プランAを選んだら②
アンドレと私が二人で結婚の報告をしに行った時
『私は明日の式には出席出来ないけれど…必ず幸せになってね…』
と祝福してくれたマグノリア。
それから両親とアンドレと四人で晩餐を共にして、彼が侯爵家に帰る前にもう一度マグノリアに挨拶をしてから帰ると言ったため、私は執事に馬車を少し待たせるよう告げに言った。
〜・〜・〜・〜・〜
初めは眠っているのだと思い声をかけず帰ろうとしたアンドレは、やっぱり何か嫌な予感がして、マグノリアの枕元に近づいた。
そして…マグノリアが息をしていないことに気づいた…。
最後は苦しむことなく逝けたのだろう。
ただ眠っているだけのように美しいままのマグノリア。
「そんな〜!!嘘だ〜!!マグノリア、目を開けてくれ…そんなはずない…マグノリアが僕を置いて逝ってしまうなんて…そんな馬鹿な…
愛してるんだ!!婚約者の妹だから愛してはいけない!!と自分に嘘をついて生きてきたけれど…本当はずっと君のことが好きだった〜!!
君のいない世界なんて…生きていても意味がない…」
アンドレの叫び声に驚いて、ロザリアが部屋に駆けつけた時には…
アンドレはマグノリアに覆い被さるようにベッドに倒れていて…その胸には深く剣が刺さっていた。
真っ白な寝具を真っ赤に染める夥しい血。
愛し合う恋人同士のように重なり合う二人。
ロザリアは虚ろな目でそれを見つめながら、アンドレの胸に突き刺さった剣を抜き取ると、迷うことなく自分の心臓に突き立てた。
(二人で死出の旅になんて行かせない!!
アンドレの妻は私なのだから…)
〜・〜・〜・〜・〜
そうしてたどり着いた【選択の間】にアンドレはいなかったけれど、私は迷うことなくプランAを選んだ。
例え病気を患ったとしても、愛しい人に愛される人生の方がずっと幸せで意味があると思ったからだ…。
でも…私は今…その選択をしたことを少し後悔している。
お読みいただきありがとうございます。




