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それぞれのリザルト

お待たせしました。今回は前回の補足・次回への繋ぎの回となります。

 お茶会の件の後、私もギルドの会議室でお茶を飲む事にした。

 昨日は紅茶やハーブティーだったから、本日はコーヒー。


 そう言えば、昨夜のリザルト後の内容を熟読してないな、と思い立ってカップ片手にステータス欄を開いて見る。


「おー!」


 スキルの欄を改めて読むけれど、ホントに大盤振舞いだよね。

 こんなに貰っちゃっていいのかってくらいスキルが増えた。

 必殺技の類でない所が何とも私好みではないだろうか。こういう、いぶし銀の小技達の方が状況に応じて効果的に役に立つんだよね〜。戦略の幅が拡がりそう。


「あっ……」


 よく見たら、『四換』に加護の補正が付いてるじゃないの!

 これが、地属性に闇が混ざったっていう結果か。地属性で小石しか出せなかった筈なのに煤塵というものが、出せる様になってる! 


 試しに両手から煤塵を出してみると、3センチ位の煤の塊が両手に具現化した。これ、アレに似てるぞ。

 私はその二つをシンセサイズしてみる。確信を得た私は、次々に煤塵を出しては合成してを繰り返した。


「やっぱり、出来た!」


 私は、四換とシンセサイズを繰り返すだけでダーク・マテリアルを創り上げる事に成功した。低燃費の四換と相応にコストが掛かるが、ゴミ同士の合成コストは安いシンセサイズを繰り返せば、この身一つで闇の結晶が創れる様になった訳だね。

 もう、方天画戟さんの鉄屑や、失敗した塵芥は要らない。


 続いて、睡夢撃の睡眠成功率、魔睡銃の睡眠成功率と弾速アップがプラスされた。

 これも地味に便利だ。先日のミミナガ君との闘いでも、これがあったら結果が変わってたかもよ。  

 勿論、前回の負けは負けとして自覚してるけどさ。あの瞬間よりも間違いなく戦術の幅は広がったと思う。


 それから、闇刃をはじめとした新スキル達か。

 先輩方には秘密と言った手前、全部を見せる訳にはいかないが、一つくらいは練習にかこつけて見せておこうと思う。こんな感じですよって、チラ見せすれば、先輩達は加護の相手とそのスキルから、私の成長の方向性をお察しすると思うからね。秘匿するのは裏切りではなく、あくまでも相手との誓約によるものである事は示しておきたいのよ。


 まず、ポケットに手を入れて闇刃を発動。指を抜き出すと、指先に黒いものが一瞬見えた後に霧散化した。ダメだ失敗。ポケットじゃ完全なる闇は作り出せないか。


 次の策として、今度は肩掛けカバンを開き、そこへ手を突っ込んでみる。このゲームでのカバン等の収納は、容量が決まったインベントリだ。中を覗いても真っ黒で見えない仕様であり、手を突っ込んで何を出すか念じるタイプなので、わざと中身が見えないように次元の闇みたいな見た目になっている。恐らく、中にも照明など用意されてないというのが、私の推論だ。

 もう一度、闇刃の発動を念じつつ手を引き抜く。

 すると今度は、人差し指の爪先から黒く細い黒刃が伸びていた。


「よっしゃ!」


 これは成功だね。刃の長さは、カッターナイフを引き出した程度で、刃の形は爪の延長みたいな感じに反っていた。

 私は座っている机のフチを削る様にして、刃を滑らせた。

 すると、刃は反動もなく、シュッとナイフで鉛筆を削るみたいにさっくりと机を削った。


「おお!」


 魔法の刃のバターナイフみたいに抵抗のない斬れ味は感動ものだった。ナイフで鉛筆とか削ってると、力の入れ方によって指がいたくなったりするのだけど、それが全くない。これは生活魔法としてかなり便利そうだね。


 検証が終わったので、ひょろ長く削れた木屑を拾い上げ、合成する。削れた机と欠損なく集めた削りカスなので、私のシンセサイズは机を元通りにした。皆の視線を感じるが、完全に傷を消したので、何も言われない。


