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第四話~痛みの代償×仲間との出会い~



過去-研究施設

 綺麗なステンドグラスが、光を受け輝いている

 その光が辺りに降り注いでいる

 神秘的な雰囲気が漂う

レイ「さっきから、どうしたの?何か変だよ。」

 レイがアキに問い掛ける

 アキはうつむいたまま答える

アキ「レイ、ありがとう。」

 ほとんど感情がこもっていない

 いつものアキとは違う

レイ「やっぱり、何かあったのか?」

 レイが珍しく聞く

アキ「うんうん、大丈夫―――」

 見た目からして大丈夫そうじゃない

レイ「もし、何かされたんなら言って、事と次第によっては、彼らを滅ぼさなきゃいけないかもしれないから―――」

 レイが真剣な顔をしている

 アキは、顔をしている

アキ「ねぇ?」

 相変わらず、感情が入っていない

レイ「なに?話す気になった?」

 レイは相変わらず、心配そうだ

アキ「お姉ちゃんを殺したってほんと?」

 唐突な質問

 レイは一瞬、耳を疑う

レイ「えっ?」

 アキが少しなきそうになっている

 だが、相変わらず、怖い顔をしている

アキ「レイが、私のお姉ちゃんを殺したって言ってた。それに、映像も見せられた。」

 レイがシンクと戦ったのと同じ場所

 あの時と同じ空間

 アキにシンクの影が重なる

レイ「・・・ほんとうだ。俺が、殺した。」

 肯定を示す

アキ「なんで・・・」

 否定しないことにいらつく

レイ「責めてくれてかまわない。俺は、それだけのことをした。」

 真紅の剣舞の影が重なっている

アキ「どうして???」

 感情がこもらないものの涙があふれている

 その涙と共にアキの背中が鮮血が飛び散る

レイ「(M)これは―――」

 レイには見覚えがあるようだ

 (ここから、シンク戦とアキ戦を交錯させながら行く)

シンク「くっ、レイ―――お願い―――私を―――」

 シンクの翼がすべて散り、

 鮮血と共に黒い翼が生えてくる

アキ「レイ―――ごめんなさい――――私は――――」

 アキの背中に黒き翼が生える

 鮮血をまとった白き羽根が赤い光をまとい

 辺りを浮遊している

レイ「(M)やはり、繰り返すのか。」

 辺りを浮遊する羽根が、レイに向かい飛び交う

 レイは、回避することなく

 すべてをその身に受ける

シンク「レイ!私を殺して!!」

 シンクの攻撃の手はやまない

 レイは、攻撃をすべてその身に受ける

レイ「(M)どれだけ傷つこうとも僕は死ねない。この呪われた体は死を求めないから。」

 誰が見ても致命傷といえる傷

 だが、レイは平気で立っている

シンク「どうして!?どうして、交わさないの?!」

 シンクが血の涙を流している

 言うことを聞かない自分の体

 何かが暴走しているかのように

レイ「僕は、君が好きだから。君のためなら、どんな傷でも背負うよ。」

 敵の攻撃の手は病まない

アキ「ごめんなさい!」

 アキも血の涙を流している

レイ「謝られることなんて何もない。君を好きになったのは、僕の勝手だし、シンクを殺したのだって事実だ。だから、僕は君のためなら、どんなことでもする。そういったよね。」

