26 オークロードに挑む・ゴブ生6
どうする、この状況。
目の前には怒りで顔が黒くなっているオークロードがこちらを睨んでいる。
何故殺したか?オークが旨いと聞いたからだぁ!なんて言ったら殺されるだろうなぁ。
てかよぉオークロードの弟だって知ってたら殺さねぇし。正直に言うかぁ。
『お前の弟とは知らなかったんだ。ただ俺はオークの肉を食いたかっただけなんだぁ』
俺がそう言うと、オークロードは右手に持っている緑色の宝石、魔石が沢山埋め込まれている金の槍をこちらに向けてきた。
『嘘を言うても無駄だ!貴様らは吾輩の弟と知りながら殺したのだろぉお!』
思いっきり槍を俺目掛けて振り下ろしてきた。
その攻撃を間一髪で避けた。
『知らねぇよ!!そんなに大事な弟なら首輪でもつけてなぁ!!』
他のオークと顔とかまったくおんなじだしよぉ。
『額に埋め込まれている魔石が見えなかったとでも言うつもりか?』
額に埋め込まれている…魔石……あ、埋め込まれてたな。
嘘だろおい、首輪つけろやぁ!何で魔石何だよぉ!分かるかボケぇ!魔石に名前書いとけよぉ。オークロードの弟ってよぉ!!
『貴様ら、ゴブリンを皆殺しにしてやろう』
『マジでぇ!お前の弟って知らなかったんだってぇ!』
『弟の仇は討つぞ』
よし、逃げるぞぉ!!
知らなかったけど、一応殺したしなぁ。
『お前らぁ!早く、逃げろぉ!って二人しかいねぇえ!?』
さっきゴブリンウィザードに進化した二人だけ。他の皆は全速力でアジトへ走ったか。
何でこの二人は逃げなかったんだよ。
普通の状態じゃ傷もつけれねぇ。
ならスキルを使って強化すれば良いだけのことぉ。
『身体強化』
『身体強化』
『加速』
『加速』
二度がけだぁ。くおぉ!体の中をぐちゃぐちゃに混ぜられてる感じだぁ!!
うぉぉぉおお!!体がぁあ!!うがぁあ!!
『身体強化』の二度がけは危険な行為だ。体がそれに耐えきれず壊れてしまうから。
ク……クククゥ!!フハハハァ!豚何ぞに何を怯える必要がアルカァア!!
何をそんなに怒ってイルンダァ?豚一匹殺したダケダロォオ?
体が二倍ほどでかくなり、体の色も黒く変色し、目は血のごとく赤く染まっていた。
『『武志様?』』
『お前達はニゲロォオ!!邪魔ダァ!』
『『武志様……分かりました!』』
このクソ豚をどう調理してやろうかナァ?
豚肉は火を通さないとナァ!
『復讐の炎』
体に炎を纏わせテェ~!
『武器生成』
復讐の炎を素材として使ウ。
『憎悪の槍』
良いのが作れたネェ!フハハァ!
その槍を掴んだ瞬間、脳に響く悲鳴、憎い憎い憎ィイ!!!
『武器魔法』
1憎悪の槍
2憤怒の剣
二個しか無いのカァ?なら、憤怒の剣ダァア!!
オークロードの頭上に巨大な魔法陣が現れ、憤怒の剣が雨のごとく降り注ぐ。
『ぐぉぉ!貴様ぁ!急に変色したかと思うたら、何なのだその魔力量はぁ!』
豚が何か言っているようだが無視ダァ。
オークロードに向かって走りだし、足の肉を削ぎ落トス。
その時。
ぐがぁあ!!何か入ってくるゥ!!この野郎!入ってくるナァァア!!
うぁ、うおぇぇ。
はぁはぁ、なんだ今のは?体の中に何かが入ってくるような感じだった。
『鬱陶しい魔法だ!!』
緑色に光っている槍で魔法陣を切ってしまった。
おいおぃ!魔法陣って切れるものなのかぁ!?
物理攻撃だろぉ!?どうなってんだよ!
『む?何処に行ったぁ!』
お前の足元だよバーカ!右足貰い!
豆腐のように斬れる!凄い切れ味だ!