 続いて、具現を保持していた闇刃をそのままに闇刃・改を発動させる。すると刃は10センチ程度から30センチ程に伸びた。私が念じると、刃は10センチから50センチ程度にまで伸縮出来るみたい。こちらは刃渡りのチェックだけにして、机を切るのは辞めておこう。深くえぐったりしたら、皆のティータイムの邪魔だからね。


 残る新スキルは読むだけにして、検証はまた後だ。画面をスクロールして、フィートの欄を確認する。

 そこには、闇の加護と夢渡りが

追加されていた。成程、与えられた加護による力は、フィート扱いなのかぁ。レベル10毎に覚えるから、もしレベル100まで到達出来るならば、10個のフィートを得られる訳だが、それに+2された形だね。

 ちなみにこれはタト族の成長過程であり、チト族は最初にレベル20スタートとフィート3つで打ち止めだと先輩達に聞いた。

 彼等は進化して超人化しないとBランク止まりだとかいう話だが、実際どんな感じなんだろうね。


 あっ、そうだ!そう言えばフロレンティーナさんと、後から来た二人組とフレンドになったんだよね。

 あの二人組、私の事を知ってたみたいだけど、色々考えてみると、ちょっと引っ掛かるんだよね。確か、ミシュラさんと冒険者ギルドで払った基金の特典で……


「えーーーっ!!」


 思わず、声が出てしまったが、私は一度ウィンドウを閉じて、もう一度開いて見る。

 うーん、二度見しても変わる訳ないか。


 なんと!フレンド欄にふろらんタンが増えてるじゃないか!!

 最初は意味が分からなかったんだけれど、そういう事だよね?

 キャラ、違い過ぎやしませんかね?


「あ、えっと、いや〜スミマセン。最近ステータス見るの忘れてて、大きく変わってたもんで……」


 一先ず取り繕ってみるが、ヤバい。視線が痛いなぁ。


 いやそれにしても、あのシックな淑女が、あのあざと可愛いアレになるのか……普段の行列作ってキャピキャピやってるのが一応オフィシャルで、個人でお茶とかする時などのプライベートがあの姿って事?まあ、確かにアイドルが楽屋裏でも同じキャラでいるかどうかなんて分からないもんね。

 でも、やっぱり……私はオフの時の彼女の方が、美意識が感じられて好きだなぁ。そんな事言ったら、怒られちゃうだろうか。

 でもそれくらい、私は彼女の綺麗さに惹かれてしまったのも事実だ。

 レディ・ラケルやハルハフィア、スネビアといった芸術や神話的な美しすぎるキャラと違い、あの日の彼女はお茶会の雰囲気も相まって、貴族然としたそれでいて地に足のついた人間味のある清楚な美を感じたのだ。

 いつものあざとい演技とは違う彼女の一面、どちらが本当の彼女に近いのだろうか。


 そんな事を考えつつも、次は『勢力別協会加盟者上位リスト』を開く。これはアイテム化されてないが、協会でゲットすると、ステータス同様にウィンドウでいつでも開ける代物だ。


「……」


 やっぱりだ。あの二人、タワー・オブ・コロッセオであったと言ってたけど、リストでニアミスしたとされる『???』の二人で確定だ。覇道国二十魔将の11位と12位、『黒き魔弓(エクリプス・ルナティカ)』こと【蒼丘の主】ラン・(チーア)・ストラトスと、『黒い輝き(リュミエール・ノワール)』こと【瞬速の貴公子】ステイン・グレイ。

 間違いなくこの二人だ。以前は????しか表示されてなかったのが、きちんと埋まっている。

 敵意や悪意は感じなかったけど、どういった二人なのだろうか。気にはなるし調べておきたいけれど、今周りに聞くのは辞めておこう。茶会の話になってしまいそうだし。


 さて、そろそろ街に繰り出そうかな。ショッピングもしたいし。


「よーし、確認及び充電完了っ!出掛けて来まーす!」


 周りに声を掛けて、立ち上がり伸びをする。


「やぁ、コトさん!たまには、このボクと買い物でも行くかい?」


 え、バカンスさん?いったいどういう風の吹き回しなの??