 レイがアキを説得する

 かつて、シンクに放った言葉と同じように

シンク「だったらお願い!私のことはいいから、妹を守って!私を還して!」

レイ「そんなこと―――」

シンク「お願い!私のことが好きなら、還して頂戴!やさしかったあの頃に。大切なものを失う前に!」

 レイは相変わらず、すべての攻撃をそのまま受けている

レイ「出来ないよ。僕には、出来ない!」

 レイは四肢が吹き飛んでも生きている

 それどころか、再生している

 吹き飛んだほうは粒子に還っていく

シンク「お願い!好きだから、好きだったから、好きな人に殺されたいの!?」

レイ「僕には無理だよ!」

 元に返る

アキ「私はお姉ちゃんとは違う。好きな人のために、死ぬなんて出来ない!」

 レイの瞳が辺りを取り込みつつあるようだ

 アキは、レイへの攻撃を緩めない

アキ「それに、私は、人を好きになっちゃいけないの!好きにならないって決めたの!お姉ちゃんの復讐を遂げるまでは!」

 レイは、何も言えずに

 何も言わずに、攻撃を受けている

シンク「じゃないと、私がレイを殺しちゃう!」

 レイは、どんどんダメージを受けていく

 蓄積されていく

レイ「いいよ。君に殺されるなら、本望だよ。君のために死ねるんなら―――」

 元に戻る

アキ「なんで、あのときに言ってくれなかったの?もっと早く言ってくれれば、手遅れにならなかったのに!?」

レイ「最初は、気づかなかった。君がシンクの妹なんて。」

 アキの攻撃を次第に受け流すようになる

アキ「そんな言い訳聞きたくない!」

 さきほどよりもものすごい力が辺りに宿る

 第7源素だ

 レイが一呼吸する

 辺りに集まった源素を体内に取り込む

レイ「(M)シンク、今度は約束を果たすよ。」

 レイの体から、源素があふれ返る

アキ「私は、抵抗をするよ。姉さんのように、やられたりしないから。」

 アキも翼を広げて、能力が発動される

 シンクのときとは違い、

 抗ってないようだ

 力を素直に受けている

レイ「シンク!」

 シンクが自分の力と対抗して、

 爆発する

 自滅したようだ

シンク「えへへっ、やっぱり私じゃ制御できないみたい。」

 傷つきながらも笑顔でいる

 ぼろぼろでもう戦う力もないようだ

 さきほどまで、力の源であったであろう黒き翼は、

 鱗翅となり、散っている

 力すら宿らない

レイ「いま、助けてやる!」

 レイがシンクを抱き起こす

 だが、シンクがそれをとめる

シンク「レイ、私はいいのよ。私は、偽者(レプリカ)だから―――。だから、それは、あなたがこれから愛する人のために使ってあげて。」

 レイは、納得がいかないようだ

 だが、レイにも蓄積されたダメージで、

 シンクの手を払ってまですることが出来ない

レイ「・・・ごめんなさい。僕なんかのために―――」

 レイが今にもなきそうな顔をしている

シンク「謝るのは私のほうよ。あなたに傷を負わせたんだから。」

 シンクがはにかむような笑顔でいる

レイ「―――僕を恨んでくれてもいい。だから―――」

 生きることを臨んでいるようだ

シンク「(息が乱れる)いいのよ。私が好きでしたことだから―――だから、れいは・・・吸血鬼さんは、悪くないわ。」

 吸血鬼といわれて反応する

レイ「どうして!?」

 隠しているのに、

 ばれていたことに対して驚いている

シンク「だから、悲しまないで―――強くなって!」

 辺りの源素が渦を巻いているかのように

 荒れている

アキ「私は、お姉ちゃんのように甘くはないから!」

 アキを中心に源素が渦を巻いている

 渦巻いた源素が、すべての空間を包み込み

 消し去っていく

レイ「(M)これは、アブソリュート―――すべての源素を乖離させる技。アキの能力は―――」

 辺りの源素も巻き込まれ、消えていく

 ほとんど、無の空間へと変わっていく

アキ「源素がなければ、術は使えないですよね。吸血鬼!!」

 元素がない空間

