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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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132/544

0130 岐路

 遠く別の都市、源城中央の地下に、直径五十メートルの球形の建物がある。ここは幽魂警察の本部であり、幾重もの青いバリアが厳重な警戒を示している。


 広間の奥で、慕斯(ムー・スー)は必死に真面目な表情を保とうとしたが、それでも口元が思わずピクピクと動き、彼の呆れ具合が露わになっていた。


 旭起星の司法は非常に公開されており、囚人の収監から裁判に至るまでのすべての過程が公開されている。緝魂警はオバケを捕獲し、オバケの情報を手がかりに現実で犯人を追い詰め、犯人を尋問するそのすべての段階もまた公開されている。そのため、電磁アバターから得られた限られた情報で犯人を起訴することは、常に証拠不十分に見えてしまう。


 尋問室の唯一の内装は、五面のホログラムスクリーンの壁であり、大量の弾幕がスクリーンの壁に表示されている。これは、多くの人々がこの尋問をオンラインで視聴していることを意味している。大量の弾幕が警察の無能さを嘲笑している。


 壁の内容を無視しようと努力しながら、慕斯(ムー・スー)は一粒の幽魂コアを手に取り、目の前にいる三十代で顔はやつれているが、目つきは恐れを知らぬ犯人の男に言った。「犯罪の経緯を話しなさい。すでにコア内の情報を解読済みだ。」


 この幽魂は犯罪現場で調子に乗って捕まり、自分のコア内の情報を消去する間もなかったため、名前と住所が露見し、その実体がここに連行された。しかし今、この犯人は口をへの字に曲げて言った。「警部、そんな言いがかりはやめてください。」


 慕斯(ムー・スー)の鋭い視線を受け、この犯人はその目に狡猾さを見せ、無垢な表情で言った。「しかも、あのコアは当日の思考の流れの記憶しか保存せず、過去の記憶は電磁層にあります。それはもうあなたに破壊されてしまいましたよ。」


 人間の思考が活発に扱うのはその日の情報であり、その日だけで解決できない場合のみ、過去の記憶から情報を引っ張り出して回想する。したがって、中核として機能する思考情報はその日のもの、つまり今の自分ということになる。一方、電磁分身には過去の情報が記録されているが、それは脳チップによって時系列にコピーされたものだ。今の自分と、素早く呼び起こせる過去が合わさって幽霊となる。重要なのは、缉魂警察が捉えるのは往々にして中核であり、中核に記録されている情報は非常に限られており、せいぜい当日から数日分の情報しかないということだ。


 慕斯(ムー・スー)は歯を食いしばり、周囲のホログラムスクリーン壁に表示される弾幕がさらに慕斯(ムー・スー)を刺激した。


「この馬鹿、よく警察になれたものだ」


「へへっ、これらのクソ缉魂警は普段から無実の幽霊を捕まえては、人を脅かすんだよ」


「捕魂警なんて部門はとっくに廃止すべきだ。犯罪を防ぐどころか、犯罪を防ぐ名目で犯罪を犯している。」


 “……”


 慕斯(ムー・スー)はもちろん、目の前の犯人の脳の深部に大量の犯罪記憶があることを知っていたが、拷問による自白の強要は違法であり、電磁分身を使って脳に侵入して捜査することも、この自由社会では非人道的だとされている。仕事を停止し、過去を素早く思い出せない幽魂コアから、その日に残留した記憶情報を抽出するだけでは、有罪にはできない。


 慕斯(ムー・スー)の心に負の感情が生まれたのは、壁の書き置きのせいだった。「なぜ捕魂警は効果的に働けないのか?お前たちがあれこれ指図し、要求や制限を多すぎるからだ……」慕斯(ムー・スー)はさらに苛立った。「なぜ書き置きは実名制にしないのか?!実名制なら、こんなでたらめな言い分は出てこないのに!」


 民衆が実名制に反対する理由は簡単で、皆が電磁分身で夜遊びをしているため、いつか魂を捕らえる警察に止められて報復されるのを恐れている。そのため世論は制度を民衆寄りに決め、民衆は自由に審問過程を審査でき、同時に一切の責任を負わない。