「どうしたんですか?珍し過ぎて一瞬意味が分からなかったです」

「ハハ、別に可笑しくはないだろう?ボクと行けば、買い物で得はしても損はしない道理だろう?」

「はあ。まあ、そうかもですが……変なコト、しないで下さいね!」

「もちろん」

「「「「「無理だね!」」」」」


 彼を除く全ての先輩達の声が、綺麗にハモった。


… … …


NAME:【曰く付きの骨董(ミスティック・アンティーク)】コト・イワク 種族:タト族・マニスリング(獣化箇所:センザンコウの鱗の手甲)


LV58 キャラクタークラス:アイテム合成師 RANK:C

STR216 VIT212(+1) DEX214 MEN208 SPD211


《所持金》

1028745P


《師事》

『弧を描く餓狼』ガラム・マサラ


《習得技能》

【工芸】(LV20) ※工芸品知識及び製造におけるプラス補正。補正値はレベルに準ずる。

【目利き】(LV30) ※一定の商業系スキルにプラス補正。NPC商店訪問時にレアアイテム出現率が微細にUP。

【体術】(LV62) ※格闘系スキル。強力な武術ではないが、あらゆる格闘技の基本となっているスキル。

【シンセサイズ】(LV44) ※二種のアイテムを合成して別の何かを造り出す事が出来る固有スキル。

八十五式和合婚刻拳(ブライドアーツ)】(LV12) ※相手の回避にマイナスの補正が掛かる固有武術。レベルに応じ覚える三連打突技毎に威力が上がって行く。

【活眼】(LV25) ※周囲の者の力量を推し測ったりオーラを見たりするスキル。成功率はレベルに準拠。

【調理】(LV3) ※簡単な料理を作り出すスキル。レベルに応じて成功度が上昇する。

【暗闇の歩法】(LV8) ※暗殺者などが用いる歩行術。盗賊の忍び歩きの上級版で、足音・気配を消して達人ともなれば存在まで希薄にし、ステルス化する。戦闘にも組合わせて使用が可能。

【狼煙】(LV2) ※指先から煙を出す簡易魔法。レベルに応じて少ない魔力でより多く発煙させる事も可能。

【四換】(LV8) ※掌中で魔力を属性に関する物質に変換する。✡変換可能物質:小石(地属性)、煤塵(闇の加護)

【魔銃】(LV9) ※指先から魔力を弾丸にして発射する簡易魔法。指先への魔力の集中次第で威力変化。

【魔力撃】(LV3) ※魔力を込めた拳撃を放つ技。鍛える事で威力上昇や属性付与等の応用技が使用可能。

【睡夢撃】(LV3) ※夜魔族の用いる催眠性の魔法拳撃。レベルを上げる事で高位の相手にも催眠効果が見込める。✡加護により成功率上昇。

【魔睡銃】(LV2) ※催眠効果のある魔弾を撃つ技。攻撃威力は極少で、催眠成功率はレベル依存。連射不可。✡加護により成功率上昇、弾速上昇。

【乗馬】(LV0) ※馬に乗る為の技能。このレベルが高いと早駆けや遠乗り、スタミナの調整や馬との意志疎通も可能となる。

【反作用受け】(LV11) ※シンセサイズを応用して産み出された固有技。失敗時の反動で相手の力を相殺する。

【気功】(LV5) ※体内エネルギーを操り、攻撃力・防御力を補強するオーラへと転換する。

【縮地】(LV1) ※戦闘時、周囲30m四方に対して高速移動を可能とする。その速さはスキルレベル、オーラ、SPD依存。

【部分獣化】(LV7) ※タト族及びチト族の獣人(ライカン)病患者専用のスキル。全身獣化に至る前の基本スキルで、レベルが上がる程に自在に素早く任意部位を獣化する。獣化時の能力はタトの種に依存。

