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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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104/542

0102 困惑

 高空から人口2000万の上海を見下ろすと、コンピュータのマザーボードのように整然としながらも目がくらむほどの摩天楼と、縦横無尽に走る交通幹線が見える。毎日太陽が昇ると、人々は蜂の巣をつついたように地下鉄やバスに押し寄せて各地で働き、朝9時から夕方5時までの生活を始める。各地から集まった原材料や一次工業製品はここで組み立て・生産・実験され、各地から集められた実験データはここで集計・計算され、最終的に大量の設計案が情報ネットワークを通じて全国、さらには世界各地へと送られる。


 これがハイテク都市の運営モデルである。ここでの様々な実物工業製品の生産量は最高ではないが、工業製品の最初のプロトタイプ機はここで設計・実験・生産され、その後全国の生産ラインに分配されて生産される。


 工業実験は工業生産とは異なり、引き起こす汚染が比較的小さいため、ここの空気は良好だ。しかも、ほとんどの仕事は実際の使用データをまとめるだけで、第一線の工業生産部門に出向く必要はない。そのため、エアコンの効いたオフィスビルで、これらのスタッフの労働条件は良好に見える。


 しかし、人々は往々にして利点だけを見て、犠牲を無視している。ここは集約的な頭脳労働が中心の都市であり、労働者は常に脳力を燃やし尽くし、物理法則に従い、創造性を発揮して技術の積み重ねを導き、さらに技術に妥協しながら、最終的に一つ一つの実現可能な実物製品を形成している。これがこの都市の市民の仕事の常態だ。


 長江の河口に位置する崇明区は、この時代の科学技術の恩恵を享受する象牙の塔ですが、鳩小屋のような大都市での生活は、純真な子供たちが想像するほど素晴らしいものではありません。象牙の塔にある静寂と悠遠さは、現代の大都市では全く見られません。市民の時間は非常に切迫しており、すべての仕事は可能な限りハイペースで行われ、公共広告だけがゆったりと流れています。


 巨大な広告スクリーンに生い茂るジャングルが現れ、次に木々が枯れ、黒煙を吐く煙突が立ち並び、最後に煙突が倒れ、それが無数の巨大な太陽光発電パネルへと変わった。複数の著名人が同時にナレーションを読み上げる。「地球を守ろう、陽光に愛を満たそう。」


 これは公共広告で、上海で近々開催されるイベントを宣伝するためのものです。上海政府は近く、各ビルの屋上に太陽光パネルを設置するための資金を提供します。


 この地球保護活動は崇明区にも影響を及ぼし、例えば臨淵学院もビルの上に大規模な太陽光パネルを設置することになりました。


 灰色のボランティア服を着た盧安(ルー・アン)は、額の汗を拭い、かぶっていた麦わら帽子を整えた。都市部では女性用の日よけ帽子が多く販売されており、田園地帯でよく見られる麦わら帽子は市場がないため、これは盧安(ルー・アン)がネット通販で購入したものだ。農家風の麦わら帽子をかぶった彼は多くの同級生の笑いを誘った。その姿があまりにも田舎くさかったからだ。しかし今、同じ日差しの下にいる同級生たちは思わず羨望のまなざしを向けた。大げさな麦わら帽子のつばが、顔に直接日光が当たるのを見事に防いでいたのだ。


 隅っこで日差しの下、しかめっ面をしている少年を見て、盧安(ルー・アン)はため息をついた。“平和な時代の人だなあ。”


 この言葉は孟位(モン・ウェイ)がいる戦争の時代では、面子にこだわって苦しみを買い、見た目を気にして暖かさを無視するという意味だ。この世界の人々が盧安(ルー・アン)がなぜ若くてかっこいいイメージに合わない麦わら帽子をかぶっているのか理解できないように、盧安(ルー・アン)もこの世界の人々がなぜ日差しの下で皮がむけるほど日焼けしても頭に麦わら帽子をかぶろうとしないのか理解できない。


