⑼ ダンジョン攻略は準備が大事①
ルオたち三人はエントランスにあるカフェテリアで昼食を取り(ルオはオムライス、ラジエルはお子様ランチ、ウィンデヘェルはホットケーキである)、ダンジョン攻略について話し合う。
「依頼のダンジョンは<ニブルヘイム>と名称が付いている。名付け親はこの私。よいネーミングセンスだろ?」
「あっ、はい。」
「反応が薄いな。まいっか、この<ニブルヘイム>は迷宮集であり幾つもの小さな迷宮が一つに成って今の状態になった。一番大きいのは<ヘルヘイム>で狂度30%はこの迷宮からなんだ。他の迷宮群は20%くらいかな。」
「それでも狂度が高いのですが……。」
「魔獣である君には問題ないだろ?」
「それはそうですが、これって俺一人ですか?」
「ルオ君、我は!?」
自然と外されたラジエルはルオの腕に抱きつく。
「「弱いから足引っ張るし……。」」
「んなっ!?」
ラジエルはショックでヘナヘナと椅子に座る。
ダンジョン攻略ではパーティの戦力もダンジョンに合わせて調整していかなくてはならない、ダンジョンが情で命取りになる。
「これはラジエルの身の安全のことを踏まえての事なんだ。ラジエルには遠隔で俺のパーティに居てほしい。つまりサポートだ。頭の良いラジエルなら簡単だろ?」
「なるほど、確かに適材適所でないと目的はクリアできぬしな。遠隔サポート承ったぞ! よっしゃぁあああ!ルオ君に頼まれたぞ!」
ラジエルはすぐに機嫌を取り戻し、椅子の上で飛び跳ねる。
「依頼書に人数は書かれてないからね、狂度30%以上に耐えられる協力者を探せばいだけだよ。なにせ依頼の第一目標はダンジョンの攻略だからね。」
ウィンデヘェルは飛び跳ねているラジエルは片手で座らせながら言う。
「確かに、それしか書いてないですからね。応用が色々効きますね。」
「これ言ったら月の姫君に怒られるけど、ダンジョン攻略での過程も審議対象に入ってるから。どんな方法で攻略してもいいけど、魔術師剥奪にはならないようにね。」
「つまり、七王の過半数が俺の攻略方法に賛同してくれればいいってことですね。」
「とは言っても、月の姫君さえ押さえれば後は自然と<再編>になるさ。だってそれほど攻略が難しいのだから。」