闇刃(あんじん)】(LV1) ※暗闇となった場所に指を入れて発動する闇の刃を指に宿す生活魔術。殺傷力は低い。

闇刃(あんじん)(かい)】(LV1) ※高位の夜魔の力で改良が施された闇の刃。斬れ味が高品位の剣程度に底上され、殺傷力が上昇。✡追加能力:魔力消費で短剣→小剣に変化。霊体・魔法生物に攻撃可能な戦闘用の闇刃。

星の飛槍(スターダストジャベリン)】(LV1) ※星空の下で極星(ポールスター)を指差して発動。指先が煌めいた状態で光の槍が射出可能。象獏族の固有術で星空の夜限定。邪悪な存在、霊体、不死者に特攻。

月光刃(ムーンシックル)】(LV1) ※月の魔力を具現化した光の小型鎌。月に両掌ないし片掌を翳して発動。手持ち武器、投擲に使用可。月の霊力を宿し、幻夢境の生物や闇属性の者に特攻。技の開祖たる闇の道化師との制約により、良き闇の眷属に使用すると無散して精神力がゼロになり昏倒する仕様。

暗雲の瞳(かすみめ)】(LV1) ※視線の先に50cm程の闇の霧を発現させる。複数発現が可。有効射程は視界内だが、距離に応じて消耗が多いので注意。

崩閃禍(インパチェンス)】(LV1) ※護身魔法。任意の手に爪紅をさす。爪紅は術式装填数を示し、手による攻撃で対象の神経系を1秒麻痺させる。殺傷力はない。肉体を持つ生命にのみ有効。


《タト族の力》

◇尖山甲 ※生命エネルギーを込めた拳撃。打撃系『突き』属性。タト族の能力は一日にLV÷10回使用可能。

◇暗帰路 ※生命エネルギーを込めた裏拳。打撃系『払い』属性。タト族の能力は一日にLV÷10回使用可能。

◇破斬 ※生命エネルギーを込めた手刀。打撃系『斬り』属性。タト族の能力は一日にLV÷10回使用可能。


《フィート》

*【闇の加護】∶夜を紡ぐものの加護。属性に闇を加え、闇の力を帯びた攻撃時と被弾時にプラス補正が入る。

*【夢渡り】∶念じる事で、辺獄(リンボ界)へと渡る事が可能。

【綺羅星の加護】∶NPCに好印象を与え、助力を得やすくなる。

【寄り道の王者】∶秘匿エリア、秘密の店等の看破率アップ。

【応用技術万能】∶組合せスキル、新スキル開発にプラス補正。

【野生の超反応】∶不意打ちや狙撃等をパッシブにオート反応。

【進化創造の手】∶生産品や発明品が大きく化ける可能性有り。


《装備品》

木綿のセーラー、布のナックルガード、腕輪『乾坤一擲』、星虹の腕輪『三色』、鼬鼠のベレー(1)、セブンリーグ・シューズ『昼夜を駆け廻るもの(ハイ・デイライト・ウォーカー)』、毒喰の山刀(どくばみククリ)、転ばす先の杖、クローバー・ピンズ、黄色いマグネット、マタリス入場バッジ、肩掛けカバン(12)×2、鼬鼠のウエストポーチ(3)、鼬鼠のプラントホルダー、魔笛『アムネシアの呼び声』、子鹿の根付

(予備装備:肩掛けカバンにクラウン・ピンズ、タンブラー・ピンズ、ドロップ・ピンズ、ハートフル・ピンズ、赤マグネット、青マグネット、緑マグネット、白マグネット)