 だから、魂を捕らえる警察の仕事は、地球の21世紀の中国の城管よりも悲惨だ。これらの民衆は皆、魂を捕らえる警察に管理される可能性があるため、魂を捕らえる警察を認めようとしない。すべての仕事の価値は世論に肯定されず、あらゆる仕事上の矛盾やルールを柔軟に迂回する融通も、世論の拡大鏡のもとで無限に非難される。


 人民は完璧であり、だからこそ世論には従わなければならない。もし現行の制度が社会上の管理問題を完璧に解決できるのであれば、その遵守は正しいことになる。しかし今、電磁身代わり犯罪の問題は、現行制度の能力を超えており、世論に厳しく見張られている捜霊警察官は無能に見えてしまう。


 地球上では、ほとんどの公的機関の無能は、監督不足による職権濫用が原因である。一方、旭起星上のほとんどの公的機関の無能は、大量の無関係な人々による監督によって、権力が過度に削がれていることによるものだ。


 慕斯(ムー・スー)は今、非常に苛立っている。彼は立ち上がり、この恐れを知らぬ犯人を睨みつけた。犯人は慕斯(ムー・スー)と目を合わせようとしなかった。しかし、重苦しい雰囲気の中、周囲のホログラムスクリーンにさまざまな嘲笑や皮肉の言葉が絶え間なく流れていたその時、パチッという音と共に、周囲のホログラムスクリーンが一斉に消えた。


 十五メートル離れた缉魂部内部に潜り込んだスパイが、廊下から伝わってくる混乱の物音を聞き、してやったりな笑みを浮かべた。数分前、彼の足元の排気ダクトの中から、幽魂が煙の柱のように這い出してきて、このスパイの手に持った缶ジュースのような容器に消え入った。


 十六時間後、啓明城内。ビルの中に座る盧安(ルー・アン)は、携帯電話でここのニュースをスクロールして見ている。画面に突然ポップアップが現れた《尋問中の公開生中継が中断、技術的障害か、それともブラックボックス操作か?》


 盧安(ルー・アン)の指が画面を下にスワイプして別のページに移動する。


「取材によると、容疑者賈卡(ジャカ)はすでに釈放され、法律手続きを取って、自分が缉魂警部で受けた迫害に反撃すると発表した。」


 盧安(ルー・アン)は次のページに進んだ。


『啓明城報、魂魄警察部はすでに関係者の解雇を通知し、取り調べの録画を公開』


 動画が再生され、多くの記者が魂魄警察部長を取り囲む。差し出された大量のマイクを前に、魂魄警察局局長は言った。「皆様に保証します、我々は決して拷問や自白の強要は行っていません。現在、記録を徹底的に調査中です……」


 ある記者が詰め寄って尋ねた。「では、なぜ取調べを担当した警官の解雇を発表したのですか?」


 その部長は言った。「彼が取調べ中に興奮した態度を示したため、魂魄警察の業務に従事し続けるには不適切だからです。」


 これを見て、盧安(ルー・アン)は愚痴をこぼした。「ますます話がややこしくなっているな。」案の定、下のコメント欄には魂魄警察「ここに銀三百両はない」とあざ笑うようなコメントがたくさん並んでいる。


 盧安(ルー・アン)は別のニュースに切り替えた。盧安(ルー・アン)はこの事件の具体的な状況がわからないので、根拠のない推測をしない。


 盧安(ルー・アン)が十数分間ニュースを見た後、李三祥(リー・サンシャン)がメッセージを送って盧安(ルー・アン)を呼んだ。


 盧安(ルー・アン)が到着すると、会議テーブルの李三祥(リー・サンシャン)と新平絲(シン・ピンスー)が同時に盧安(ルー・アン)にうなずき、その後李三祥(リー・サンシャン)が手招きして自分の隣に座るよう合図した。盧安(ルー・アン)は静かに李三祥(リー・サンシャン)の隣に座った。


 先ほどの数秒は調和しているように見えたが、予演と振り返りを通じて、盧安(ルー・アン)はこの瞬間に小さな衝突があることに気づいた。この衝突は李三祥(リー・サンシャン)と新平絲(シン・ピンスー)の態度に起因している。


