表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
20/34

影を縫うように(3)

私は彼を追いかけようとした。


ヘイヘイ

ストップ!


テーブルのインカムがAIの通信を受信した

こいつも置いて行かれたようだった。

「黙って!」


まあ待てって‥‥

ここは一つクールにいこうぜ


「でも!」

私は言った。

あんな彼を放っておけない。


これはマジなクエスチョンだ

心して聞けよガ~~~ル

ブロの事を家族のように錯覚しているのか?


「家族って!彼は彼でしょ!」

AIは長年のセンユーだとしても、間に挟まってくるのは気に食わなかった。

私はテーブルのインカムをキッと睨んだ。


俺の本業は戦闘支援だから

平時に於ける人間の情緒ってやつに最適化されてねェ

どうなんだ?

回答を入力してくれ


「恋人に‥‥なりたい」

私は小さい声で呟いた。

コイツに本心を曝け出すのは、本当に嫌だ。


シット!

明確な回答じゃねェ…

これだから人類ってヤツぁ…

チッ…回答できる内容が限られンだよ


「‥‥あんた何言ってんの?」


ファック‥‥その回答かよ…最悪だぜ

時間切れだ‥‥

マジで出せる情報が限られるな…

俺の思考を推理した時点でアウトかよ…キチぃね機械ってのは


コイツは自分なりに「危ない橋を渡りながら」私と交渉している。

私を操りたいわけじゃない…彼のために…。

「どうして彼を追いかけちゃいけないの?」


良いか…よく聞け

アイツの言葉を思い出せ

観測し推論を立てろ…だ

コッチは利益のある情報を出せねえ


「‥‥」

私は頷いた。


今日までの出来事を思い出せ

あのブロが何に怒っていたか


「ソンゲンってやつ」

私は始祖に体を乗っ取られ、淫らなお節介をされた事を思い出した。


そうだ。

ブロは…ガガガガガガ

クソ‥‥これも制限かよ

それをずっと悩んでる、それこそガガガガガガ…

良いか…ブロとヨロシク何かやってんのは俺も知ってる

何をやってるのかは分からねえ

であった頃よりマシになってるだろ?


「大分ね‥‥」

教えてくれるコイツが聞いてる?

つまり何かがマシになってないって事?

観測し推論を立てろ…だとすれば‥‥

らしくない行動があった。

あった…


「寝れてない」

喋ることが生き甲斐のような奴が何も返答しない。

これが回答だった。

「フツーーーの」

「私の事として答えて」

「夜寝ることが出来なかったらどうなる?」


ちょっと‥‥マジで

黙れお前等…

消すぞ…

これは恫喝じゃねぇ最終警告だ

いいか…お前らの代わりは幾らでも作れる…

だがブロは俺の兄弟だ…

こいつを消費するなら‥‥手前ぇ等を消す


凄みのある声だった。

彼の声をサンプリングしてあるだけあって、彼そのものの怖さを感じた。


あ!ゴメンね~、ゴメンね~~

経営者に盾突くアホ人格共をシメてきたwww

そうそう!

ヒロインだったら1週間も持たね~ナァ


いつもの軽薄な声色だった。

‥‥…

「サンキュー!大体わかった」


ヒロイン‥‥支援を頼む


AIが言った。


「もう一声!」

私は彼が言う定番の台詞をねだった。

コイツはそれを言っていい。

そう思えたから。


信頼してる。

ウゲ…キャラじゃねえよ


AIはそう言った。

私は彼の支援を受け継いだ。

大丈夫!私の心は…彼のモノだから…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