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016●嘘の塊 その1

出撃命令が下った。

準備には十分な時間をかけてきた。

ノクティス・ドミナの大攻勢に備え、

諜報部員が活躍し、敵の詳細情報を入手した。

率いる提督や司令官の性格、艦艇の種類、戦術傾向

・・・微に入り細を穿つ内容だ。


敵の司令艦は100隻。

迎え撃つアストラ・コンコードは70隻。

双方合わせて170万隻もの艦艇が、決戦宙域’セキ・ガハーラ’で激突する。

星間媒質の希薄領域’ヴォイド’。

センサーも通信も不安定な、静寂の海の間近である。


我が艦隊を指揮するのは、若き“ペテン師”、ロイ・ラベンダー提督。

70人の司令艦長と連日、作戦会議とドンちゃん騒ぎを繰り返してきた。

提督自ら腕を振るった料理が異常に美味すぎて、全員が虜になった。

食い物の恨みは恐ろしいが、その恩はすばらしい。

少し、餌付けされたペットのようにも感じないでもないが、うらやましい。


提督が移送を命じた物品は、通常の対艦戦には不要なものばかり。

だが技術的には高度で、エンジェラム星間連合が関与しているという噂もある。

これは明らかにデマ、嘘八百。だが、積み荷の中身は伏せられている。

提督曰く、

「敵を欺くには、まず味方から。」


数量で劣り、不安もある我々だが、クルーたちが楽しみにしていることがある。

参加艦隊でしか味わえない、提督のレシピによるディナーだ。

待機宙域に集合した艦艇から、順次それが提供される。

道理で集合が早かったはずだ。


「少佐、大丈夫ですか?食べ過ぎかな?」

提督のお言葉に、わたしは元気よく応える。

「ぜんぜん、問題ありません!」

特に、アレは美味かった!


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