 先ほど席を選んで座るとき、盧安(ルー・アン)には二つの選択肢があったが、李三祥(リー・サンシャン)は盧安(ルー・アン)に離脱を選ばせなかった。李三祥(リー・サンシャン)は新平絲(シン・ピンスー)の指示に従っているが、自分のチームへの影響力を放棄していないため、盧安(ルー・アン)は李三祥(リー・サンシャン)の隣に座ることを選んだ。現在この任務では、盧安(ルー・アン)には八方美人で立ち回る条件がない。


 盧安(ルー・アン)が座ると、新平絲(シン・ピンスー)は微笑みながら李三祥(リー・サンシャン)にうなずいた。ある予行演習では、盧安(ルー・アン)が新平絲(シン・ピンスー)の隣に座り、新平絲(シン・ピンスー)のその微笑みは実は盧安(ルー・アン)に向けられたものだった。彼女の微笑みは、自分が取り込める可能性のある力にだけ向けられる。李三祥(リー・サンシャン)を取り込むことは、盧安(ルー・アン)という戦力を取り込むことと同じであり、そのため彼女は李三祥(リー・サンシャン)にだけ態度を示し、盧安(ルー・アン)には一瞥すら与えない。


 盧安(ルー・アン)は非常に静かに李三祥(リー・サンシャン)の隣の席に座り、一見何の重視も得ていないように見えるが、実際には彼は無視されている不快感を全く感じていなかった。


 盧安(ルー・アン)は5番目に到着した。新平絲(シン・ピンスー)の三人の仲間が着席した後、さらに十分待つと、白露(バイルー)が入ってきて、会議室内の席を一目見て、椅子を持ち上げて盧安(ルー・アン)と李三祥(リー・サンシャン)の後ろに座った。


 白露(バイルー)が自分の後ろに座ると、盧安(ルー・アン)は急に落ち着かなくなり、何度も振り返っては予演を繰り返していた。まるで高校時代に授業中こっそり本を読んでいるとき、後ろの窓を何度も見て、担任の先生が突然現れるのを怖がっていたかのようだった。


 もちろん、不自然に感じていたのは盧安(ルー・アン)だけではなかった。李三祥(リー・サンシャン)が振り返って言った。「白露(バイルー)、前に座ってよ」。そして目線で盧安(ルー・アン)に少し横にずれるよう合図した。盧安(ルー・アン)はすぐに椅子をずらして、白露(バイルー)のために席を空けた。白露(バイルー)はうなずき、椅子を持って前に座ると、さっと李三祥(リー・サンシャン)に瓶を一つ投げて渡した。「サンプルを採取したよ」。


 透明なガラス瓶の中には淡い緑色の海藻が入っている。これは奇妙な藻類だ。地球上の藻類はバラバラに漂うが、この小さな瓶の中の藻類は、小さな虫のようにねじれた細長い形になり、瓶の中を泳ぎ回ることができる。この瓶を振ると、中の藻類は水流に乗って散らばるが、静かに置いて落ち着くと、これらの藻類は沈殿することなく、再び細長い短い帯状にまとまり、同時に他の藻類を次々と取り込み、小さな虫のような長い帯を形成するのだ。


 この光景を見て、盧安(ルー・アン)は地球上の渡り鳥の群れを思い出した——膨大な数の鳥の群れが飛翔するとき、互いに衝突することはない。


 このような成果は非常に素晴らしいものだ。地球の21世紀におけるドローンの編隊飛行技術は、非常に高度な技術だからだ。ドローンの数が多くなると、信号が互いに干渉し合う。地球の21世紀のドローンが蜂群のような攻撃を行えなかったのは、まさに電磁信号の相互干渉という技術的制約によるものだ。そのため、民間航空管制は安全な飛行を保障するために、地上の管制塔で多大な労力と注意を払って指示を出さなければならなかった。


 一方、鳥の群れには相互干渉の「技術的」制限がありません。その群れは何千何万もの個体で構成されていますが、方向転換において驚くべき一貫性があります。これは音声で統一できるものではなく、可視光でも統一できません。一羽一羽が人間が道路を渡るように左右を見回すこともなく、他の周波数の電磁波によるものでもありません。なぜなら、それは無人機編隊の難しさと同じだからです。彼らは空で整然と自然に方向を変え、互いに非常に近づいていますが、衝突の心配はありません。


 そして今、この瓶の中の海藻は同じ特性を持っているようです。


 李三祥(リー・サンシャン)は瓶をしまい、会議が始まりました。

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