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第20話

マリチが出した石灰質の切り絵な石板と石墨で簡易的なホワイトボードを作り


ここに至るまでの経緯

現実世界とソーファン世界の関係性


その他、この世界で出来ることなどを丁寧にわかりやすく説明してくれた日枝さん


「全部信じられたわけではないけど、すごくわかりやすかったです。ありがとうございます」

「さすが成績トップかつ塾で人気講師やってるだけのことはある。俺からもありがとう」


「ぱちぱちぱち」

何故か拍手を口で言うマリチ


「どういたしまして」

にっこりと会釈する日枝さん


「もうここまで来たら単刀直入にいうけどさ」

俺は妹の曜の方に向き直った

「な、なにを」


「お前いじめられてるだろーーー!!!」

重い内容なので、あえて冗談めかして大げさに指を突き付けて叫ぶ


「ち、ちがう!……と思う……そんなんじゃない……」

最初は大きく否定するも、徐々に声が小さくなっていく


「まあ普通だったら割と大きいことだと思うんだけどさ」


俺はそういいながら横にあった高さが百メートル以上はありそうな古代樹の根っこをぺしぺしと叩きながら、曜には目を合わせず呟いた


「この世界の存在を見たら、もう大体のことはちっちゃいだろ……」


横で聞いていた日枝さんも、確かに……。といった表情でうなずく


「なんかマリチにばっかやってもらったけどさ」


そういいながら俺も右手にエクスカリバーを出し、左手に燃え盛るレーヴァテインを出す


「マリチよろ」

「ほい」


そう声をかけられたマリチは小さく詠唱をして、目の前に巨大な岩山を地面から突き出させる


「無双神薙斬」


俺は両手で25回ずつ剣圧を飛ばし、目の前の岩山をただの瓦礫の平地に戻した


「俺もこんな感じでさ。この世界で鍛えたら無敵なのよ」


その一連の流れを、曜はポカーンと眺めている

「しかもこれ現実世界でもこのままなんよ。いじめとかもうノーダメなのよ」


そこでシュっと剣を消す


「てことでさ。曜は何のクラスになりたい?」


俺の唐突の質問に曜はまた険しい表情をする


「湊君って妹さんにずっとそんなんなの?私が説明するよ」


そしてまたしばらく講義があった

その間、暇を持て余した俺は色んな武器を取り出しては振ってみる


グングニル…バルムンク…アメノムラクモ……アメノオハバリ…ヴァジュラ……

これらは現実世界に名だたる武器であるが、もちろん現実のものではなく

それらをモチーフにしたソーファン世界の武器だ


まあその性能は元になった伝説武器に寄せられているが


「と、いうことで決まりました」

講義を終えた日枝さんが曜の横にならんで言った

そしてどうぞ、と手を差し伸べる


「私は……召喚士がいいです」


「いいね」

マリチはニヤリと笑った


「いつのまにかカーバンクルに護られてたって知ったし、私もこの子飼ってみたい」


飼うなよ

って思ったが、まあいい


「じゃあマリチの弟子ってことで」

「はい!よろしくお願いします」

「じゃあこれからはマリチのことを…マリチさん……いや、マリチ先輩……マリチパイセン?」

「師匠でいいんじゃ」

「それで」

「よろしくお願いしますマリチ師匠!」


曜は深々とお辞儀をした


なんか謎の師弟関係が始まったけど、これでとりあえず学校の問題は解決した(?)


「てことで宝石取りに行くか!」

「だな」

「ほ、宝石?」

「うむ。聖獣カーバンクルの力の源の宝石を探しに行くぜ!」

マリチはエプロンを脱ぎながら部屋に戻っていき、ローブに着替えて現れた


「では、ゴーーーー」


黒い渦が発生し、転移魔法が発動した

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