ー35ー
アヤは物置に来ていた。
中を懐中電灯で照らす。
埃が光に浮き出た。
中に入り、救急箱を探す。
ガラクタが山積みにされている。
探していると、色々な物が出てきた。
レコードや煙草、ポルノ雑誌等だ。
「こんなの、何に使うの?」
アヤは独り言を言った。
「あった」
段ボールの中に救急箱を見つける。
その横に、大きめの箱が一緒に入っていた。
アヤは首を傾げて箱を手に取り色々な方向から眺めたり振ったりした。
そして、蓋に手をかけゆっくりと開けた。
「アヤ、遅いな」
サキトが言った。
「俺、見てくるよ」
イオリが立ち上がったと同時にアヤが降りてきた。
「はい、救急箱。それから、これ、見付けたけど」
アヤがそう言って箱をサキトに差し出した。
中には拳銃が入っていた。
「これは?」
サキトが銃を見ながら訊いた。
「見れば分かるでしょ?物置で見付けたの」
アヤがしれっと答える。
「じゃあ、これは俺が持って良いな?」
サキトが皆に訊いた。
反論は無かった。
これで、ヨウスケ以外男子は武器を持っている事になる。
「ヨウスケさんの治療を始めよう」
サキトが言った。
ヨウスケはソファーに寝かされていた。
サキトが治療を始めた。
数分後、治療は終わり、ヨウスケは意識を取り戻した。
「ヨウスケさん、二階に行きましょう」
ユウタとイオリがヨウスケの肩に手を回し二階に連れて行った。
「私、ヨウスケと一緒に居ます」
シノがそう言ってついていく。
「皆はどうだ?疲れたら寝ていいんだぞ」
サキトが言った。
しかし、誰も寝たいとは言わなかった。
「ここは、私だけで良いです。二人は皆の所に戻って構わないですよ?」
二階の男子部屋で ヨウスケは寝かされていた。
「あぁ、そう……じゃあ俺ら下に居るな?」
イオリが言った。
「はい」
シノが頷く。
「何かあったら、呼んでくださいね」
ユウタがそう言って部屋を出た。
その後ろからイオリもついていく。
「降りてきたのか?」
イオリとユウタにサキトが訊いた。
「シノさんが降りていいって」
イオリが答えた。
サキトは何も言わずに頷く。
その後、ユウタ逹は何もせずに、ボッーとして過ごした。
何時間かたった頃、空が明るくなり始めた。
腕時計を見る。
5時30分を指していた。
「朝……」
アヤが呟いた。
窓から朝日が射し込む。
島の朝日は町で見るより、なん十倍も綺麗に見えた。
「綺麗……」
レナが目を輝かせた。
次第に周囲は明るくなり始めた。




