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「ヨウスケ……」
シノは寝ているヨウスケの手を握った。
暖かかった。
そして、シノは何も言わずに目を閉じた。
朝日が窓から射し込む。
ヨウスケの手が一度、ピクリと痙攣した。
「ヨウスケ?」
シノがヨウスケの顔を覗きこむ。
「うっ……」
ヨウスケが呻き声をあげる。
全身を痙攣させて、ベッドの上で飛んだり跳ねたりしている。
「ウグッ……!」
ヨウスケが口から血を吐いた。
「キャア……何?」
ヨウスケの身体中の皮膚がポロポロと剥がれる。
中から出てきたのは、緑色の身体だった。
「キャャャ!!!」
シノが悲鳴をあげた。
「何だ!?」
サキトが言った。
ユウタと顔を見合わせる。
「行こう」
サキトが銃を構えた。
「い……イヤッ!!」
シノが叫んだ。
ヨウスケは怪物になっていた。
それが奇妙な呻き声をあげる。
「どうしたんですか!?」
部屋にサキトとユウタが飛び込んできた。
しかし、その光景を見て思わず後ずさる。
「シノさん速くこっちへ」
ユウタが手を伸ばす。
シノが二人の所に駆け寄る。
怪物が天を仰いだ。
そして、叫ぶ。
「逃げろ!!」
サキトが叫んだ。
シノが階段をかけ降りる。
サキトが怪物に向かって銃を発砲した。
それが、頭を撃ち抜いた。
怪物が奇妙な声をあげて倒れた。