《所持品》

水筒(小)、ペン付き手帳、遠眼鏡、小型ナイフ、初期財布(100)、お菓子の巾着、指ぬき軍手(白、赤、橙、緑、黒)、コルキントンの香炉、バンジーの急須、水琴窟の小壷、30%ポーション×7、80%ポーション×1、月光草(薬用素材)×5、夜光草(強化素材)✕5、夜陰草(毒物素材)✕5、石のサイコロ、茶碗『湧水郷』、ナットリング×64、石器ナイフ×6、火口箱×2、ティンダースティック、砥石×3、石筆×5、茶壺『密林の欠片』、翼竜の卵×3、念話の結晶石、ダークマテリアル×35、高原の花、宝石(10万P)×2、宝石(5万P)、ふしぎなルアー、彷徨うボトル、薬の小瓶、虫の化石、きれいな石ころ、オリハルコンインゴット×1、エリクシール×35、山伏茄子×3、蛇玉×1


《アーティファクト》

鑑定魔のモノクル(C) ※レア度C以下のアイテムの鑑定。

蒼き水源の水差し(B) ※清水が無限に湧く(ON/OFF可)。

夢幻のカレイドスコープ(C) ※夢幻郷の一部を覗き見る事が出来る。


《所属ギルド》

【B・N・G】

◆【混沌(コントン)】バカンス・デカダンス

◆【禍つ女(マガツメ)(トモ)

◆【檮杌(トウコツ)】ブキョウ・キナガシ

◆【饕餮(トウテツ)】ゲイン・バショク

◆【窮奇(キュウキ)明石・暮紅人(アカシ・クレコウド)

◆【獣王(スタンピード)】ふらりぃ

◆【インビジブル】NON(ノン)EMPTY(エンプティ)

◆【大蟒蛇】魅酒螺(ミシュラ)

◆コト・イワク

◆ミミナガ・メデカ


《フレンドリスト》

●『第三使徒』【治の司祭】ぷみら・みにま

●ぐすたふ

●アイアン

●ライ・クライ

●エスプレッソ・デミタス

●『メルティ・ローズ』【奈落に咲くもの】ヘルベティア・ローゼンリース

●【採集者】ロータス・ピットフォー

●『黒閃』【十輪の剣匠】TOWA

●『第四軍司令』【百錬将】方天画戟

●【埃の錬金術師】ノックス・N・トリノ

●『戦闘代行業者(バトルジャンキー)』【喧嘩屋】殴路羅

●『梟熊(アウルベア)』【ねじくれ】ちろる

●『梟熊(アウルベア)』【闇食い】ハクア

●【試し屋】リュウザ・ラッシュ

●【棘山猫】ローゼン・リンクス

●【オーバーキル】レッド・ナイヴス

●【古城の貴婦人】ラディアン・ブリリアンツェ・バームクーヘン

●【白き玄武(タートル・パラディン)】グレゴル

●【流騎士】フランベル

●【五色の雲舞う】韮井カナエ

●【飛刀使い】エンジ

●【楽匠】久遠

●『第十一使徒』【黄の司祭】シャンメリー・スパークル

●【鉄節】アイゼンヘルツ・ハイマン

●【木陰の瞳】エルツェ

●『剣の獣王』【片角】サクラン

●『死霊術パティシエール(マジカル・スウィート)』【煉獄の蔓薔薇(フロレンティーナ)】ふろらんタン

●『黒き魔弓(エクリプス・ルナティカ)』【蒼丘の主】ラン・(チーア)・ストラトス

●『黒き輝き(リュミエール・ノワール)』【瞬速の貴公子】ステイン・グレイ


《従士隊》

◆プルカリ【リビングメイル】♀(ガーディアン)

◆コルベル号【ロットワイラー】♂(番犬)

◆シュロ【白猫】♂(ストレイキャット)

◆フレデリック【うりぼう】♂(ゴミ漁り)

◆がじゅまる【アギル・カクタス】?(観葉植物)

◆シトリン【マーモットリング】♀(バトル・ファーマー)

●バコツ・ドコゾノ【エクウスリング】♂(無頼漢)


