0141 今日、往時
時間は日増しに過ぎ去り、世界の急変がますます近づいている。
物語の急変という時点から、王が誕生する歴史の霧の段階まで、未来の王が今現在一体誰で、どのような経験をしているのかという情報を知れば、今影響を及ぼすことで歴史を変えることができる。
秦の始皇帝と呂不韋の間に血のつながりがあるのか、劉禪は大愚のように見えて実は賢かったのか、それとも本当に享楽にふけっていただけなのか……手がかりを見つけられるあの過去の断片には、誰も手がかりの在り処に近づくことができない。これが歴史の迷霧区だ。
この位面では、元一はアウェー側に立つ。元一はこの位面を長い間探索してきたが、今回の任務以前には、この大変動の起源をとうとう発見できなかった。時空傭兵たちはこの世界に派遣され捜索を続けたが、重要な情報をつかむことはできなかった。
時空傭兵の捜索における死亡率は高いが、元一はまったく気にしない。元一には消費できる十分な数の時空傭兵があり、盧安さえも消費対象にすぎない。ただ、今はまだ搾り取れる価値があるため、元一の盧安に対する態度はまだ極端に悪化していない。元一にとって、時空傭兵は資源であり、資源には価値があり、消費可能なものでもある。
元一にとって、低階位の時空傭兵は惜しむ存在ではないため、位相探査のために多く投入できる。一方、高階位の時空傭兵については、元一は慎重に扱い、時には他の裕福な同族の前で頭を下げて乞うことも厭わない。
今回の任務に、元一は大金を費やしたと言える。もちろん、一部の同族から見れば、元一は貧乏でケチに映る。元一がこの旭起星にリセット任務を配置したのは、この時間軸の歴史の霧に覆われた領域を調査するためだ。ここでの大変動の起源さえ分かれば、特定のタイムトラベラーがこの世界のどの時間帯、どの地点に頻繁に現れるかが分かる。
例えば、『バイオハザード』の世界では、穿越怪は『バイオハザード』の主人公のそばに輪廻者を送り込むのを非常に好む。なぜなら、この世界のキーパーソンを変えることで、世界の歴史の流れ全体を激しくかき乱せるからだ。一方、この世界で実際に何が起きているのかを知らない穿越怪が輪廻者をバイオハザード世界に送り込んでも、ウイルス拡散のおおよその方向性しかわからず、少しずつ模索しながらでなければ、激変の根源、すなわちウイルスを製造した会社とウイルスを放出した人物にたどり着くことはできない。
元一は、この位面には穿越怪が頻繁に餌を漁りに来ていると確信している。そして、今元一が探索している目的は、水場の近くで草食動物が水を飲みに来るのを待つ虎が、地形に慣れ親しむ目的と同じようなものだ。
夕方、海辺の堤防の上で、盧安は顔を上げ、青空をかすめていく一条一条の航跡雲を眺めた。それらの航跡雲は急速に前方へと延びていき、一枚一枚の「流れ星」が夕方の空をかすめていった。この一つ一つの「流れ星」は一つの方向からやって来て、今まさに分かれ、それぞれ異なる目的地へと飛んでいく。
盧安は前世でこの光景を見たことがある――大型大陸間弾道ミサイルの多弾頭技術だ。これは、五百キロメートル圏内に、複数――おおよそ五発から八発――の十数万トン、あるいは五万トン級の核弾頭が都市に降り注ぐことを意味している。
地球上の核弾頭は敵のサイバー攻撃によって自ら発射される危険はない。なぜなら、実行の最終段階は将兵、つまり最高指導者が前線の士官に核発射コードを送り、前線の士官は監督者と核弾頭保管者がコードと指令を照合した後に手動で発射しなければならないからだ。戦略原子力潜水艦では、艦長が後方からの命令を受け取る際、艦内の全重要人物が知っている状況下で、指揮部が戦況の深刻さを確認して初めて、上から与えられた権限に従い手順を踏む。都市を壊滅させる力を持つこれらの潜水艦兵士は、いずれも国が特別に選抜した忠誠で勇敢、かつ理性的な人物であり、家庭背景の審査は三代以上にわたる。
二十一世紀では、口を酸っぱくして兵士の心を動かすことはほぼ不可能だった。しかし今では、意識そのものを直接突破できる。そのためこの世界では、インターネットがすべての人の頭脳に接続されるようになった結果、人類はもはや大量破壊兵器の最後の歯止めを掌握していない。
盧安はこの世界が一体どうなっているのか分からなかったが、元一はすでに知っていた。元一は盧安が取得した時空の痕跡を通じてそれを知ったのだ。盧安の静止空間がトポロジー的に捉えた一瞬の情報は、惑星全体を覆っていた。この膨大な情報から、元一はこの世界の歴史の霧の中で一体何が起こったのかを理解した。
元一はその静止空間から自分が欲しい情報を得た。そして盧安もまた、惑星全体を一瞬でトポロジー的に捉えたその空間から、自分が探していた情報を見つけ出した。
