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第22翼~福音~



 機械に管理された街

 電子音が刻まれたかのように

 暗くよどんだ足音

アキ「にしても、本当にいや~になる場所ねー。こぅ――――」

 機械に管理され

 電子による完全完備

 登録にないものが入れば

 瞬時に狙われる

レイ「あぁ、そうだな。偽装も効かないようだ。」

 二人の周りの粒子を解いていく

 源素によって、偽装をしていたようだ

アキ「これで、破壊者の情報がなかったら、うらみますよ。」

 アキがれいを笑顔でにらんでいる

 その間にも機械兵があたりを囲んでくる

レイ「さて、あらかたそろったみたいですね。」

 数十対の機械兵がそろう

アキ「みたいだね」

 二人の周りに源素が積まれていく

 それとともに奏でられる風

レイ「“吹きすぐる風の音、夢幻たる奏 契りこん”」

 謳と共にアキの姿は消え

 レイの腕にチャクラム?が現れる

 光により繰り出された蝶が

 あたりを殲滅させていく

レイ「悪いね。手加減は出来ないよ。」

 あふれる力が攻撃の意思とは

 無関係にすべての敵に攻撃を加えていく

アキ「(M)本当にすごい力―――――舞い散る光だけで敵が滅んでいく。」

 レイが源素を組み込む

レイ「“翡翠なる源円よ”」

 緑の疾風が切り裂いていく

 次々に破壊される

 機械兵たち

機械「(機械音)」

 レイの後ろから攻撃をしかける

アキ「レイ!後ろ!」

 アキの言葉により

 光が伸び

 真紅の剣舞のように

 敵を包み込み

 破壊する

レイ「大丈夫。アキの翼は僕の意思だから。」

 一瞬、球体になり

 一気に広がり

 敵を包み込み

 すべてを壊していく

どこかの森

 疾風とともに転移を完了する

 それとともに目を覚まし、辺りを見渡す

紅羽「つぅー・・・・。ここは、どこなんでしょう?」

 頭を抑えながら辺りを再度確認する

 それとともに目の前に渦が現れ、

 姿を現す

シリエル「なんとか、“無事”だったようですね。君も。」

 圧縮された力が

 すべてを飲み込み

 “虚神”となる

紅羽「あなたは―――――あなたが、僕を助けてくれたんですか?」

 紅羽が不満そうな顔で言う

シリエル「転移したのは、確かにわたしだが----」

 紅羽がにらみながら

紅羽「余計なことを。」

 いやみっぽく言う

シリエル「くすっ、それだけのことが言えるなら大丈夫ですね。」

 紅羽を斬りつける

 それと同時に傷がいえていく

紅羽「なっ・・・」

シリエル「せっかく、拾った命です。無駄にはしないでくださいよ。」

 辺りに満ちていく殺気

 無数の獣の気配

 今までに見たこともない魔獣

 大陸の魔物

紅羽「これは・・・・」

 無数の魔物が姿を現す

