(55) 準備中
魔法生物は<魔法>をコアとして存在している生物であり、生物であるかどうか議論が何百年も続いている。(一般人が彼らに出会うのは宝くじ当選レベルとか……。)
コアの魔法はいわゆる異能力であり、例えばウィンデことルシファーの魔法<傲慢の法>は自分が特定の何かと比較して、自分の方が素晴らしいと思えば思うほど本当にそうなる異能だ! あまりにもチート極めで世界最強間違いなし! だが、発動には天文学的数字クラスの魔力量とメンタルが必要で、一度実現不可になり精神ダメージを負うと異能を発動できなくなってしまうリスクがある。
ヘルも魔法生物であるためもちろん、異能が存在する。さて、一体どんなものか……。
「なぅぁああに高みの見物しておるのじゃ!! 」
「ここで魔法生物のコラム的なものを入れとかなきゃ分からないでしょ?」
「いや誰に説明しておるのじゃ?」
「それは、まぁ……、読者かな?」
「頭打ったか?」
「打ってませんよ。」
「ちっ。」
「聞こえてるけど?」
「二人とも何やってるです!!」
「「すみません。」」
「それよりも師匠! ヘルさんの異能はわかってるです!?」
「さぁ? 教えないよ?」
「サイテー!」
メリーが冷たい目で蔑む。
「だから、今の私はオーディエンス! 君とルオ君がピンチになったら助太刀してあげるから、とりあえず2人で頑張ってみな!」
「むぅうう、分かりましたです。 家に帰ったら一発殴らせてもらうです!!」
「それは勘弁してくれ……。」
メリーは頬を膨らませ、異能の黒炎を全身に纏い臨戦態勢に入る。
「うんうん、良い師弟関係じゃのう~。……ん? おい! 我はどうするのじゃ!? さっきの言葉、我は入ってなかったぞ!?」
「あんたは別にくたばっても何も悲しくないから♪」
「我、消滅したら魔術消えるぞ!?」
「はいはい、そうでしたね~。 あっ! 2人とも! ヘルが仕掛けてくるよ!!」
「「言われずとも!!」」
「骸よ……。」
ゴォオオオオオオオオオ!!!
魂を燃料に燃えゆるの炎と共にガシャドクロが現れる。
「なんで東洋の妖怪が出てくるんですか!?」
絵本で見たことがあるルオは驚く。
「でっかい人族の骸骨ですが、殴ったら崩れそうですね!」
「あの巨体は供給された魔力で支えられておるはず! 供給源は関節あたりじゃ!!」
「はいです!!」
魔力も雨の一滴ほどしかないラジエルだが、流石の分析力だ。メリーの黒炎パンチが骸骨の右肘に命中しガラガラッと右手が崩壊する。ヘルは舌打ちをし、配下のアンデットを材料にし、骸竜を生み出す。
「まだ倒してないのじゃが!?」
ラジエルは骸竜のブレスを「あちち!」と避ける。
「5つの迷宮を統べる終点ボスがこの程度で負けるわけがないでしょ。」
数え切れぬほどのアンデットが生み出されてゆく。いくら戦闘上位勢のメリーでも1人ではいずれ魔力が尽きて、最悪消滅してしまう。
「う~ん、やっぱ助太刀すべきか? でも、部外者の私が倒すのはあまりにもKYだろうし……。」
ウィンデは拘束されている人質ヒロイン?を見る。
「……期待してるよ、真打……!。」




