0012 続行不可能
一羽の大きな鳥が梢に止まっている。細かく鋭い歯が並んだ口を持つこの鳥は、地面の上を直立歩行し、尾のない二足歩行の生物を好奇の目で見つめており、地面の二足歩行の生物もまたそれを見つめている。
趙成功は梢の鳥を見て、次に地面で弓矢を持つ盧安を見て、思わず言った。「くそ、この世界の動物は一体どれほど馬鹿なんだ。」
そばの李三祥が言った。「馬鹿なのではなく、人間を見たことがないのだ。」
産業時代において、人類はすでに地球表面を覇者のように歩くことに慣れている。地面で跳ねる鳥は人間が近づくのを見ると、空に向かって飛び立つ。猫や犬は子を守る時以外は人間を攻撃せず、普段人間が近づけば基本的に後退するか逃げる。動物が人間を傷つけるのは、たいてい事故によるものだ。自然界全体で、虎など数種の頂点捕食者や象のような大型動物を除けば、まだ自ら人間に対して爪を振りかざして狩ろうとする本能を持っている動物はおらず、例えば単独の野良狼が野外で成人男性に遭遇すれば、すぐに尻尾を巻いて逃げ出す。
人類を捕食できる数少ない動物の一種であるが、人類が動物保護の意識を持つ前に絶滅の危機に瀕していた。人類は一体どれほど恐ろしいのか。第四紀のほとんどの動物がこの問いに完全に答えることができる。しかし、南極のいくつかの島には、ペンギンなどの動物がいて、人間を見たことがないため、人間を怖がらず、むしろ面白がっている。もし現代の鳥類なら、こんな近距離で悪意のある人間を見たら、とっくに遠くへ逃げているだろう。
盧安が十二メートル離れた場所で弓矢を構えてこの鳥に狙いを定めたとき、頭の中では何度も予行演習から送られてきた情報が飛び交っていた。
予行演習の1から10まで、すぐに振り返って趙成功を射殺する。弓弦が限界まで引かれた状態で、これらの数回の予行演習で矢はそれぞれ趙成功の左目窩、右目窩、鼻、咽喉など一撃で致命傷を与えられる箇所を貫いた。これらの予行演習ではいずれも周囲の人々が呆然とする場面が現れた。
12回目の予行演習では、趙成功を殺害した後、盧安はすぐに2本目の矢を抜いた。するとこの時、李三祥が最も早く反応し、一声大きく叫んで突進し、鋭利な石片をはめ込んだ木の棒を振りかざして、盧安の額を打ちつけた。
16回目の予行演習では、喉に矢が刺さった李三祥が理解不能の面持ちで盧安を見つめながら、盧安の前で倒れた。その後、盧安は司軒の長槍に胸を貫かれた。
第27回目の予行演習で、盧安は李三祥に矢を放った後、直接李三祥が今まさに持ち上げようとしていた棒を受け取った。この時、喉に矢を受けた李三祥はまだ倒れる間もなく、全身から力が抜け落ちていた。盧安は棒を手に取ると同時に弓を振り払い、司軒が突き出してきた木の槍を弾き飛ばし、手にしたばかりの棒を振り回して、司軒のこめかみに打ち付けた。
第45回目の予行演習で、盧安は三人の殺害に成功したが、それでもほとんど無傷で逃れられる状態だった。
その後、十回連続の予行演習で、盧安が9割の確率で無傷で逃れられると判断した時、盧安はこの予行演習を中止した。
現実世界で、盧安は弓の弦を放ち、骨でできた矢じりが梢に向かってまっすぐに飛んでいった。飛び立とうと翼を広げた飛鳥は、首を射抜かれ、梢から真っ逆さまに落ちていった。
この鳥が落ちるのを見て、盧安は頭の中の狂ったような予行演習を振り払い、集中して先ほど矢が弩から放たれる過程を遡った。
「よくやった」と司軒は盧安の肩を軽く叩き、微笑みながら言った。
任務開始から六ヶ月目に、盧安は自らの弓術を披露し、ある程度チームの矛盾を解消した。
原始社会において、動物を狩る能力は、すなわち生産力に相当する。生産力が向上し、かつその生産力を掌握する者がより高い権利を求めなければ、この増加分の生産力は確かに社会矛盾を緩和することができる。
より安全な方法でより多くの食料を確保できるなら、大きな危険を冒して大型肉食恐竜を狩る必要はない。危険を冒す必要がなくなれば、隊内での衝突のリスクも減り、「自分はこんなに大きなリスクを負って獣と戦っているのに、お前たちは後方でのうのうとしている」といった不公平感も大幅に減った。
盧安が殺戮の主力になるにつれ、異変を感じ始めた。盧安の単独プレアデスの時間がますます長くなり、受動的な状況ではすでに4秒に達し、能動的な状況ではプレアデスの時間が15秒にもなっていた。
当初、盧安は時間の経過とともにプレアデスの時間が短くなると思っていたが、ここ数日でそうではないことに気づいた。この隊が狩った4頭の大型恐竜のすべてに自分は貢献しており、しかも重要な一撃、すなわち目を射抜くことで大型恐竜の目を潰したのだ。
人類の殺戮は自然界にもたらす変化は甚大である。最もシンプルな投げ槍や木の棒でさえ、爪や牙しか使えない動物にとってはチート行為に等しい。隕石落下のような天災がなければ、自然界の大型動物が絶滅するまでの長い過程は百万年単位で計算される。しかし、現代では数千年前に形成された先史時代の動物化石が大量に発掘され、多くの種が数千年前に存在していたにもかかわらず、現代では姿を消していることが判明している。そしてこの時期は、まさに人類が道具を使い、文明を発展させていた時期と重なる。明らかに、人類の文明化の過程で自然界に大量の殺戮が引き起こされ、種はその時期に急速に絶滅し、現代に至るまで急速な絶滅が続いているのだ。
