表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/28

「〈悪夢の抱擁〉が染み込んだ肉だったりしない? 嫌なんだけど」

「いえ、これは我らが父のお力の一端を体験させていただけるのでは!?」

「あ、知識で振ったら『倒された経緯に関わらず』って出てきた。普通の肉だ」

「くっ!」

「本気で悔しそうな顔するなよ。っていうか恐竜の肉って美味しいの?」

「残念ながら食べたことがありません」

「だよねぇ。とりあえず持って帰るか。この鱗もキラキラしてて綺麗な赤だし、砕いてビーズとかにしたら良さげ!」

「確かに」


 そんな話をスクナとヨグでして、収納庫にしまい込むと。

 ナイアとシュブが意気揚々と合流した。


「我らが父、ただいまっす!」

「もどりましたわぁ」

「シュブとナイアもおかえ……ナイア汚っ! 臭い! 血だらけじゃん!」

「ひどいっす!全身全霊でボコったのに!」

「だからだろ。川でも見つけて入ってきなよ。……あとシュブ、ワイバーンの翼の片方食べただろ」

「雑味と生臭い粗野な味だったわぁ」

「……まあいいや。それで? そっちのドロップアイテム、その紅い布? いや皮かな、一巻と魔石?」

「そうっすよ! あいつろくなもんドロップしねえんっす!」

「でもこの紅色はきれいよねぇ」

「そうだね、いい色」

「うちもそう思ってたんっすよ!」

「手のひらの翻しが激しいですね……」

「とりあえず川見つけよう」


 はーい、よい子の返事をした三人に溜め息をつきながら、スクナ含む一行は川を探しに階段前を後にしたのだった。


「アマゾネスと幼女と美麗執事と少年お父様……とんでもねえもの見ちまった」


 ダンジョン配信をしていたドレッドヘアーの男は、震えながら口を覆った。五階層にいて、階段を登ってきたところ、先程の不思議な一行の戦闘を目撃したのだ。コメントを見ると。

「なにあれ、やばない?」「幼女がワイバーンの片翼食べたって……そりゃそのままかじったらまずいだろ」「っていうかアマゾネスドロップ化のインターバルの間も殴り続けてたぞ」「お父様のあの黒いのなに? 新しいスキル?」「見たことないんだけど」「ティラノが勝手にコケて死んでなかった?」「どゆこと」「美麗執事結局戦わなかったな」「アイテム袋以外にドロップアイテム収納できるの?」「杖型の収納袋なんじゃね? 知らんけど」「スネークしてくれ」「はよ」

 様々な憶測が流れとどまることを知らない、勝手なコメントに、恐ろしさに震えていた男は。「そんな生ぬるいもんじゃねえよ」と言おうとして、口をつぐみ。配信を切った。

 スクナたちと鉢合わせしないように、さっさと階段を出て三階層を目指したのだった。


もし少しでも面白い、続きが気になると思いましたらブックマークや評価をくださると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