 辺りから流れ込む源素すらも乖離させ

 何者も侵入させない

 完全な無源素空間

レイ「(M)ちっ、厄介だな。力に飲み込まれてやがる。」

 レイが一呼吸する

アキ「このまますべてを無に返します。」

レイ「孤虚(ルシア)の振動は、破壊を生み出し、双虚(メシア)の振動は再生を生み出す。」

 アキの振動が、すべての空間を無の源素へと変わっていく

アキ「何を言っている!」

 アキの力が上がっていく

 すべてを破滅させる振動が辺りを覆う

レイ「咎とする力よ―――“すべての力の源たる深淵の光。破滅を呼ぶ虚空の戦場よ。”」

 レイの周りにも膨大な力が宿っていく

 その力が幾重にもなり、

 重なり合い、交わりあう

アキ「(M)レイ、あなたが本気で私の相手をしてくれているこの瞬間が、私にとっては、幸せです。」

 アキも自分の力を発動していく

 すべてを消し去る破滅の力を。

レイ「(M)シンク、今度こそ使わせてもらうよ。僕の命を。」

 アキとは、正反対の振動が始まる

 辺りの源素が、

 乖離した源素が、結合していく

 結合と共に、収縮されていく

 レイの髪の毛が、銀色に発光していく

 それと共に瞳が真紅になっていく

レイ「僕の力は、祠鏡眼だけじゃないんだよ。」

 双虚の振動が生まれる

 辺りの空間が元の空間へと戻っていく

 辺りには、再び源素が戻っていく

アキ「何度でも破壊する」

 黒き翼が再び、破壊へとむけていく

レイ「咎とされし力よ。」

 受動の力に変わる

 アキの力を利用して、

 更なる力を得る

レイ「僕の力を甘く見ないでよ、アキ。」

 アキの孤虚の数倍以上ある

 破壊の力

アキ「そんな私の力が―――」

レイ「僕の力は、孤虚の絶対的振動(ルシア)。双虚は、たしなみで使えるだけ。」

 辺りを一気に吹き飛ばすほどの力が、

 レイの腕に集中する

 そして、剣状になる

アキ「(M)私を殺して―――あなたに、殺されるのなら、私は―――」

 レイの攻撃が、

 アキの翼を一気に消滅させる

レイ「アキ、少し痛いかもしれないけど、我慢してくれ。」

 その力をアキに向けて一気に発動する

 アキは体中に傷を負い

 闇の力から解放される

アキ「えへへっ、ありがとう。レイ。」

 血まみれだが、笑顔

 シンクと重なる

レイ「アキ―――僕は―――」

アキ「いいよ、私は、やっぱり、お姉ちゃんのようにはなれなかった。強く、はかないお姉ちゃんのようには―――」

レイ「アキは、充分強いよ。僕なんかじゃ、追いつけないくらいに。」

アキ「そんなことないよ。お姉ちゃんみたいに抗うことなんて出来なかった。闇に取り込まれることしか出来なかった。」

レイ「闇は誰の中にもあるんだよ。僕だって―――」

アキ「でも、レイは抗っているよ。」

 アキがだんだん苦しそうになっていく

レイ「アキ・・・」

 レイが心配そうにしている

アキ「大丈夫。私は、死ぬことでお姉ちゃんに近づくんじゃなくて、生きることで、お姉ちゃんを超えたいの。」

 だが、完全に致命傷だ

 たとえ、回復術が使えたとしても助からないだろう

 蘇生術が使えたとしても。

レイ「アキ―――」

 シンクの一言を思い出す

シンク「これから、愛する人に使ってあげて―――」

 自然にレイがアキにキスをする

アキ「えっ?」

 一瞬、間があくが、一気に顔を赤らめる

 温かい何かがアキの体へと入っていく

レイ「(M)アキ、君は生きなきゃいけない。僕が君を死なせはしない。」

 レイの中から、アキへ何かが送り込まれていく

アキ「(M)なに?温かい何かが入ってくる―――」

レイ「(M)アキ、受け取って。僕の(エリキシル) を。」

 アキの傷が治っていく

 それと共に命も戻っていく

レイ「(M)これで、僕は不死じゃなくなったけど、これからも君を守っていく。」

マリーナ

 海辺の街

 塩の香りがする

 羽根が舞い散る空

 内陸の海(湖のような感じ)