 シリエルが真紅の刀身を持つ鍔なしの刀を振る

シリエル「“傷”解放させてもらいますよ。」

 一振りで、刀身の色が銀色になる

 解放された真紅が、

 一気に魔物を蹴散らす

紅羽「これが、死環珠の力―――対象の傷を癒し、その傷を技として繰り出す。」

 蹴散らされた魔物がひとつになっていく

 そして、巨大化(キメラ化)していく

シリエル「フフッ。改造生物だったのか。」

 辺りに突風が吹き荒れる

 それと共にシリエルの腕に現れる

 新緑の刃

紅羽「僕も負けてはいられませんね。」

 杖状剣を取り出す

 それと共に真紅の源素が集圧する

キメラ「(鳴き声)」

 キメラはシリエルと対峙する

魔物「(悲鳴)」

 紅羽が魔物を切りつけていく

紅羽「あなたは、そいつをお願いします。」

 魔物の爪を防ぎながら

 シリエルに言う

シリエル「ふん。言葉は正確に言うべきですよ。紅羽君。」

 キメラの攻撃を裁きながら

 紅羽に問いかける

紅羽「うるさいですよ。」

 焔の線が敵を貫いていく

魔物「(悲鳴)」

 魔物が次々に燃えていく

シリエル「フフッ。行きますよ。」

 辺りに疾風が吹き荒れる

 大量の源素が積まれていく

紅羽「(M)この感じは・・・」

 紅羽が上空に飛び上がる

シリエル「ふふっ、いい反応ですよ。」

 シリエルの腕に新緑のメザーランスが姿を現す

 それと共に

紅羽「(M)くっ、“燃え勝れ、真紅の片に”」

 紅羽を真紅の球体が包み込む

シリエル「“東風(エウロス)の(・)(ループ)”」

 シリエルを中心に環状に疾風の刃が広がる

 その疾風がすべてを巻き上げ切り裂いていく

紅羽「(M)持ってくれよ――――僕の力。」

 紅羽の球体をも攻撃している

 すべてを切り裂いていく

キメラ「(悲鳴)」

魔物「(悲鳴)」

 すべての魔物が消滅する

研究所

 巨大な画面がある

 そこに映し出されているレイとアキの姿

ネロ「侵入者ですね。まったく、私は忙しいというのに―――――」

 辺りに鳴り響いている警告音

 それと共に指で命令する

ネロ「セスタ、行って来い。」

 おとなしそうな少女が現れる

セスタ「はい、ネロさま。」

 静かに足音すらも立てずに

 姿を消していく

ネロ「研究、研究・・・」

 再び研究に没頭していく

森2

 数百メートル間の木々がすべて伐採されている

 それと共に突風でも吹いたかのように荒れている

シリエル「ほぉ~、まだ生きていたか。」

 紅羽に向けて投げかける

紅羽「(息切れ)えぇ、あなたが手加減をしていたせいで死にそびれましたよ。」

 息が上がってはいるもののダメージはほぼゼロだ。

シリエル「それは、残念♪」

 不敵な笑みを浮かべている

紅羽「(M)まったく、どうして、僕の周りには――――」

 あたりの源素が元に戻ろうと螺旋を描いている

 それが疾風を生み出している(木々の叫び)

