40/95
042●意識を失わないとは、大物か?
「はい、次の人。名前と出身地をどうぞ。」
「マンジといいます。出身はヤイヅ村です。」
「これまでの経歴は、農業ですね。なぜ、公国の兵になりたいのですか?」
「先日、こちらのフェスティバルに来まして・・・。そこで、すごい人にであいました。初老の人だったんですが、もう、凄まじい迫力で。いえ、何もされていません。まわりの人たちが止めてくれました。あとでものすごく、憧れている自分に気がつきました。この地で自分も鍛錬を積んで、あんな人になりたいと思ったからです。」
「なるほど、喧嘩になりかけて、仲裁にその人が現れたということですね。どんな感じでの方でしたか?」
マンジの説明を聞いた面接官は皆、同じ人物を想像した。あっ、将軍だあ!
俺、合格したの?
何が良かったのかなあ?
面接官のひとりが「よく、気絶しなかったもんですねえ」と感心してたけど。
ひそひそと、その胆力があれば、とか、
見かけ以上に耐性あるかも、とか聞こえたけど。
気のせいか?
まあ、いいかあ。




