100●人類はそうでも、わたしたちは
「あっ、マイロード!ここにわざわざ、いらっしゃったのですか?」
「みんな、楽しそうにワイワイ、ガヤガヤ、文句言い放題だからね。わたしも言いたいことがあって来たんだ。」
「うぇえ、お怒りですかあ?聖者の剣’不可思議’は?あっ、お持ちですね。よかったあ!」
「どうか、ね、落ち着いて、お話しください、ね、ね。」
「わたしはいつも落ち着いてます。」
「それならいいんですけど。普段、温厚なヒトが怒るとコワイからなあ。」
「いやあ、ヒトじゃないぞお!」
「それで、何をおっしゃりたいのですか?」
「いいよ、ココア、それ、いい!話を振る、いいよ!」
「人類はどこから来て、どこへ行くのかっていう問いがあったよね。」
「はい、ありましたね。ざっと目を通しましたけど。」
「それは、ちゃんと見てないってことですか?」
「いえ、いえ、決してそのようなことは。あれは壮大でしたね〜!」
「やはり見てませんねえ・・・。まあ、それはそれとして、人類ではなくわたしたちはどうなのか、って共通理解をしておこうと思って来たのですよ。」
「わたしたち?ああ、そうですね。ヒトであった時の尺度でいうと、かなり時間が経ちましたよね。でも、世界線という観点から言うと一瞬とも言えるし。」
「そうですね。だから、どこから、どこへ、を再確認です。つまり・・・」
ーわたしたちは遠くから来た。そして、遠くまで行くのだ。




