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  作者: りょう
22/26

夢を見つめて


少しして典明さんから手紙が届いた


聡元気ですか?

御飯ちゃんと食べてるか?

飯旨くないと思うけれど、ちゃんと食べて下さいね

何か差し入れ欲しい物あったら教えて下さい


俺は聡と出会って、いろいろ考えさせられました

俺もこの島に来た時は自暴自棄になってたからな

でも聡や茂さんに、あこと出会った事で

このままではいけない亡くなった息子や離れ離れになった家族の為にも

もう一度やり直したいと思うようになった


俺は、この島に来ないで聡達に会わなかったら

きっと今頃、俺はお前と同じ様に罪を背負い

聡のいる所にいてると思う


聡は、俺の身代わりの様に思って

辛く苦しいです


茂さんも聡の苦しい気持ちを解らづ申し訳ないと言い悲しんでいます


あこは、何も知りませんが、お兄ちゃんがいなくなり以前の様な聡に見せていた笑顔ではありませんが

でも元気に振る舞っています

きっと茂さんの事を思ってでしょうね

そういう子ですから


それで、いろいろ俺も悩み考え

俺なりに出来る事は何なのか考えていて


茂さんも高齢ですし、これからのあこを育てて行くのは難しいので

あこを養女にして俺が内地で育てる事にしました

内地からだと、いつでも茂さんにも会えるし

あこが大人になって茂さんの元に帰りたくなれば、いつでも帰れるしね


あこを育てながら頑張って働ます


そして、こんな俺が今やっと夢が持てました


あこや聡の様に行き場のない子たちの施設を作ってあげたいと思っています


そんな話を茂さんにしたら喜んで下さり

少し元気になってきました


そして茂さんは、聡と一緒にまた暮らす事を励みに頑張って長生きすると言っています


なので、あこの事は心配しないで下さい


そして、こんな俺に、こんな夢を芽生えさせてくれた

聡に感謝しています


そして何十年でも聡の帰りを待っています


PS:また手紙書きます


     典明


そして島の写真と、あこの写真が入っていた





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