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  作者: りょう
24/26

夢を見つめて 3

それから数日後

俺の判決が出た

控訴しなかったので

そのまま確定した


弁護士さんと親族以外の面会に手紙など外部からの接触は一切出来なくなった


そして数年の月日が流れて行った


そんな時に弁護士さんから手紙が差し入れられた



封筒には数枚の手紙が入れられていた




「  聡へ


元気にしてるか?

ちゃんと飯くっとるか?

そこは酷い奴はおらんか?


今直ぐにでもお前の所に行って会いたいが

なかなか行けず、すまんの


でも、お前に会いに行くため今じぃは頑張っとるぞ

会って、お前に言いたい事があるんじゃだが

もし叶わんかったら


この手紙を託す



この手紙が、もしお前に届いた時は、じぃは死んどるばい


ほんまに、すまんかったな

お前の事何一つ解らんと苦しかったの辛かったの寂しかったの

お前は本当は優しい、いい子じゃ

じぃが知っとる聡は少々無愛想じゃが本当は心のあったかい子だと解っとる


じぃは神さんに言いたい

なんで、この子を、もう少し早く俺に会わせんかったんやと

お前もなんで、もう少し早く、この島に来んかったと

もう少しだけでよかのになんでと、そればかり悔やんでも悔やみきれん


誰も産まれた時から罪を犯すために生まれとらん

みんな、いい子なのにな

ただ少し違った環境や世界の中で

いろんな感情が生まれ育まれる時に間違った方向に行きよる

それを大人や周りが、ちゃんと理解してやり正しい方向を導き出してあげるもんが1人でもおったら

その子が間違った時、立ち止まって考えられるはずじゃ


お前は、そんな大人や周りが一人もおらんかったんやの


島での生活は、どうじゃったか?

初めてお前を見た時は、ほんまに死んどった

その目をみてな、じぃは、この子は、いろんな事を背負ってきたんじゃと思った


ただただ、ここで、その疲れた体を癒して本当の自分を見つけて帰ればいいと思ってた


だけん、見つかったかい?

本当の聡自身見つけたかいの?


お前が自首した事は見つけたんやな


よう頑張ったの

偉か!


やっぱり、さとぼーは、じぃの孫じゃけん偉か!


さとぼー少し先に空で待っとるけん

なんも心配せんで安心して、じぃの所に来ればよかやで


なーんも心配せんでな


今度は、ずーっとお前を離さんで見てやるけんな

また一緒に酒さ飲んで

今度は腹の底から、いっぱい笑って飲もうな


だから、じぃも寂しないわ


さとぼー、ありがとな  」



と書かれていた


途中から涙で、茂さんの字が滲み霞んでいた


もう一つ手紙が入っていて典明さんからだった

「誰よりも茂さんは、聡の事を心配してた、島の人達にも優しい、ええ子だったと自慢話して

いつも聡の事を守っていました


茂さんは最後の最後まで会える事諦めてませんでした


最後は俺と、あこと、聡の写真に見守られて

安らかな優しい顔でした 」


と書かれていた


そして、あこの少し大人になった写真が入っていた


この手紙が最後になる覚悟をする









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