生態系のバランスを破壊することは、時間軸上で物質とエネルギーの運動軌跡を激しく変動させる。これこそが、盧安の個々の予演時間がますます長くなっている理由である。
そして予行の総量が増加した副作用として、予行中の自分が制御不能になることだ。例えば最初にあの鳥を撃った時、予行では反撃して味方を虐殺するようなことがあったのだ。
盧安は、自分が狂い始めたと考えた。
自分の今の状態に直面して、盧安は前世の位面における冷戦時代を連想した。米ソ両国はとっくに相手の国家構造を破壊できるほどの核弾頭を製造していたのに、さらに絶え間なく核弾頭を生産し、核戦争に向けて狂ったように準備し、核戦争で名目上の勝利を得ようとしていた。名目上の勝利とは、自分が死にそうで死にきれず、かろうじて生き延びているのに相手が完全に死に絶えた時、不具になった体で全力を尽くして相手の墓銘を書き終えてから最後の息を引き取るようなものだ。双方はこんな愚かな戦略目的のために、何度も軍拡競争を繰り返し、国家の力を極限まで搾り取っていた。
実際、200発の10万トン級核弾頭を米中ソクラスの国家の全大都市に打ち込めば、その国家組織は既に崩壊する。200発の核弾頭と200発の核弾頭の違いは、200発の核弾頭では数ヶ月の飢饉で国家が崩壊する可能性があるのに対し、2000発の核弾頭では数日で国家が崩壊するという点だ。両者の効果は、解毒剤がない状態でキングコブラに一回噛まれるのと10回噛まれるのの効果に似ている。人類の絶滅については?米ソ両国の広大な領土では、10万発の核弾頭でも農村のような荒れた地域を覆うことはできない。だから冷戦時代、アメリカとソ連が作り出した核戦略は馬鹿げていて全く無意味である。
今、盧安は自分自身のこの制御しがたい予演に対して、与える評価は「全く無意味」である。唯一の意味は大量の時間を無駄にし、異能の蓄えを消耗することだ。
盧安は仲間殺害の予行演習を少なくとも二十七回行い、ほぼ二日に一回のペースだった。これは非常に狂気じみた行為であり、普通の人には到底理解できない。なぜなら普通の人には予行演習がなく、四六時中、時間が三十回以上繰り返される感覚を味わうことがどういうことか分からないからだ。
一秒ごとに三十以上の考えが湧き起こり、未来の数秒間で様々な選択をする三十人以上の自分が頭の中ですべての場面を絶えず再生している。盧安は周囲に注意を集中させようと懸命になり、ある場所に着くたびに、予行演習中の自分を周囲のあらゆる方向に走り回らせて探らせ、地面の小さな草の下のゴキブリさえもひっくり返して探し出した。
そのため盧安は他の人とは異なっている——盧安は一度も虫に刺されたことがない。周囲の虫は何度もの予行演習ですでに発見され、体にとまる前に叩き殺されてしまうからだ。
このジャングルは盧安にとって全く危険ではない。本当の危険は自分自身から来る。日々が月のように感じられ、しかも日ごとに増していくこの傾向を抑えられなければ、自分が何をしでかすか分かったものではない。
今、盧安はすでに自制している。例えば投げ槍のスキルは、盧安はこれまで人前で使ったことがない。予演の中で、盧安は、投げ槍を使えば確かに大型恐竜に対して恐ろしい殺傷効果を発揮できることを発見したが、皆はより多くの狩猟の責任を自分に押し付けてくるだろう。盧安は本当にこれ以上殺すのが怖いのだ。
予演が必要に応じて現れ、不要になれば消えるアクティブスキルなら、それは素晴らしいスキルだ。だが、予演が絶えず発動するパッシブスキルなら、それはまさに時間の呪いだ。
この竜鳥が落ちてきたが、木の上の他の竜鳥は反応しないままだった。盧安は二本目の矢を抜き、弓弦を引き絞った。突然、「ブン」という音とともに弓弦が切れた。盧安の指は激しくはじかれ、彼は指を口に入れて舐めて消毒した。彼の指には大きな切り傷ができていた。
李三祥は盧安の手を見て、眉をひそめて言った。「大型恐竜を狩るわけでもないのに、そんなに弓弦を引き絞る必要があるのか?これで三度目だぞ。」
盧安は笑って言った。「力が強いほど、矢の軌道はまっすぐになるんだ。」
李三祥は盧安の血の流れる指を見て、首を振りながら言った。「ここ数日は弓を引くな、傷口の感染に気をつけろ。」
その時、盧安は予行の中で尋ねた。「李叔?」
李三祥が尋ねた。「どうした?」
盧安は「チームの今の雰囲気は……」と言った。
李三祥は笑顔で「大丈夫、すべて過ぎ去るさ、みんな無事だよ」と言った。
予演で、盧安は李三祥の顔に安心させる笑みが浮かぶのを見た。その笑みは少しも偽りがなく、年長者が年少者に向ける笑みとまったく同じだった。
予演が終わると、現実の盧安はうつむいて戻っていった。李三祥はさらに何か注意を言おうとしたが、黙って背を向ける盧安の後ろ姿を見て、仕方なく首を振り、目に一瞬の憂いが走った。
李三祥は振り返って趙成功を見ると、目に一層の決意が宿り、さらに隊の中のある人物を見て、決断を下した。




