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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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0136 誰も見ていない時

 婕拉(ジェラ)は最新の航空写真を手に取り、新平絲(シン・ピンスー)に言った。「あなたたちは強いですね。」


 新平絲(シン・ピンスー)は写真に写った廃墟が粉砕され一面の平地となっている様子を見て、落ち着いて言った。「彼はやりすぎました。注意させます。」


 婕拉(ジェラ)は重々しくうなずき、言った。「ご協力に感謝します。」


 婕拉(ジェラ)は写真をしまい込んだ。彼女は他の時空傭兵グループに連絡し、地球時空傭兵への一部の探りを止めるよう伝える決意を固めていた。新平絲(シン・ピンスー)グループが今示した破壊力は、相手側のすべての時空傭兵に、この支援グループとの関係を改めて判断させるに十分なものだったからだ。


 しかし、婕拉(ジェラ)は知らなかった。落ち着いた表情の新平絲(シン・ピンスー)も、次は李三祥(リー・サンシャン)たち3人組とどう連絡を取るべきか必死に考えている。写真に写っている破壊力は驚異的で、それは爆薬によるものではない。爆薬ではこの廃工場をこれほど徹底的に粉砕することは絶対にできない。この廃墟の平地には、直径30センチを超える破片すらほとんど見当たらない。


 工場の建屋一つを粉砕する、このような戦力はすでに一般市民レベルを超えており、通常は伯爵以上の時空傭兵に見られるものだ。このレベルの時空傭兵は魔法の才能を選択でき、年中「中魔」クラスの世界に入り、それらの世界で十分な時間を過ごすことで、このような破壊力を発揮できるのだ。


 もちろん、新兵たちは力に対する理解がまだ浅い。白露(バイルー)の破壊力は盧安(ルー・アン)には遠く及ばないが、盧安(ルー・アン)の目には、この時の最強は自分ではなく、白露(バイルー)だ。盧安(ルー・アン)の強弱判定は簡単で、衝突が起きた後、生き残った者が強い。さもなければ数万種類の能力を切り替える時間がなく、最後に足を滑らせて頭から地面に落ちて死んだとしても、運が悪かったとは言えない。盧安(ルー・アン)の目には運など存在しない。


 新平絲(シン・ピンスー)は李三祥(リー・サンシャン)の三人組の一人一人をじっくり考えながら、心の中で思った。「君たち三人は、一体どうやって成長したのだろう?」


 一方、李三祥(リー・サンシャン)は盧安(ルー・アン)を見て、深く息を吸い、やや諦めの口調で言った。「盧安(ルー・アン)、これからあんな大げさなことをする時は、一言俺に言ってくれ。」


 盧安(ルー・アン)はうなずいて言った。「じゃあ……幽魂はまだ捕まえ続けるのか?」


「彼らを捕まえるのが好きなの?」李三祥(リー・サンシャン)は驚いて言った。


「言っただろう、それは君がどこまで受け入れられるか次第だ」


 李三祥(リー・サンシャン)は電子画面を開き、スマートフォンを一度押してニュース画面に切り替え、スマートフォンを画面に向けてワンタップすると、スマートフォンのニュース画面が電子画面に投影された。李三祥(リー・サンシャン)はニュース映像を指さして言った。「ちょっとニュースを見てくれ。廃工場が一夜にして平地に変わり、君は少なくとも150万の幽霊をかき集めた。この街には3000万人しかいない。わかってるか?これはもう全ての面のトップ記事を占めているんだ!」


 盧安(ルー・アン)はうなずきながら言った。「はい、私も不思議です。この世界の警察の動きはどうしてこんなに遅いのか?こんなに大騒ぎになっているのに、誰かが私を捕まえに来る気配がまったくありません」


 盧安(ルー・アン)の答えを聞いて、李三祥(リー・サンシャン)は思わず笑った。「少年、君が注目するポイントがおかしい」


 盧安(ルー・アン)は顔を上げ、申し訳なさそうな表情で言った。「次は、行動を停止します。」


 盧安(ルー・アン)の正確な返答を聞いて、李三祥(リー・サンシャン)はうなずき、次いで尋ねた。「君の天賦……前回の任務では大した成果を上げられなかったはずだが、これは……」李三祥(リー・サンシャン)はスクリーンに映る鎮圧された工場を指さし、「どうやって成し遂げたんだ?」


