↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたにおくる魔法の教科書  作者: 珍獣モフ犬
第二部 迷宮編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

133/147

(50) 自称母

母?が来た

 ねぇ、キマイラ……。僕と約束しない?

 もう2度と………………。


 ————????————


「ん……。」

 凍てつくほどの寒さで目が覚める。寒いが1階層の凍死級ではない。どこか優しいような……。


「あら、お目覚めね……。」


 エコーがかかった冷たい無感情の少女の声が聞こえる。


「誰、ですか……。」


 フッと少女が微笑む。顔はベールでまだ見えてないが。どうやらルオは声の主に膝枕させてもらってるようだ。後頭部に柔らかい太ももの感触がある。


「まずはあなたから名乗るべきじゃない? といってもワタシは知ってるのだけど……。」


「……、ルオ=ノレスです。」

「それは違うでしょ?」


 !?


「ほんとうのあなたはだあれ?」


「……、<黒血派(テュポン)>の魔獣が1体、<生命の冒涜(キマイラ)>です。」


「ふふ、ちゃんと言えてえらいわ……。ヨシヨシしてあげる。

 少女はルオの頭を触る。死人にように冷たい。


「俺、ぶっちゃけ500歳なんですけど……。」

「私に取ったら赤ん坊同然よ、キマちゃん♪」


「キマちゃんて……、じゃあ、あなたも名乗ってもらえますか? 俺が名乗ったんですから。」


「そうね、まずは起きあがろっか♪ できる? 手伝おうか?」

「結構です!」


 ルオは体中の痛みは苦しみに耐えながらゆっくりと起き上がる。膝枕をしてくれた少女は、喪服のような真っ黒なドレスに黒いベールをした成人女性だった。胸はファミラ以上と思われる。(おそらくD? いや、なんつうことを作者に言わされてるんだが)


「身体は大丈夫?」

「めちゃくちゃ苦しいけど、何とか……。」

「良かった……。あの後大変だったから、ずっと心配してたのよ?」

「あんたは俺のオカンかよ……。」

 余談だが、オカンはビセア語で母の役割を表す言葉であり、オカンに性別は問わない。


「そうかもね?」

「えぇ……。」

 ルオ=ノレスの母は美魔女で見た目と年齢が一致しないが、こんな死人のような人ではない。もっと活発な人である。


「……!? ちょっと待ってください!」

「なあに? お母さん待つよ?」

「不審者として通報していいですか? じゃなくて! あの時! 俺が<マギアバースト>を起こした後の事! あれからどのくらい経ったんですか!? そもそもここは? メリーは?」


「段々と意識がはっきりしたみたいね、ママ嬉しいわ♪」

「本気で通報していいですか?」

「いいけど?」

「もしもしポリスメン?」

「はい、けーさつです♪」

「クソッ!」

 ルオはジェスチャーでつくった携帯を投げ捨てる。


 いや、本当に何をやってるんだよ。


「……、あなたが、ダ(・)ン(・)ジ(・)ョ(・)ン(・)ボ(・)ス(・)ですか?」

 さっきのやり取りでルオは結論に至る。(いや、もうちょっと別の方法で至ってよ……。)


「大正解♪ 母は嬉しいわ♪」

「いい加減に自称母は飽きたんですけど……。」


「そうね、では名乗らせてもらうわ。」

 自称母の少女はスッと立ち上がり、


「我が名はヘル。<道化派(ロキ)>の不肖の娘にして反逆者、死者の国の女王であり隠匿の女神。此度は迷宮群<ニヴルヘイム>そして終点迷宮<ヘルヘイム>の長として顕現した。以後お見知りおきを。」

 優雅なカーテシーを披露し、迷宮の長は名乗った。


 


 

 

いつも夜遅くに読んでいただきありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。