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4-1 りこ視点 少し距離を変えた朝

さすがに2日連続で悠星に密着してしまい、りこはまたまた反省していた。


(今日は隣の扉にしよ)



電車を降りたあと。


人の流れに乗って歩いていると、少し前に見覚えのある背中がある。



りこは少しだけ足を早める。


「おはよう」


横に並びながら声をかける。


悠星がちらっと見る。


「おはよう」



りこは少し笑って言う。


「桧山くんだよね?」



悠星は一瞬だけ間を置く。


「……うん、そっちは鈴木だろ」



「うん、そう」



少しだけ歩く。



「朝よく会うよね」



「そうだな」



りこはそのまま続ける。


「ていうかさ、最寄り駅どこなの?」



悠星は前を見たまま答える。


「○○駅」



「あ、じゃあ私の一個前なんだね」



「そうなるな」



りこは少し納得して、


「そっか、だからよく見るんだ」


と軽く言う。



悠星は肩をすくめる。


「鈴木は△だよな」



りこは笑って、


「そうだよ」


と返す。



少しだけ間。



でも気まずくはない。



同じ方向に歩いているだけなのに、


なんとなく会話が続きそうな気がした。

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