「物理実験室で増幅効果がありました。」盧安(ルー・アン)は言った。「今回は他の装備は持ってきていません。なぜなら、今まさに主世界のそのような場に身を置いているからです。」


「後遺症はあるのか?」


「わからない、今はまだ試している段階だ。」


「うん、力のテストーーをするだけなら問題ない。ただ、この世界では影響に気をつけるんだぞ。」


 盧安(ルー・アン)はうなずいた。この世界の治安維持能力はなかなか面白いと盧安(ルー・アン)は思い、自分がこの世界で危険にさらされているとは感じなかった。


 陽の光の届かない場所、幽霊が堂々と姿を現すことができず、人間が実体で探すのが面倒な場所であれば、盧安(ルー・アン)は何の禁忌もなく行動できる。なぜなら、幽霊が発明されて以来、人々の犯罪欲求は実体で表現する必要がなくなったからだ。これは21世紀において、誰もが携帯電話のような便利で手軽な通信手段を持っているのに、友達に手紙を書く人がいるだろうか?と同じだ。だから、犯罪はすべて幽霊のような分身を使って行われ、社会全体が幽霊犯罪に対応する制度を整えているのだ。缉魂警の行動範囲は大都市全体だが、盧安(ルー・アン)が行動する場所は、下水道か荒れ果てた郊外かのどちらかだ。彼らには車輪付きのオフロード車はなく、エアクッション付きのオートバイしかないため、盧安(ルー・アン)の行動地点に素早くたどり着くことは到底できない。


 その上、幽霊警察は通常、実体状態の人間を幽霊の迫害から守っており、しかも犯罪の多発時間帯は夜間であり、幽霊警察は通常夜間に行動する。彼らも眠る必要があるのだ。盧安(ルー・アン)が大量の電磁幽霊を捕らえた時、幽霊警察部門では少数の当直者を除いて、他の者は皆、眠っていた。


 誰も自分を管理せず、誰も自分を見に来ない、幽魂は日光の下でおどおどしていて、逃げられない、これが盧安(ルー・アン)が何の禁忌もない理由です。そしてメインワールドで長い間おとなしくしていたが、暇を持て余した盧安(ルー・アン)が手を放すと、何をしても面白いと感じ、それで大騒ぎになりました。盧安(ルー・アン)の自己道徳には幽魂に対する位置づけがなく、どうせ幽魂を狩っても、人間は放蕩な記憶の一部を欠くだけで、自己非難の感覚もありません。この世界の新聞では街中が盧安(ルー・アン)のこの幽魂狩りの行為を罵倒し、筆舌に尽くしがたいほどですが。しかし、彼らが激しく罵るということは、彼らが恐怖していないということです。恐怖であれば、罵倒するのではなく、心配し、自衛の方法を議論するでしょう。


 実際のところ、盧安(ルー・アン)がこの世界で自分に危険はないと思っているのは、これまで彼がただ平和な地域の大都市でしか生活してこなかったからだ。


 盧安(ルー・アン)から三千キロ離れた、旭起星の三日月形大陸の北部、沿海地域には一隻また一隻と巨大な軍艦が駐留している。


 これらの軍艦はまるで鉄鋼の城のように海面に浮かんでいる。軍艦のプラットフォームでは、速射砲塔が斜め上に向けて太い砲身を突き出し、林立する木立のようだ。


 これらの軍艦は排水量三万四千トンで、この時代で最も強力な軍艦である。艦種としては、砲塔攻撃を主とする戦艦のカテゴリにも、空母のカテゴリにも分類できず、むしろ二十一世紀の武庫艦に似ているが、テクノロジーツリーの発展の高さにおいては、これは空母の進化版である。