シリエル「それで、君はこれからどうするつもりだい?紅羽君。」

 唐突な質問に

紅羽「レイさんたちを探します。ココまで来たら、最後まで見てみたい気もしますしね。」

 かる~く返す

シリエル「言葉は正確に伝えるべきですよ、紅羽君。」

 紅羽を見つめる

 視線を斬り

シリエル「まぁ、いいでしょう。では、私もご一緒しますよ、君といたほうが彼らに会える確立も高くなりますからね。」

 紅羽がいや~な顔をする

紅羽「僕は―――――」

 手で口をふさぎ

シリエル「いやなんていいませんよね?」

 微笑んではいるが、目が本気である

 どんどん力が込められていく

紅羽「くぅ・・・・わっ・・・・わかりました。」

 言葉を聴くと

 紅羽を解放する

シリエル『最初からそういえばいいんですよ。』

紅羽「(M)あ・・悪魔だ・・・」

機械に完備された街

 レイが逃げながら機械兵と戦っている

 次々に機械兵が集まっていく

レイ「(M)ちっ、きりがないな――――」

 レイが敵を払いのけながら

 道を探している

アキ「(M)このままじゃ・・・・」

 レイが息切れが多い

 いつも以上に疲れているみたいだ

機械兵「(機械音)」

 レイの死角から攻撃を仕掛けてくる

レイ「(息切れ)くそっ!」

 敵の攻撃を受け止め

 払いのける

 それと共にひざをつく

レイ「(息切れ)ぜぃはぁはぁ・・・・」

 その隙をついていっせいに攻撃してくる

 レイがツバサを使おうとするが

レイ「(息切れ)くっ・・・」

 体が思うとおりに動かない

 一瞬、閃光が走る

アキ「ここからは、私が相手をしますよ、“無機質な人形”さん♪」

 閃光が収縮して

 敵をはじけとバス

レイ「(息切れ)アキ・・・・」

 レイが視線をあきに向ける

 アキはツバサの能力を解除し、

 敵に視線を合わせている

アキ「だいじょーぶ♪私に任せてよね。」

 アキの周りの源素が変貌を遂げていく

 それと共にレイを守るかのように

 光の膜が現れる

レイ「(息切れ)これは・・・」

 膜の中に光の粒子が舞い散る

 その光がレイを癒していく

レイ「(M)いつの間にこんな――――」

 レイが膜に触れると

 静電気のようなものが走り

 はじかれる

レイ「(M)こんな強力な力を――――」

 レイがアキを見つめる

 アキが灼眼・灼髪に変化を遂げる

アキ「遠慮はいらないよね、元々するつもりはないけど。」

 アキの周りが灼色の源素に包まれる

 それと共に

 機械兵が壊れていく

レイ「(M)これが―――――これが、アキの全力・・・」

 次々と破壊されていく

アキ「ほんと、雑魚はいやだね~。」

 紅い燐子がすべてを滅ぼしていく

 完全なる熱量で

 すべてを壊す

レイ「(M)にしても、源素の消費が激しい。これでは・・・・」

 レイの瞳がその輝きを増している

 アキの周りの源素が薄れていくのが見える

 それと共にアキの内在源素も削り取られている

アキ「ほんと、うざいのよ!」

 アキが上空に飛翔する

 それと共に巨大な源素が産まれていく

レイ「アキ、やめろ!!」

 レイが何かに気づき

 アキに呼びかける

 だが、その声は届かない

アキ「“絶対領域(ゼロ・クライシス)”」

 生み出された光が

 すべてを飲み込み

 すべてを破滅させる

レイ「くそっ!」

 一空間の源素がすべて乖離している

 それと共に二人の体にも異変が起きていく

アウル「ようやく効いてきましたね。」

 微笑みながら

影からゆっくりと現れる

 アキの力が一気に拡散する

アキ「なん・・・なの・・・」

 二人の体が停止を始める

アウル「あなた方の体に作用する粒子を使わせていただきました。」

 それと共に力を奪っていく

レイ「この程度で・・・」

 乖離していた源素が集まってくる

アウル「出来れば、完全な形で補完したいのですが・・・・仕方がありませんね。」

 レイが源素をつなぎ始める

アキ「(心配そうに)レイ・・・」

 レイが無理をして体を動かす

 レイの体に悲鳴が走っていく

レイ「僕の力を――――」

 レイが両の掌をアウルに向ける

アウル「クフフ、何をしようというのですか?その壊れかけた体で。」

 レイの体はすでにボロボロ

レイ「“咎とされる精神(ちから)よ”」

 源素が収縮も乖離もしない

 辺りに力があふれる感じも何もない

アウル「力も集まっていない、何が出来るのですか?クフフ」

 いつもの大気の振動もない

レイ「“絶対(ダーク)領域(クライシス)(アブソリュート)”」

 一瞬の閃光

 アウルを包み込み

 すべてを破壊する光となり

 完全な闇へと貪る

アウル「クフフ・・・・。どんな技を使おうと無駄ですよ。あなた方の力はすでに解析済みです。それがたとえ、新たな技でもね。」

 アウルが受けたダメージはかすり傷程度

 まるでダメージが見えない

レイ「くすっ、解析済み?」

 レイの笑顔と共に

 アウルの体から血飛沫が飛び散る

アウル「なん・・・・だと・・・」

 アウルの体がボロボロになる

レイ「僕の力を完全に解析出来たと思う?」

 アウルの体から源素が消えていく

 一気に体系が変化する(骨と皮だけ)

アキ「(M)はぁはぁ・・・、すごい。レイにこんな力があったなんて・・・」

 辺りに響く慟哭

 沈黙というなの警鐘

 二人が気づくにはまだまだ早かった。

 終わらない個体

 終焉たる願い

 真紅の蝶

 ――――――福音――――――――


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