 ここをわたらなければ、クリフォトにはいけない

アキ「けっーきょく、遠回りになっちゃったね。」

 少し疲れきって

レイ「そうだな。完全な遠回りってわけではないけどな。」

 辺りは賑わいでいる

 海辺の街というだけあり、海産物などもある

アキ「でも、休憩や、食料の調達にはいいんじゃない?」

レイ「正論ばかりだね。アキ」

 正論ばかりのアキにレイが聞き取る

アキ「悪い?」

 冷徹の笑み

レイ「いや、アキにしては珍しいな~。と、思っただけ。」

 レイも絶対零度の笑みで還す

 辺りの領域が零度へと変わっていく

アキ「まぁ、そんなのはいいわ、さっさと、先に行きましょう。」

 辺りの緊張状態を無視して

レイ「(M)本当に正論ばかり言うんだから。アキらしくもない。」

 二人は足早に進んで行く

 次第に辺りの緊張状態も解けていく

マリーナ――裏路地

 アキが一人で歩いている

どうやら、宿屋を探しているらしい

アキ「まったく、どーして、私が宿屋を探さなくちゃいけないんだよ~!どーせなら、食べ物の担当にしてほしかったのに~。」

 ぶすくれながら、歩いている

 辺りは、どんどん暗くなっていく

 昼間なのに

 それに、アキは気づかない

アキ「んもぅ~、宿屋なんてどこにあるのよ~。」

 辺りを見回しながらいる

 だが、どこにも見つからない

アキ「もぅ~、嫌になっちゃう!」

 壁を叩く

 すると、もろくも入り口が現れる

アキ「・・・こっちにあるのかな?」

 アキが中に入っていく

 後ろには、妖しい光がいる

?(紅羽)「・・・アキさん・・・」

 アキは聞こえず、奥に入っていく

マリーナ――マーケット

 レイが、商品を見ながら歩いている

レイ「(M)これは、ちょっと鮮度が悪いな―――もっと、いいのはないのかな?」

 果物などを見ている

 手にとり見ながら、よいものだけを買っていく

レイ「(M)こんな役を、アキには任せられないもんね。」

 勝手にうなづきながら、次々に買っていく

 端から端まで歩いていく

 そして、買い終わる

レイ「(M)さて、次は宿屋でも探しますかね。」

少女(?)「キャッー!?」

 都合よく悲鳴が聞こえる

 レイは、今まで買ったものを、黒傘(マント?)にいれる

 そして、悲鳴の聞こえたほうへと走っていく

マリーナ――隠し通路

 真っ暗な通路

 ぎりぎり見えるが、

 はっきりとは見えない

アキ「(M)こんな所に宿屋があるわけないよな~。」

 ようやくのことを思いながらも

 また少しずつ歩き出す

 だが、事態はそんな簡単ではないようだ

アキ「(M)うわぁ~、ようやく明るくなってき・・・・」

 明るい部屋に入ったとたん

 辺りには、無数の魔物がいる

 白き翼をもった魔者達

 そして、すべてがすべてを敵と認識している

魔物「コロス!」

アキ「(M)あれって、レプリカの・・・」

 レプリカの失敗作

 コロス快感しかない者達

 それぞれが、翼の能力を持っているようだ

 威力の違いが有るものも、すべてが第5源素(土)のようだ

 新たなる侵入者が現れたことにより、

 レプリカの殺意がすべて、アキに向かう

アキ「あの~、もしかして、私に襲い掛かろうとしている~???」

 敵に問い掛ける

 敵に意思はないようだ

魔物「コロス!!」

 魔物が敵意をむき出して攻撃してくる

 地面を隆起させながら

アキ「んもぅ~、私に襲い掛かるなんて、10万年早いんだからね~。」

 アキの周りに第7源素が集まっていく

 その源素が、辺りを破滅へと勧めていく

魔物「コロス!」

 だが、アキの力よりも敵の力のほうが上まって行く

 まだ、未完成のアキの力よりは、

 失敗作のレプリカの方が力は上のようだ

アキ「えっ、えぇ~、私のアブソリュートが効かないの~?」

 アキが取り乱している

魔物「おまえ―――力もらう。」

 魔物の輝きが強まる

アキ「(M)これは、ちょっと危険ですね~。」

 マジメな顔になっていく

 それと共に、第7源素の力が強まっていく

 アブソリュートではない力

 別なアキの力が発動していく

アキ「でも、行きますよ。」

 敵の攻撃すべてを回避する

魔物「コロス!」

 地面の隆起がアキを襲うが

 簡単に回避する

 すべてを回避する

アキ「甘いですよ。私には、すべての線が見えています。私に攻撃を当てることは不可能です。」

 攻撃の軌道すべてが見えている