 盧安(ルー・アン)の前世の最後は、戦争時代に身を置いていた。孟位(モン・ウェイ)は平和な時代には滅多に見られない弾丸や銃身、戦車や飛行機の残骸が、戦争時代には至る所にあり、電子レンジ、ドライヤー、電磁調理器は贅沢品になった。カップ麺や即席ご飯のような平和な時代のジャンクフードは、皆のハードカレンシーになった。食べ終えたカップ麺の容器さえも、雨水を集めるための容器として取っておかれた。誰もこれをゴミとは見なさず、価値ある物として収集した。


 どんな戦争も破壊であり、破壊があれば物資が大量に不足することを意味する。一方で先進的な兵器を操作しながら、一方で昨日の残りの味の素で炊いたご飯をかじるなんて、盧安(ルー・アン)は今考えると皮肉に思える。人類は平和に生きているのに、なぜ死に物狂いで戦争するのか。


 どんな時代がどんな性格を作り出す。盧安(ルー・アン)は面子をまったく気にしない。面子がいくらになるというのか?大都会から来た坊ちゃん兵士は軍隊に入れば、同じように顔を泥にまみれさせて地面を這い回り、外骨格装甲を数日間も取り外せず、ムカデが皮膚に赤い跡を這わせるままにしておく。盧安(ルー・アン)は面子より実質を優先する。これがジェネレーションギャップだ。


 21世紀初頭の子供たちと、苦労を共にして育った祖父母の間にはジェネレーションギャップがある。未来戦争の記憶を持つ盧安(ルー・アン)もまた、平和な時代の人々との間にジェネレーションギャップを抱えている。このギャップは価値観に表れており、それはここでのボランティア活動にも現れている。ほとんどのボランティアは学校が要求する必修の実践課程だが、盧安(ルー・アン)にとっては衝動であり、スパナやネジといった部品を組み合わせる機械作業に躍起になっている。


 盧安(ルー・アン)の理性は、この種の興味は導かれるべきだと考えている。ネジ、レンチ、電線、これらは前世でよく使っていた道具であり、まとまった状態でここの道具を熟知しておくのも悪くない、なぜなら後々この世界の機械で使うかもしれないからだ。理性と感情が一致した時、行動は自然と水の流れのように整う。


 盧安(ルー・アン)は作業手袋をはめ、百キログラムの太陽光パネルモジュールをゆっくりと固定位置へ押し込んだ。その過程で、盧安(ルー・アン)は減阻の超能力を発揮し、巨大なフレームが盧安(ルー・アン)の片手の動きで素早く所定の位置に着いた。


 突然、盧安(ルー・アン)の心に一抹の違和感がよぎった。彼は眉をひそめ、この巨大な太陽光パネルを見つめた。


 ある第二類予演で、盧安(ルー・アン)はこのソーラーパネルを押し終えると、遠慮なく手を上げて一発拳を繰り出した。拳には無阻膜が纏われており、外側のアルミ合金ケースは紙切れのように四散した。第一類予演が現実への責任を負うのとは異なり、第二類予演で盧安(ルー・アン)は世界をまるでゲームシーンを見るかのように眺めている。この華麗な一撃は、周囲の注目を集めた。もちろん、予演中に盧安(ルー・アン)は周囲の人々が息を呑むような視線を感じ、自分が強大な超能力者であることに少し浮かれてしまった。


 もちろん、その後の度重なる予演を通して、こうした第二類予演の記憶は急速に薄れていく。まるで、幼い頃に無邪気に楽しんだ積み木遊びを忘れてしまうかのように。


 そしてこの予演で、盧安(ルー・アン)は中のものに好奇心を示し、一時的に自慢の心持ちから好奇心に変わった。ケースの中には特殊な器具があり、ソーラーパネルにはこれが必要ないようだ。盧安(ルー・アン)は前世でソーラーパネルを修理したことがあり、それらのモジュールは簡潔明瞭で配線もはっきりしていたが、この中にある箱はあまりにも複雑だった。


 第二種の予演で盧安(ルー・アン)は欠片を拾い上げ、無抵抗膜を被せ、軽くなぞると、鋭利な欠片がまるで神の武器のように箱を切り裂いた。箱の中の精密な部品と一面に刻まれた銘文を見て、盧安(ルー・アン)はこれが原子時計(シー・ジー)であることに気づいた。