《積載獣》

◆アンドレイア号【荷馬兼乗用馬】♀

◆ディムナール号【荷馬兼乗用馬】♀


《ギルド部屋の金庫(99)》

ロセオの花瓶、クルリエの錆びたスプーン、クルリエの錆びたナイフ、クルリエの錆びたフォーク、クルリエの錆びた包丁、クロウトの皿、耳長新報(創刊号)、厚手の手袋(左)、紺のベレー


《工房の所持物品》

古びた荷車、空の頭陀袋×42、リサイクル・ピンズ×73(内訳:クローバー13ヶ、王冠9ヶ、酒杯11ヶ、雫石10ヶ、ハート11ヶ、剣9ヶ、渦巻9ヶ)、小さなメダリオン×67、ワッシャー・タグ×38、付与マグネット×26(内訳:赤5、黄7、青5、緑3、白6)、石のフィギュア×11、宝石の卵×2、バルグナン・パフェグラス、もっと黒い塵芥×1、すごく黒い塵芥×1、黒い結晶×1、すごく黒い結晶×1


… … …


 ギンレイ達の申し出に対してどうすべきかを決める為、ハレー達リベル・フラッグの一行は部屋を移った。


 雪霞(スノー・ヘイズ)の店舗奥にあるその個室は、店主のウンシアによれば密談が可能な部屋との事だったが、NPCでかつギンレイ等のリーダーの援助を受けてカフェ経営をしている彼の言葉の信憑性について、正直な所どこまで信用出来るかは不明だったが、明確に敵対しているアヴァロン等を長く放置しておく訳にも行かない。だからこそ、ここで素早く方針を決める必要性があった。


 そう言った状況で持たれた話し合いの中で、まず決まったのは対千尋谷討伐を目的とした共闘だけは、この際してしまおうという話になった。

 何にしても、第一軍を始末する事は最初からの決まりであったし、ギンレイ達が本当の同盟を求めているというのならば、共闘する事でその様子も見る事も出来るからだ。同盟イコール隷属という構図だけは必ず避けたい。


 とにかくその共闘の繋がりで少しでも相手を知り、今後はどう接するかを決めていく事が重要だろう。

 また、ハレー達、クラウス達、ムラクモ達も即席であり、アヴァロン討伐後にどうするか、本当にチームとして組むのか、という事も決めていかねばならないのだ。


… … …


 およそ一時間後、定宿である千尋の谷亭にて、複数の仲間の連絡が途絶えたとして大騒ぎをしていた『ソードマスター』のアヴァロンと、千尋谷傑士軍の主だった残党は、リベル・フラッグと第三・四軍の同盟軍によってこの世界から退場となった。


 共闘部隊の方針として、アヴァロン以下、取り巻きをしていた連中は殺害後にゲームより完全排除。

 ただし、幹部の一人であり、アヴァロンの思想には傾倒していなかった『轟槍』のランブルという武辺一辺倒の槍使いだけは、交渉の余地アリと言うギンレイの談で、激闘の末に捕縛。

 彼だけはこちら側に帰順する事になった。元々彼は第一軍の中で、唯一ギンレイ達の交渉すべき人物リストに入っていた人物なのだ。

 彼はその持ち前の強さで一軍に任命されてはいたが、アヴァロン達に追従して後進や弱者を虐げたりもせず、とにかく強さのみを追求するタイプだったゆえ、新たなるチームで、もっと高みを目指そうという誘いに乗ったらしかった。

 どうもバトルマニアではあるのだが、昨日の敵は今日の友という考え方が出来る男の様である。


 その他、アヴァロンに忖度してくっついてはいたが、傑士軍内の隅で燻ぶっていた様な連中で、かつ戦意を見せていない者達に限り(大半がそうであったが)、何も問わずに捨て置かれた。

