(28) 第四迷宮へ
「一日で迷路が変わっている……。昨日俺たちが通った道も存在しない。おそらくゴールの場所も変わっているだろう。」
「マジですの!?」
「あぁ、一夜明けてまだ連絡できてないからラジエルたちも心配だろうし、ゆっくり迷路を進んでいては食料も尽きてしまう。今日中にこの層を突破するよ!」
「ラジャーです!」
二人は駆け足で迷路を進んでいった。昨日までは使っていなかった探索系魔術を多用し、トラップに引っかからないようにルオが先頭になり、ようやくゴールに着いた。
『連絡鳩の電源がオンになりました。モニター室に接続します。』
連絡鳩の眼が光、起動する。
『……!? ルオくーん!!! 無事じゃかぁああああああああ! ほっんとうに、心配したんじゃぞー!』
「1日ぶりだね、ラジエル。俺たちは見ての通り、今ようやく第三迷宮を突破して第四迷宮にいる。メリーも無事さ。」
「はいです、二人とも大きな怪我なくです。」
『そうか! メリーも無事で何よりじゃ。改めて第三迷宮クリアおめでとう&お疲れ様じゃ♪』
「あ、そうだ、セバスチャンはいる?」
『はい、こちらに。どうやら<抜け殻>を回収してくれたようですね。では回収させていただきます。……、はい、無事に<抜け殻>をこちらに転送されてきました。二人には後日依頼の報酬をお渡しします。』
二人は無事に何とか夕方に迷路のゴールに到着し、第三迷宮をクリアした。そして現在第四迷宮の一層目にいる。
第四迷宮は海であり、一層以降から海の中へと進むことになる。
『なるほど、超巨大迷路じゃったのか……。確かにそれはある意味ネタバレのようなものになるから、サポーター禁止になるのも当然の用かもしれぬな。』
『ルオ様の推測もあながち間違えではないかもしれませんね。』
「そうなの!?」
ルオはセバスチャンの言葉に驚く。ルオはダンジョン関連には明るくない。自分の推測も当たってないのではと思っていた。
『わが主が攻略してきたダンジョンには、何らかの意思が見え隠れするものありましたので、今回はそのケースかと……。』
「あなたの主というのは、どういう方ですの?」
メリーが聞く、途中参加のメリーにはこちらの状況を教えていない。攻略後に大方伝えよう。
『守秘義務違反になりますので……。そういえば、第四迷宮は海中がメインでしたね。海中探索用の魔導具をお渡しします。』
機械仕掛けの鳩のくちばしから、2つ分の海中探索用魔導具<水の香>が送られてきた。ちなみに1つ当たりのお値段金貨20枚ほど(読者方の世界ではで20万以上)である。
「あ、ありがとうございます。」
ルオは両手で落とさないように、小さな香をしっかりと持つ。
「なんか憚られたんですけど、まぁいいでしょう。この水の香とやらをもらいましたし。」
メリーは頬をぷくぅと膨らませ、水の香(金貨20枚以上)を片手で投げては手の平に落とさせた。
「メリー、それ金貨20枚以上。」
「うぇっ!?」
メリーは魔導具の価値に驚き、危うく落としそうになるが、何とか両手でキャッチした。
『ルオ様は事前に我が主様からの支援金がございますが、メルセリス様は予定外なので、万が一の時は弁償と……。』
「だ、大事につかうのです! 先ほどは失礼しましたです!」
メリーはセバスチャンに(とは言っても連絡鳩)ペコペコと謝罪した。
『理解いただき感謝します。連絡鳩からの情報によりますと、第二層の海中にフロアポイントがございます。本日はそこでご休憩なさってください。』