 さまざまな好奇心の中で、今回の予演は終了したが、しかしこの件が一段落したわけではない。好奇心は満たされず、巨大な未解決の謎の感覚が現実に投げ込まれ、次の予演に持ち込まれた。大量の第二類予演が、直接第一類予演の盧安(ルー・アン)に疑惑をもたらした。


 現実では、この感覚が突然湧き上がったが、しかし盧安(ルー・アン)は、きっと予演の中の自分が何かを見つけたからこそ好奇心を感じたのだと知っている。その後、大量の第一類予演がこのソーラーパネルの取り外しを対象に始まった。盧安(ルー・アン)はすぐに答えを得た、あるいは、前回の第二類予演で自分が自分に伝えたかった感覚が何であったかを確認した。


「なぜ原子時計(シー・ジー)装置があるんだ? これをここに詰め込んで何をしようとしているんだ?」盧安(ルー・アン)は、安物の中に現れたこの高価で冗長なものに疑問を感じた。この装置内部の配線の引き回し方を見ると、どうやら携帯電話のSIMカードを通じて情報を送信しているらしい。


 情報化時代には、さまざまな無人環境監視ステーションがこの方式で情報を国家データネットワークに送信しており、数分ごとにデータを送信することも可能だ。一方、二十世紀の五十~六十年代には、国家がこの種のデータを収集するのは人員による手作業の観測に頼り、その後ファックスのような機械で上に送っていた。人手には限りがあり、一時間に一度しかデータを送れなかった。


 盧安(ルー・アン)はこの方式を見たことがある。第三次世界大戦時、孟位(モン・ウェイ)はまさにこの仕事をしており、最後に消される前にやっていた仕事も同じだった――偽装タイプの環境監視装置を投下し、周辺に敵の浸透がないかを確認するのだ。


「これは一体何をするものなのか?」現実の盧安(ルー・アン)は強い疑いを持ちつつ、デバイスを設置し終えた。


 上海のあるデータセンターに、龍部(リュウブ)玄鳥部《シュエン・ニアオ・ブー》虎部(フー・ブー)の責任者たちが集まっている。


 大画面には都市の概況図が表示されている。概況図には点が一つひとつあり、緑色は稼働中を、赤色は計画稼動を、黄色はすでに着工していることを表している。地図上で、臨淵学院の位置は黄色い点だ。


 上海市全体では平均して1キロごとにこのようなポイントを1つ配置している。この規模の配置は、大型プロジェクトの特徴の一つであり、材料や設備の調達資金が十分であることを示している。当然、これほど多くの同類機器が工房で生産されるはずはなく、大量生産された工業製品に違いない。大量生産された工業製品だからこそ、多くの部品に銘文が刻まれており、さらには塗料で直接型番が明示されているものもある。これらの銘文がなければ、このような物品が壊れた場合、部品交換や修理は非常に面倒なことになる。したがって、1台の太陽電池パネルの中に少し性能の良い原子時計(シー・ジー)装置が含まれていても、それは極秘ではないのだ。


 陳非(チェン・フェイ)はびっしりと並ぶ点を見て、焦った表情を浮かべた。「我々の時間はあまり残されていない。日数は急速に弱まっており、彼はきっと何か想定外の事態に遭遇したに違いない。」


 傍らの盛儒星(シェン・ルーシン)が言った。「このような検索方法しかないのですか?」


 陳非(チェン・フェイ)はうなずいて言った。「誤りの確率を蓄積することによってのみ、彼がそこで活動していることを知ることができる。」


「地域の原子時計(シー・ジー)の誤り確率を統計するのか?その精度はどれほどになる?」盛儒星(シェン・ルーシン)は1キロごとに原子時計(シー・ジー)が設置された地点から得られるデータに深く憂慮している。原子時計(シー・ジー)というものは非常に精密であり、精密であるがゆえに、適切に保守されなければ誤差が生じるということでもある。


 陳非(チェン・フェイ)はつぶやいた。「わからないが、おそらく彼が上海のどの区にいるかは特定できるだろう。」

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