 また、予測されている

 だからこそ、攻撃はあたらない

魔物「コロス!」

 レプリカのすべての攻撃を同時に繰り出す

 傍目には、回避不能な攻撃

アキ「すべては、無意味ですよ。」

 完全に回避する

 すべての流れで回避する

 レイとは違う意味での回避行動

アキ「(M)でも、このままじゃ、回避は出来ても、攻撃は無理なんだよね~。」

 欠点もある

 この能力は、完全な回避が出来る

 ただし、発動中は攻撃までは出来ない

 そこまでする集中力はない

 今のアキには。

妖魔「地顎翔!」

 他の魔物よりも強そうな魔物が攻撃をする

 妖魔には、言語を話せるようだ

 大地の牙が一気に辺りを切り裂く

アキ「どんな攻撃も無力ですよ。」

 アキは回避するが、

 辺りの魔物が切り裂かれていく

 その切り裂かれた魔物の血や肉が妖魔に吸収されていく

アキ「そんな・・・」

 妖魔がパワーアップしていく

アキ「これじゃぁ・・・」

 次々に取り込まれ、

 一体の妖魔が強くなっていく

妖魔「これで、貴様などには負けない。」

 一瞬の突風

 それが、わざとなり、地面を削っていく

アキ「くっ・・・」

 さっきまでの完全回避が嘘のように

 今度は回避が出来ない

 すべてが、クリーンヒットする

妖魔「どうだ?これなら、回避できないだろう。」

アキ「(M)くっ、源素の流れが見えない。」

 妖魔の次の攻撃が来る

 やはり、源素の流れが見えない様子

アキ「くっ・・・」

 目をつぶり

 手を前に出して、防御を取ろうとする

 だが、簡単に勢いに押されて

 そのまま吹き飛ぶ

妖魔「無駄,貴様の防御じゃ、俺の攻撃防げない。」

 幾重にも混ざった源素が

 複雑に絡み合い

 通常ではなしえない構造になっている

アキ「エウオンイ、しゃんてぃ、えりゅしおん」

 何かの呪文のように言う

妖魔「何をしても無駄だ。」

 再び、疾風が飛び交う

 だが、集中はしているものの

 完全にはラインが見えない

 だが、その疾風を断ち切る刃が降りる

?(紅羽)「まったく、一人で勝手に行ってしまうんだから。」

 ラインなど関係なしに

 完全に敵の攻撃を切り裂く

アキ「どうして・・・」

 驚きを隠せない様子

紅羽「僕だけじゃありませんよ。ただ、たまたま見つけたんで。」

 敵に一気に詰め寄る

 そして、一瞬で斬りつける

妖魔「くっ!?」

 咄嗟に後ろに飛ぶ

 跳ばなければ、真っ二つになっていたところだ

アキ「すごい・・・」

紅羽「アキさん、辺りへの被害を防げますか?」

 咄嗟の質問に少し間があくが

アキ「えぇ、任せてください。」

 言葉と共に辺りに第7源素、

 および、アブソリュートの膜を張っていく

紅羽「では、行きますよ。作られし者達よ。」

 敵は、ぎりぎり回避しては、いるもののすべての攻撃がヒットしている

妖魔「ぐふぁぅt!?」

紅羽「さっきまでの威勢はどうしました?」

 敵の攻撃も切り裂いている

アキ「(M)これが、紅羽君の力・・・」

妖魔「なぜだ!なぜ、俺の攻撃を防げる!!」

 妖魔の放つ攻撃は、ことごとく切り裂かれていく

 それと同時に敵をも切りつけていく

紅羽「久々なんで、まだ、なれていないんですよ。これでも。」

 敵に与える重圧

 敵の攻撃を切り裂いているため、

 辺りへの被害が出ているものの

 紅羽自身の攻撃では、被害はない

アキ「(M)綺麗な戦い―――舞い散る氷柱。」

妖魔「馬鹿な!貴様、化け物か!?」

 紅羽が少し怒ったかのように

紅羽「いやですね~、本当の化け物に化け物呼ばわりされるなんて。」

 さっきまですれすれだったのが、

 今度はすべての攻撃が致命傷に近いところを斬りつけていく

アキ「(M)―――レイや蒼真さん、リリスさんだけが化け物だと思っていたのに、ここにももう一人いたなんて・・・」

紅羽「そうそう、今の技は“氷の世界”です。覚えていただかなくて結構ですが。」

 最後の言葉を後に

 敵は完全に切り裂かれる

妖魔「ぐふぁぅt!?ばかな!!?」

紅羽「アキさん、一気に消し去ってください!彼は、再生します。」

 アキは、咄嗟にあたりに散らした力を

 妖魔にすべて向ける

 そして、一気に消し去る

隠し通路2

 アキと紅羽が、話しながら歩いている

アキ「でも、どうして、紅羽くんがいるんですか?」

 紅羽少し顔をにごらせ

紅羽「蒼真さんに拉致されました。」

 素直に言う

