↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたにおくる魔法の教科書  作者: 珍獣モフ犬
第一部 とてつもなく長いプロローグ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/147

(65) 帰る者、逃げる者、手伝う者

「カノム、起きて~。」

「むにゃにゃ、母上ぇ~私は、おうぞくなのですから私にも職務を~。」

「カノムっ!」

 ルオがカノムの頬を軽く引っ張る。「んむぅ!」と声を出しカノムは目を覚ます。

「あれ?私は何を・・・? 確かルオが私に嘘を・・。」

 そう言いながらルオの方を向く。ルオはしまったと焦り、「えっと・・。」とどうすべきか考えだした。


「嘘?何のこと?多分夢でも見たんじゃないかな? カノム君、魔力の流れが乱れてたし。」

 ギヌアがフォローに入る。

「そうなのですか?」

「そうなのよ。ツェルカ君のあの有様を直で見ちゃったからね、君はまだ子供だしかなりショックだったんじゃない?」

「確かに、あの光景が悪夢(トラウマ)となっています。ですが!子供とはいえ私は地の隊長です!急に気を失ってしまい、大変ご迷惑をおかけしました!」

 カノムがこの場にいる全員に謝罪する。(カイは地下に埋まったまま。)


(迷惑をかけているのは俺の方なんだけど。)


「私が気を失っている間について教えていただけませんか?」

「簡単にまとめると、レイグがなんかヤバいことしてるってことが分かったかな。」

 ルオは遠回りない言い方で嘘はつかないようにした。

「ヤバいこと・・・。」

「うん、それでこれからどうしようかってなってる。俺的には騎士団長に報告すべきだけど・・・。」

「もう報告したよ~! 騎士団長に依頼されたときに<風のお香(通信機)>貰ってたから。」

 ファミラは服に留めてある緑色の宝石を見せた。

「今の団長は優秀だね~。今度遊びに行こうかな。」

 ギヌアは嬉しそうに目を細めた。


「そういえば、カノム隊長に団長が言いたいことがあるんだって。」

「私にですか?」「うん。はい。」

 カノムは不思議そうに通信機を耳に近づけた。


「な!?どうしてですか!? 私も関係者なのですよ!・・・。!? 兄上が!? ・・・そうですか、分かりました。今すぐ向かうと伝えてください。では、失礼します。」

 カノムは静かに通信機をファミラに返した。


「何かあったの?」

 ルオは友人に聞く

「・・・、私はここまでのようです。」

「え?」

「実家に帰るように言われたのです。」

「実家って、、まさか!?」

「はい、そのまさかです。一体の何の用かは分かりませんが、家族の言うことには従わないといけませんんので・・。」

 カノムは悲しそうに身支度を始める。

 

「ルオ・・、おそらくあなたは今から件の遺跡に行くのでしょう。」

「うん、そだね。あいつを止めなきゃもっと犠牲が出るだろうから。」

「気を付けてくださいね。9(・)年(・)前(・)のような思いはしたくありませんので。」


「うん・・・、分かってる。ちゃんと生きて帰るよ、俺はね。」


 カノムは魔術で生み出した土の竜に乗り、空へ消えていった。


「残念だけど、私は遺跡に同行したくないわ。」

「ツェルカ先輩!? どうして?」

「馬鹿なの? 一度殺されかけた相手にまた会いたくないに決まってるでしょう! 身の安全が大事でしょーが。」

「そうなんだ・・・。先輩って変だな~。」ファミラはがっかりした。

「あんたの方がおかしいのよ。」ツェルカはファミラにツッコんだ。


「となると、戦力的に二人のみで向かうのか。」

「我がいるのじゃが?」

「ラジエルはノーカンでしょ?」

「ギヌア、このやろっ。」

 ラジエルはギヌアの足ををポコポコと殴る。(しかしノーダメージ)


「じゃ、うちの犬(カイ)を連れてくのはどうかしら?」

「いいのですか? 婚約者でしたよね?」

 ルオはクレーネの提案に驚いた。

「婚約者=犬よ。そろそろ社会人としての振る舞いを教えなきゃならないからね。カイは座学がダメすぎるから実践で学ばないといけないから。あ、戦力なら大丈夫。<妖乱島>で一週間サバイバルしてたくらいの実力だから。」

「マジですか。」

「<ウィルベリーの野良犬>は強いのよ。」

 クレーネは風の魔術でカイを引き上げた。引き上げられるカイは無表情のままだった。

「ありがとうございます。」

「命の恩人だもの。私がまだ解呪後の療養中で行けないから、妥協策よ。 カイ、迷惑かけたら<庭送り(冥界送り)>にするからね。」

「了解した。ルオ、ファミラ、改めてよろしくだ。」


「うん、ありがとう・・・。」

 ルオはクレーネを怒らせてはいけないと肝に銘じた。




 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。