0127 神の時代?鬼の時代!
古典期の中国人には、名と字があります。名と字は対応しており、例えば澤東には潤之が対応します。しかし、この世界の歴史はとても面白く、歴史を「紀元」で名付け、また「期」の名前で形容します。ここでの紀元と期も対応しており、「紀元」はその時代の光明に対応し、「期」の名前はその時代の闇に対応します。例えば、神跡紀元は血祭期とも呼ばれ、その時代には血祭が日常的でした。多鋲鋼紀元は硝血期とも言われ、この時代の激しい戦争を表します。電波紀元は虚迷期とも呼ばれ、この時代の人々はデジタルネットワークが構築するゲームやネットの世界に没頭していました……紀元はポジティブな面を解釈し、時期はネガティブな面を解釈します。完璧な時代はありません。
現在のこの睿脳紀元には二つの期があり、一つ目は神臨期、二つ目は鬼行期です。
睿脳、すなわち脳に埋め込むチップである。この時代は量子効果が非常に強いため、技術的な敷居を越えてすぐに量子チップの時代へと突入した。
この星では、量子の遠隔作用によって情報がこの世界のある種の海藻の上に現れ、生み出される情報は極めて単純で微弱な電気信号である。これがこの世界の意識の海の物質的基盤である。
睿脳紀元の初期、量子チップの大規模な普及と応用に伴い、人類の思考はかつてないほど膨大なものとなった。人類の意識が内包する情報量が巨大であり、また量子効果が強いために、海中の藻類がきらめかせる情報量もますます大きくなっていった。
ついに、意識の海において情報共振という現象が発生した。
共振——軍隊が整然とした歩調で進むと橋が崩れることがある。同じ理屈で、量子の超距離作用により、人間の思考は意識の海に情報のちらつきを生じさせることがある。一人ひとりの考えが異なっていれば、ちらつきは乱雑で問題はないが、もし人々の脳裏に同じ存在を思い描けば、最終的にこの統一された情報が意識の海で共振を起こす。
神臨期の民衆の思考総量は膨大だが、ますます虚無感を覚えるようになり、そこでいくつかの宗教が発展した。最終的にそれが直接、意識の海、つまり海の中の藻の中に一つの完全な意識を形成させた。これがこの世界の神である。
神が誕生した後、一部の信徒がある種の呼びかけを受けて海に近づく。神の体である海洋の藻が信徒を取り囲む。大量の藻が生体電流を放ち、情報を信徒の脳内に直接入力する。電気信号の入力は脳の思考に干渉する最も直接的な方法で、思考もまた電気信号の体系だからだ。こうして、その人は狂信者へと変わる。彼らは依然として自己意識を持っているが、心の拠り所である神を自分自身のすべてよりも重要な場所に置いている。
これらの信徒は人間社会に戻り、入信者たちに同じ洗礼を受けさせ、いわゆる「聖なる海」で神の福音を体感させる。より多くの人々が神と思考を交感するにつれて、神は人が必要とする知識を直接脳内に刻み込むことができ、これがさらに多くの人を惹きつけた。
神臨期の後期、旭起星には数十の教派が生まれた。最初は秘密裏に活動していたが、後には直接公然と教義を宣伝するようになった。人類社会全体はついに自己発展の目標を失い、社会はいつの間にか神の意志の下に支配されていた。
ついに戦争が勃発した。戦争が始まると、互いに理解し合えないことに気づき、理解を求めることを諦め、各自が信奉する神を固守し、次々と過激化していった。
この戦争は非常に奇妙だった。各勢力の戦闘員たちは人類そのものを顧みず、互いの大都市に核爆弾を投下したが、互いの聖地には投下しなかった。この奇妙な現象は、睿脑紀元348年、弑神者の出現によって終結した。
彼らは自らを覚醒者と称し、人とは自ら覚醒しこの世界に存在する意義を考えるべきであると主張した。その後、二十年に及ぶ戦争が続き、核兵器は海洋の生態系に深刻な打撃を与え、同時に神を震撼させ、神殺しの存在を深く記憶させた。この神殺しは、人々に再び自己中心的な考え方を芽生えさせ、この世界における己の存在、己の意義こそが最も重要であり、心の拠り所が最も重要なのではないと自覚させ始めた。その神殺しの名は孫鼎創という。
盧安は現地の時空傭兵からこの歴史の話を聞き、やや心を奪われた。文明全体を自滅と自己放棄の瀬戸際から救い上げたその壮挙に対し、盧安は英雄という評価を与えた。
