冒険キャンプに出発だ! ご
色々とあり、更新が遅くなりました。すいません!
ついにキャンプ最終日!昼前には出発するから、朝食後は三号小屋のお掃除とお片付け!
「次に使う人が嫌な思いをしないよう、キレイにしましょう」
「「「はーい!」」」
アルノーさんの指示のもと、小屋の中を掃いたり、外の竈を洗ったりする。もちろん可愛いウォルドも、ゴミをくわえて集めたりと、お手伝いしてくれた。うちのワンちゃんたら、どこまで完璧なの!
来たときよりも、キレイになったんでは?と思える三号小屋を後にして、さあ、帰ろう!
帰り道は、なにも問題は起きなかった。一応念のために、ペラの葉を引っこ抜いてポケットに入れていたけど、使わずに済んだしね。
行きに見れなかった花の群生地に寄ったり、木の実を採ったりしながら森の出口へと向かう。
そして夕方。道の先に商会の馬車が見えた時には、なんだかすごくホッとした。近づくにつれ、ワンコ兄弟も、そこに居るのがわかった。
(あれ?馬車の上の方が、なんだかキラキラ光ってる?)
馬車のそばまで来て、光っているのは馬車の屋根に乗っけられた、黄色い半透明のデッカイ渦巻きで、それが夕日に照らされているからだとわかった。しかも、二つもある。
「なあ、マキシム。あれって、もしかしてデッカマイマイの殻か?」
「確かに、それっぽいね」
「そうなんだ。でもなんか、キレイだね」
馬車の上を物珍しげに見ているわたし達に、
「娘よ。これはシームグルのヒナから娘への、礼の品だ。何でも集めている殻の中で、一番大きくて綺麗なものを選んだと言っていたぞ」
ジルが教えてくれる。
「えっ、わたしに? ダミアン達にじゃなくて?」
シームグルにデッカマイマイの群れのいる場所を教えたのは、ダミアン達だ。それにカタツムリの殻が礼の品だと言われても、乙女としては、ちょっと微妙だ。
「俺らは、あの能力で色んなチビ共を見せてもらったからな」
どうやらダミアンはお礼として、シームグルのあの変な能力で、色んな魔獣の幼体の姿を見せてもらったらしい。
「それなりの数が描けたから、今度、色を付けた物を何枚か、事務所に持っていく」
言いながら、ダミアンがスケッチブックを指さす。
よしっ、これで新しいカードが作れるわ!あそこでシームグルにトドメを刺さなくて、ホント良かった。だけど。
(……うん。確かに綺麗だけど、どうしたら良いんだろう、あれ……飾る? でも、どこに?)
お屋敷へと向かう馬車の中でも、その事について考えていた。向かいでは、エドガーがイビキをかいて寝ているし、マキシムもウトウトしている。
でも黄色い渦巻きをどうするかで悩んむ乙女は、眠れずにいた。
**
「ねぇ、アルノーさん。コレって、なにかに使えるの?」
お屋敷に戻ったわたしは、馬車からデッカマイマイの殻を下ろすのを手伝いながら、聞いてみた。
実は、加工してアクセサリーとかにできたらいいなぁ、なんて、ちょびっとだけ期待してたんだけど、
「加工するには硬さが足らないですし、希少性も低いので、値段もたいして……ゲフォン、ゴホン。あー、まぁ、せっかく霊鳥さまが贈ってくれた品ですから、飾っておかれるのが良いかと……」
アルノーさん、別に気を遣わなくて良いよ。飾る以外の使い道がないってことは、わかったから……。
夕飯の席で、エドガーと二人でキャンプ中に起きた事を色々と話した。
特にシームグルにデッカマイマイに間違えられて、拐われかけた話はすごく驚かれたり心配されたりしたけど、殻をお礼として貰ったと言ったら、母さまが吹き出した。
「プッ、ふふふっ。カタツムリと間違えてさらっておいて、お礼として、カタツムリの殻をくれたの? なにそれ。バカなの、その鳥の親子!」
母さまはその後しばらくの間、「カタツムリ、殻って…」とか言いながら、笑い続けていた。
母さま、一応、シームグルは霊鳥ですからね。まぁ、わたしもさんざんバカ鳥呼ばわりしてたけど。そして、そこまで笑わなくても……。さすがに強く正しい乙女も、へこんじゃうよ?
**
「はぁ~」
部屋の真ん中にドデンと置かれている二つの黄色いグルグルを眺めながら、ため息をつく。
ほんと、あの親子ときたら、面倒しか、かけないんだから!!
こんな事なら、尾羽根をあと二、三本、引き抜いておくんだった!あれなら飾っても、それほど邪魔にならないもの。
とりあえず、一個は拾ったシームグルの羽根を詰めて、そこに尾羽根を突き刺して部屋の隅に置いておく事にした。
残り一個は……明日、事務所にでも持って行こう……。
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次作の投稿は4月8日午前11時を予定しています。
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