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エピローグ


俺はむくっと起き上がった


そこはマリチの家の庭


「元凶になったドラゴンを倒したのに……なんで私たちはまた異世界なんだろうね」

ぶっ倒れていた俺の横に座っていた日枝薫が少し不思議そうに呟いた


「……」

俺が望んだからだ


まだこの世界の探索は始まったばかりだし

やらなきゃいけないクエストもイベントもいっぱい残っているからな


「みんなどうやってここに?」


素朴な疑問だ


「私は家で勉強してたら部屋に扉が出たから。そこに入った」

妹のヒカリがとんでもないことを言った


「湊くんとマリチさんが消えた後、あそこに扉が出たので」

なるほど俺たちが飛ばされた後の話か


「私は女神さまに会ったよ」

マリチは腕を腰に当て、ふんぞり返りながら言った

「あ、そうなんだ。なんて言ってた?」


マリチは少し空を見上げながら考え込む


「あんまり覚えてないな……お礼を言われた気はするけど」

「そうなのか」

「あ、でも。マリチにも扉、見えるようになりました」


『えっ』

衝撃の発言に、俺と日枝さんと曜がそろって声を上げる


「てことで、これからはそっちにも遊びに行こうかなと」


それとんでもないことになるやん

このお気楽な最強女子を俺たちの現実世界は受け止められるんか?


「じゃあ私もまた冒険しに来ようかな」

曜はえへへと笑いながら言った


俺にとってはライフワークなのに、へらへら笑いながら言ってるんじゃないよ


「それよりさ」


マリチがニヤリと笑った


「そろそろ深海の悪魔が湧くころだよ。行くよね?」


『深海の悪魔』


それは魔の海域と呼ばれる場所にひっそりとある海底洞窟にいる、巨大なタコのモンスターである!


「私もご一緒していい?」

日枝薫は目を輝かせながら手を挙げて言った

「じゃあ私も!」

曜も賛同する


「え、ああ。もちろ」

俺はおもわずニヤケながら言ってしまった


「さっそく行くよー!」


ブォォォオオン


マリチは俺の言葉が終わるの確認する前に転移を開始していた


どうやら現実と異世界を往復する生活はまだまだ終わらないようだ



『現実と異世界を往復で無敵ですが謙虚に生きてます』


第一部 完

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