 そういう、弱いままに流される様な者たちは、放っておいてもいずれ普通の無もなきプレイヤーへと戻っていくだろうとの見解である。

 それに、ギンレイ達とリベル・フラッグの徹底したアヴァロン惨殺事件は、彼等によって大きく拡散されるであろうというのが、放置する真の理由だった。


 こうして、千尋の谷亭は元々の平穏を取り戻したのだが、アヴァロン達の死を悲しむものは誰一人として居なかった。


… … …


 その後、何だかんだと戦後処理の後に、リベル・フラッグの面々は、約一ヶ月の時間を掛けて、ギンレイ達のグループによって徹底的に鍛え上げられる事となる。


 その期間に、彼女のリーダーであるという『旗持ち』のダナという女性とも会ったのだが、まずは妖国入軍の試練の突破を激励されただけで、しつこい勧誘などもされる事はなかった。

 ただ、彼等の団はかわるがわるにメンツを入れ替えながら様々なトレーニングを提案し、見返りも求めぬままにリベル・フラッグの能力の底上げに付き合い続けた。

 何故か修業する側のメンバーにケサガケやランブルも加わっていたりもしたが、一同はこの期間に大きく力をつけるに到る。


 そして1ヶ月後、訪れた第七位ヘルベティアの試しが行われたのだが、リベル・フラッグとしてメンツが増え、また第七位と戦えると知ったケサガケ、ランブルも勝手に加わり、人数、レベル、戦術で以前を上回る結果を出す。


 とは言え、それでも生意気だとしてヘルベティアにはボコボコにされた事は変わらなかったが、誰一人殺害もされずに何とか及第をもらう事が出来たのだった。

 彼女もまた、恐らく千尋谷での出来事は把握している節が感じられた。

 『あくまで及第』という結果であり、殺害は免除。もし、現在の妖国軍団百位までに順位の変動と空きが出来れば、繰り上げでリベル・フラッグを100位にしてやるという結果に収まったのだった。


 そしてそのすぐ後、予定調和か、というタイミングで妖国軍内にはNo.2の【ドラグテイル】こと、『竜人』フリップ・T・フラップの反逆と死亡が伝えられ、同時に、世間一般では不思議な事とされているが、何故かスムーズに第百位の『燦耀の旗幟団(さんようのきしだん)』が、第二十一位の『ミスリルナイツ』団長、【青銀の騎士】マクシミリアン・グライフと、第二十二位の『トンデモニウム』団長、【覆面赤マント】マレブランケ・インフェルノという二名の幹部候補の推薦によって異例の繰り上げ当選を果たす。

 まあ、実際は異例でも何でもなく、彼等はダナの幹部ツートップなのである。彼等二人と、【参謀総長】の榊・右京(ウキョウ・サカキ)と【奏弓】の銀嶺(ギンレイ)が彼女を支える中枢だった。


 この辺りの話は、各国とも異例の事として多くの情報は得られなかったのだが、実際に妖国は第二十位に『旗持ち』のダナという人物を擁立して、新幹部格に据え、手始めに領国内の各地を転戦させて、内憂の賊徒や国境周辺の不定の輩等を討伐しまくり、妖牙軍(ロイヤル・タスク・フォース)の健在を誇示するのであった。


 一説には、二十位〜百位の軍団中に多くのシンパがおり、人海戦術を得意とするとか、人の輪で際限なくバフを掛ける等という噂もあった。

 彼女の台頭を憂う者達の中には、力を削ぐためにその仲間を減らそうという動きもあったが、ダナの装備する旗による本人強化のバフ、旗持ちとしての能力によるすべての仲間への強化バフ、そしてレイドと称する軍勢による陣形バフ等によって大々的に行われた全体強化によりそれらすべてを阻止したという話も有るとか無いとか騒がれた様だが、それはまだ世間的に定かではない情報なのであった……

ふりっぱぁが退場した事により、妖国のパワーバランスが落ちましたが、それが補填されたという話と、それに乗っかった形でようやくハレーが国軍入りしました、という補足回となります。

 ボリューム的に控えめですが、次に進む前に書いておきたい事を書かせて頂きました。

次回、買い物編もよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
おーすごい!ダークマテリアル自給自足、どんどん闇方向へ強化されていくな〜、買い物で商人としての面も見られそうやし、楽しみです。
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