 巨大な戦艦の中央には、整然と並んだブロック状のモジュールがある。この世界の電波紀元において、人類は艦載機で爆弾を投下していたが、やがて幽魂(ゴーストーー)という人間の電磁アバターとしての技術が登場すると、実際に艦載機を操縦する必要はなくなり、電磁アバターを搭載するものはミサイルのようなものへと変わった。なぜなら、パイロットの訓練は非常に手間がかかり、消耗させるのはあまりにも惜しいが、電磁アバターなら破壊されてもそれまでで、ただ肉体が休眠ポッドに横たわり、一時的な記憶を失宇田(ウダ)けだからだ。


 電磁アバターが操縦するこの特殊な使い捨てビークルが発射されると、それと寸分違わぬ無数のミサイルが一斉に発射される。電磁アバター制御装置からの信号に導かれ、この一群のロケット弾は電磁アバターの操縦する弾体に追随して共に飛び立つ。


 電磁スタンド制御のその弾体は少し高価だが、他の飛弾はロケット弾としか呼べない。なぜなら弾体にはレーダーも衛星ナビゲーションシステムもなく、目標の弾体に従って飛ぶだけだからだ。そしてミサイルの中で最も高価なのは、それらのナビゲーションを担当するシステムであり、弾道ミサイルの慣性航法のジャイロスコープは手のひらサイズだが、BMW車よりも高価だ。


 空中戦のミサイルは単に戦闘機が火器管制レーダーで敵機を照射し、反射してくるレーダー波を識別して敵機を破壊する。そしてこれらの電磁スタンドミサイルの後ろに続く飛弾は、要するに電磁リモートコントロールの技術難易度を搭載したものに過ぎない。ミサイル発射モジュールの点火に伴い、まず一発の電磁スタンド弾が昇空し、その後一束のミサイルがまるでくっつく虫のようにこのミサイルの後ろに続き、これで一斉射撃が投入されたことになる。


 遠くの陸地では、戦車の履帯を台座にした機械戦士たちが廃墟の上を進んでいた。これらの機械戦士は運転室がないように見えるが、実は運転室は拳ほどの大きさで、電磁分身との接続に使われる。一方、高空では、電磁分身に制御された戦闘機が空を旋回していた。


 瓦礫の廃墟の中で、一人の少年が走り出てきて、地面の破れたボールを拾い上げ、それから掩蔽壕へと走り戻った。数十メートル先では、一台の機械戦車の制御スクリーンがこの現れた生物をロックオンした。データ統計を経て、この二台の戦車のシステムはそれを低級な準脅威と判定した。


 判断が生成された後、機械戦車は銃口を少年が隠れていた掩体に向けた。多連装機銃が一斉に掃射し、この掩体は完全に崩れ落ち、レンガと石でできた墓へと変わった。数十秒後、戦車のキャタピラがその墓を踏み越えて、さらに前へと進んだ。


 残酷だが、戦車内の電磁分身兵士は実際の映像を見てはいない。映像は電子美化システムによって改変されており、標的の脅威が大きいと判断されれば、電子美化システムはその対象を相応に醜く加工する。プログラムがそうするのは戦争コストーーを削減するためであり、少年の手にしているボールが偽装爆弾でないとは誰にも言えないからだ。潜在的な脅威を破壊し、自軍ユニットを損傷させないことが、プログラムの理性なのだ。


 戦争において、敵への憐れみの感情は不要である。戦争の原因もすでに知る由もない。旭起星にはただ一つの主文明しか存在せず、長い歴史もただこの一つの主文明のみが発展してきた。そしてその発展の過程で、主文明から離脱した亜文明が、他の場所を占拠している。


 地球上の東西二大文明が未来のために競争するのとは全く異なり、この星の主文明はより多くの資源を必要としている。亜文明が資源を発見しながら、自ら進んで資源を譲ろうとしなかったため、主文明との間で戦争が勃発した。主文明の戦艦集群、地上機甲集群、空中戦闘機集群がここを破壊し尽くした。


 睿脳時代において、兵士はもはや戦死の心配をする必要はない。電磁アバターのコアが実体に戻り、脳裏のチップと接続する前に、システムの審査を受け、血なまぐさい記憶が削除される。例えば、あの死んだ少年は、醜い小人に置き換えられる。だから、兵士が精神的な病にかかることもない。最前線のこれらすべては、平和区域の繁華な大都市にいる人々が知る由もない。

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