盧安は白露の状況をまったく知らないわけではなかったが、自分には関与できないと思い、また李三祥にも関与できるとは思えなかったため、沈黙を選んだ。盧安はまた、白露が引き起こすことに自ら首を突っ込みたくはなかった。なぜなら、今の白露の行動を理解することが難しかったからだ。
盧安は堤防の斜面を下りて行った。彼はこの堤防にもたれかかり、打ち寄せる波を見つめ、飛び散るしぶきを見つめ、水平線に沈もうとする恒星を見つめた……自分の携帯電話のバッテリーを外し、電話と一緒にあらかじめ用意していたアルミケースに入れた。
数秒後、空が明るくなった。
光源は高空で爆発した核弾頭によるものだった。盧安が横たわっていた堤防は完璧な遮蔽物となった。盧安の横たわっていたこの場所は、一切の直接光を浴びず、空の雲による散乱光だけがあった。
空の光を見上げて、盧安は深く息を吸い込んだ。「これから、風が起こるぞ。」
高空で広がる球状の衝撃波は「ゆっくり」と地平線に近づいているように見える。一方、都市では、点灯したばかりの灯りが突然消えた。賑やかな都市は今や真っ暗な鉄筋コンクリートのジャングルと化している。強力な電磁パルスが衝撃波に先駆けて都市全体の灯りを一掃し、あらゆる電子機器が完全に麻痺した。その後、都市全体が衝撃波によって生み出された暴風の中で、異様な唸り声をあげた。
この時、堤防に横たわる盧安はアルミ容器から携帯電話を取り出し、電池を装着して電源を入れた。画面は点灯したが、画面上で白黒の縞模様が絶えず飛び跳ねている——これは混乱した電磁環境による画面ノイズ現象だ。盧安が携帯電話を取り出したのは電話をかけるためではなく、指示器としてだ——まるで洞窟に松明を持ち込んで酸素濃度を推測するように、現在の電磁環境の状況を示すためだ。現在の電磁環境は全周波数帯域で抑制されており、あらゆる電子機器が正常に動作するのは難しい。
数時間後、電磁環境は改善され、人々が電磁分身を使える時期になる。高空での核爆発は誰一人として殺さなかったが、その後の混乱で多くの人が死ぬだろう。
盧安から六百キロメートル離れた場所に小さな島がある。この島は浅海に位置し、衛星の潮汐作用により、この島の面積の変化幅は極めて大きい。
小島の周囲には多くの港の跡がある。これらの港は長い間放置され、海水の浸食によりひどく傷み、あちこちに海中の藻類が岩に作ったくぼみが見られる。
ここの遺跡は三百年前に残されたもので、当時の睿脳紀元はまだ神臨期にあり、ここはその時代の聖地の一つだった。この聖地は、弑神の戦いで誕生したある神に属する聖地である。
かつての神殺しの戦いで、孫鼎創はすべての神と戦争を起こしたわけではない。旧神と生死をかけた戦いをしている間、彼は意識の海のいくつかの意識を新神として封じ、人々の突然空いた信仰をこれらの新神に導いた。しかし、すべての旧神を完全に滅ぼした後、この英雄は死後、意識が意識の海に移って新神を形成するのではなく、この世界に最後の一筆を書き残し、遺言で誠実にこう述べた。『神は必要ない。』
神殺しの者は戦後の人間社会で絶大な権威を持ち、彼の最後の言葉は直接人々が神を捨て始める原因となり、新神は裏切られ、ますます多くの人が神に希望を託さなくなった。
旧神は直接消滅させられ、旧神に比べて比較的開明的だった新神は次第に忘れ去られた。最後に、神の意識は意識の海に忘れられた。
この聖地から生まれた神は育む女神で、神職は教育、知識の傳承です。神殺しの戦いの中で、彼女は人間の化身として孫鼎創に寄り添いましたが、しかし、彼女はついに孫鼎創が意識の海に足を踏み入れて新たな神となるのを待てませんでした。彼女が待ったのは彼の裏切りでした。
島の中央には、海の目のような窪んだ領域があり、窪みの中の海水は墨緑色です。白露は全裸でその中に立っており、周囲の藻類が形成した集合体が彼女を取り巻いています。電信号の束がこれらの集合体の中で跳ね回っています。
これらの海藻には単純な情報が含まれており、その中に浸透しやすい知的生命体です。神の消失に伴い、この浸染の効果はただ思考を静め、感情を穏やかにするだけで、他のより深い効果はありません。海藻自身の意識はそのようなもので、複雑な欲望はありません。
不可侵——判定対象が自己に影響を及ぼすとき、自己の影響を対象に付与する。ところが白露は海藻のこの影響を侵犯と判定したため、白露自身の意識が逆にその中へ侵入した。島全体の海藻が組み合わさり始め、高次の意識を宿す基盤を構成し始める。
白露は神の座に上った。意識が海藻の中へ広がるにつれ、海藻で構成された感知体系が周囲の状況を白露へと伝える。一本一本の海藻は数十キロに及ぶ長い触手となり、海流の揺らぎと共に海底を撫で、異なる水層において水の温度を感知する。
白露は周囲の海についてかすかな理解を得た。青緑の水たまりの中で、白露は目を開け、遠くの陸地を見つめ、小さな声で言った。「ただいま。」