『吾輩の右足がぁ!』
今度は左足貰い!尻の肉も貰っておこう。
『もう許さんぞ。タロス様から授かったこの力で貴様を葬ってやる!』
タロス様?誰だそいつ。神か?まあどうでも良いやぁ。
緑色から黒に近い紫色に変色したオークロード。目の色が白くなってるな。
「ブォォオォォオオ!!」
おいおぃ!!暴走してんのか!?
「ブォォオオオォオ!!!」
ズドンッッ!
うわぁ、クレーターが出来てるじゃん。やば。
でもスピードは俺よりも遅いから、油断しない限り攻撃は当たらない。
ズドンッッ!
バコンッッ!
ズドンッッ!
オークロードの攻撃を全てかわす。スピードはそんなだけど、攻撃力が化け物だな。
当たったら終わりだ。
「ブォオオォォォオオォ!!」
自分の攻撃が当たらなくてぶちギレてるオークロード。
ん?何かオークロードの喉仏の辺りに光るものが……魔石か?
弟より色の濃い魔石だなぁ。
「ブォォオオオォォオオオ!!」
槍の攻撃を止めたかと思ったら、今度は口から炎を吐いた。
槍の攻撃が無意味だと分かったんだなぁ。
だから範囲攻撃のこの攻撃なら!と思ったんだろうなぁ。
炎を憎悪の槍で切り裂き、オークロードの喉に向かって勢いよく飛んだ!
「ブォオォォオオオ!!!」
バゴンッ!
ゴキィッ
バキバキ
オークロードの拳が俺に直撃した。
カハッ!く、嘘だろおい。滅茶苦茶痛いじゃねぇかよ。
こりゃあ、どっかの骨が折れてるなぁ。
俺は今、オークロードから離れるように吹き飛んでいる。あれ、これぇチャンスじゃねぇ?
憎悪の槍に魔力をあるだけ注いでオークロードの喉仏にある魔石に向かって投げる。
これが当たらなかったら終わりだ。もう魔力もからっからだ。
口から溢れでてくる大量の血。左腕がおかしな方向に曲がってるし、見てるだけで心臓がキュウってなる。後、あばら骨いってるなこれ。
「ブォオォオオ……ォォオオ!!」
あぁ、当たったようだ。良かった。
でもこの体じゃもう直ぐ死ぬよな。なぁ、今度はもっと強いやつにしてくれやクソ爺。
はぁ、あぁ眠たい……はは、意識が遠のいていく……
《レベルが15から35に上がりました》
《進化条件を満たしました》
《………………承知しました》
《進化が完了しました》
《種族ブラックゴブリンになりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『身体強化LV8』が『身体強化LV9』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『槍術LV3』が『槍術LV5』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『武器生成LV5』が『武器生成LV6』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『復讐の炎LV1』が『復讐の炎LV2』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『加速LV5』が『加速LV7』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『命中LV6』が『命中LV7』になりました》
《熟練度が一定に達しました。魔法『武器魔法LV2』が『武器魔法LV3』になりました》
《進化により『闇魔法LV5』を獲得しました》
《進化により『擬態LV2』を獲得しました》
《進化により『剣術LV5』を獲得しました》
《称号『憤怒の器』を獲得しました》
《スキルポイントを獲得しました》
霧ヶ峰武志 B
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ブラックゴブリン LV1
ステータス
HP:800/800(350up)
MP:650/650(330up)
SP:590/590(320up)
攻撃能力:800(360up)
防御能力:660(360up)
魔法能力:320(250up)
速度能力:1200(450up)
抵抗能力:1150(440up)
スキル
「武器生成LV6(1up)」「防具生成LV5」「念話LV4」「言語理解LV1」「装備召喚LV7」「身体強化LV9(1up)」「槍術LV5(2up)」「棍棒術LV2」「短剣術LV6」「復讐の炎LV2(1up)」「命中LV7(1up)」「加速LV7(2up)」「仲間強化LV5」「擬態LV2(new)」「剣術LV5(new)」
魔法
「武器魔法LV3(1up)」「防具魔法LV1」「闇魔法LV5(new)」
スキルポイント:4700
称号「転生者」「ボルマの加護」「ゴブリンアニキ」「黒き魂」「復讐者」「同族殺し」「憤怒の器(new)」
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