アキ「はぁ?で、その蒼真さんは?」

 再びうつむき

紅羽「わかりません。それで、探していたのですが・・・」

アキ「探すって、また、どこかにいったの?」

紅羽「えぇ、一瞬、目を放したすきで消えてました。いまは、リリスさんと別れて探してたんですけど・・・」

 リリスの名前を出したとたん

 アキが少し嫌そうな顔をする

アキ「リリスさんも来ているの?」

 どこか刺刺しい言葉

紅羽「えぇ、彼女は、マーケットの方を探しているはずです。」

アキ「そう・・・(M)レイと逢っていないといいなぁ~。」

 辺りに響く爆発音

 地下にまで響く轟音である

マリーナ――マーケット近く

 アキが紅羽と話はじめた頃

レイ「確か、この辺りで聞こえたような・・・」

 辺りには誰もいない

 ただ、妖魔がいるだけだ

レイ「妖魔・・・一体、どこから現れたんだ?こんな街中に・・・」

 妖魔は辺りを破壊しながらも

 そこから、あまり動こうとしない

 一定の範囲で暴れているだけだ

レイ「一応、処分しておいたほうがいいかな・・・」

リリス「時の楔につながれし、邪悪な者達よ。時の流れに身をおく、光の闇よ。我が命により、諸々の力を宿し、われと汝の敵となりし者に裁きをあたえよ。」

 レイの真横を通り抜ける光の閃光

 レイは、反射的に回避するが、

 妖魔はその光を受けて、完全に消滅する

 レイは、振り返りつつ

レイ「なっ、何するんですか!?」

 レイはあせっているようだ

 一つ間違えば、レイにもヒットしていただろう

リリス「君なら避けると思って。」

 いたって冷たく言う

レイ「いや、あのさ、っていうかーだ、もしかして、つけてたのって、君たち?」

 言葉が合わないようだ

リリス「あぁ、そうだよ、蒼真(しょゆうぶつ)がどうしても行きたいって、言うからね。」

レイ「じゃぁ、何で助けてくれなかったの?」

リリス「それは、ほら、二人の邪魔をしちゃ悪いと思ったし、蒼真(あれ)を探すだけで精一杯だったから。」

 蒼真の姿も気配もない

 どうやら、この辺りにはいないようだ

レイ「・・・蒼真さんは、また、迷子なんですか?」

リリス「あぁ、見つけたら容赦なく、血を飲み干したいぐらいにね。」

 リリスが手を出している

レイ「はいはい、わかりましたよ。」

 そういって、黒傘から、紅い塊を出す

 そして、渡す

リリス「このままじゃ、干からびるかと思ったよ。」

レイ「そう思うのなら、蒼真さんを捕まえておくことだね。それか、きちんともっていてください。」

リリス「あれっ?いつにもまして、強気だね?いいの?」

 悪魔の笑みだ

レイ「そんなことないですよ。ただ、最近は気が立つことが多くて、言葉が乱暴になっていたらすみませんね。」

 同じく絶対零度の笑みだ

 それを崩すかのように

 アキが走ってくる

アキ「よかった~。」

 アキが息を切らしながら、レイの下にくる

 後ろで、ゆっくりと紅羽がついてくる

レイ「なるほど、君は巻き込まれたんだね。紅羽くん。」

 紅羽の姿を見るなりに言う

 その言葉に反応して

紅羽「えぇ、そうですよ。巻き込まれました。」

リリス「それは、きたくなかったってこと?」

 リリスの笑みに

紅羽「いえ、そういうわけではないです。」

 紅羽とリリスが会話している中

 となりで

アキ「というわけで、二人も一緒するって。」

 何事もなかったかのように

 レイに言う

レイ「えっ?」

アキ「だから、二人も一緒に来るって。」

 聞き取れなかったと思い、言い直すが

レイ「いや、意味わかんない。」

 アキが少し考えて

アキ「えっ~とね、二人は、蒼真さんを探しているんだけど、蒼真さんはきっと、私達の前に現れるはずだからって、一緒に来るって。」

レイ「う~ん、なんとなくわかった。つまり、一緒に来るってことだよな。」

アキ「うん♪」

 二人の会話の脇では

紅羽「(M)レイさん、かわいそうです。きっと、これまでの戦いで、脳細胞が100万個くらい死んだんですね・・・」

リリス「(M)いつ聞いても、二人の会話は楽しいね~♪」

どっか

蒼真「(欠伸)ふぁ~っ、よく寝た~。」

 蒼真が背伸びをして起き上がる

 で、辺りを見回す

蒼真「・・・ここは、どこだ?」

 見覚えのない場所

蒼真「まぁ、いいや。それよりも寝よ。」

 再び、寝に入る






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