい可変性も失われる。