ただ、盧安は予演の中で、白露が孫鼎創を読んだ時の反応が少しおかしいことに気づいた。ずっと冷たかった彼女に感情の揺れが現れたようだ。盧安はすぐに遡及手段を用い、数回再生してこの事実を確認した。しかし、盧安は予演を通じて情報を引き出そうとはしなかった。白露の能力があまりに強く、制約のない第二類予演の自分が、第一類予演が未行動の状況で、人を耐え難い苦痛に陥れる存在にわざわざちょっかいを出すはずがないからだ。
戦争は最終的に勝利を収めたが、海洋生態系が破壊されたため、神霊は黄昏の時代を迎えた。そして孫鼎創も天寿を全うし、この世を去った。しかし、歴史の歩みは誰かの死によって止まることはない。勝利の美しさは永遠に続かず、鬼行期が到来した。
神がいなくなった後、人々は自ら思考を始めたが、心の欲望を抑える神もいなくなった。人類は神を知ったことで、神の永生を追求し始めた。
彼らは器を探し始めた。最初の人間は実験によって昆虫を見出し、大量の昆虫が自我意識の器となった。しかし、昆虫同士が羽音の周波数で情報を伝達する効率はあまりにも遅く、光の速度だけが、人間の脳裏をよぎる情報のきらめきに追いつくことができた。
五十年前、球電の原理が解明されると、高エネルギーかつ大量の情報を担うことができる科学技術製品が突如として現れた。これが幽魂である。幽魂は人間の全思考情報を担うことができる。この科学技術産物の学名は電磁分身であり、映画『アバター』のアバターに似た機能を持つ電磁科学技術の創造物である。
最初、幽霊技術は封鎖されていたが、科学技術の進歩に伴い、人類はこうしたものをますます容易に作り出せるようになった。例えば銃の製造で、地球の19世紀には銃の製造は非常に高度な技術を要する作業だったが、2016年の中国では鉄鋼年産が8億トンに達し、各種の鋼管がオンラインで購入でき、各種の切削装置もオンラインで購入でき、硝安肥料も手に入れようと思えば手に入れられた。誰かが銃を作ろうとすれば、技術的には問題なかった。しかし銃というものは、リスクが大きく、一丁を密造して隠し、うまく隠せれば問題ないが、通報されれば3年間の刑務所暮らしとなるため、皆あまり興味を持たなかった。そしてこの世界上のこの技術は永生にかかわるため、明令禁止にもかかわらず、清朝の阿片のように社会全体に流行した。
しかし、人間は何かを悪用してしまうことが非常に容易い。例えば、クリームの口当たりを良くする笑気ガス、つまり一酸化二窒素だが、これを吸って中毒になり、長年の蓄積で全身麻痺に至る者がいる。
幽霊のようなこの科学技術の産物は、突然小さな塊に縮まったり、音もなく人の背後に現れたり、人の思考に影響を与えたりすることができる……つまり、自由自在で、その機動力を活かして実体生活の人間をからかい利用するのだ。自由に映像を他人の脳に送り込み、恐怖させ、相手が恐怖で心拍数が上がった瞬間に電気エネルギーを被害者の心臓に突然放ち、死に至らしめる。幽霊は極めて小さな配管を通り抜け、突然昆虫サイズに縮んで隙間や隅に隠れることができる。実体では行けない場所でも、幽霊状態ならいとも簡単に漂っていける。昼間に屈辱を受け、反撃できなくても、夜になれば加害者となって加害者を見つけ、大声で罵倒して発散できる。しかも、本体では不可能なドリフトを行い、相手の追跡をかわし、相手を翻弄した後、飄々とその場を去る。それはまるでSNSで誹謗中傷するかのようだ。共通しているのは、自分には何の代償もないこと。異なるのは、深刻な結果を引き起こす可能性があり、しかも現場に一切の証拠を残さないことだ。
誰の心にも、他人を支配したい欲望や、他人の前で一切の遠慮なく振る舞いたい欲望がある。この人類の長寿願望を満たす技術は、今やむしろ人類の犯罪欲求を満たす技術へと変わってしまった。
まさに、昼は人間の世界、夜は鬼の世界という時代なのだ。
昼間、太陽が地表に高出力の放射を浴びせると、電磁体情報の保存はこの放射の下では長く存在できず、十分間で混乱してしまう。そのため、すべては安泰で、大都市全体が調和している。しかし夜になると、富裕層だけが自分の部屋に電磁障壁を展開し、安全を図ることができる。しかし、電磁遮蔽は磁気パルス兵器の前では無効化され、隔離された、棺桶のような金属製の生命維持ポッドに隠れることでしか安らかに眠れない。大多数の一般人は、この鬼行期におののき震えている。
新平絲らは資料を見終わると、表情はそれぞれだった。婕拉は言った。「太陽が沈むまであと六時間、その時、皆さんもこの時代を感じてみてください。」




