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第21翼~黎明~



研究所

 次元の波動が変わっていく

 辺りに満ちていく暴走

 すべてを包み込み、

 消し去っていく

シリエル「なっ・・・・これは、誰かが・・・」

 シリエルの体にもぶれが生じる

 今までにないほどの力

シリエル「くそっ!せめて、彼だけでも!!」

 紅羽の周りに膜が出来る

 その膜がシリエルの体をも包み込む

シリエル「無事でいてくれよ!」

少し前―どこかの施設

 二人の男が切り刻んでいる

蒼真「あぁ~、めんどくせぇ~!」

 敵の動きに完全についていっている

グレイ「(M)いくぞ。イドゥイ」

 グレイの周りに旋律が奔る

 蒼真との斬り合いは続いている

蒼真「(M)この旋律は・・・」

 辺りに広がる源素の旋律

グレイ「“刹那になりて、矢風のさまにすぐさん、諸々の刃よ”」

 グレイの剣が一瞬、巨大化して

 蒼真に襲い掛かる幾億の剣

蒼真「翼主!」

 その攻撃をわずかな動きで

 はじく

 そこに上空から怪光線が放たれる

グレイ「くっ・・・こんなときに。」

少し前

 青い戦士が飛んでいる

ブルー「見つけた。強い・・・波長。」

 エネルギーが瞬時に充填される

ブルー「捕獲する!!」

 怪光線が放たれる


 地上

蒼真「これは・・・」

 地上に降り注ぐ

 光の矢

グレイ「悪いな。任務を先にこなさせてもらう。」

 グレイの姿が消えていく

 光線が降り注がれていく

リリス「本当に面白い。」

 リリスが自分の周りにだけ障壁を出している

蒼真「くっ。」

 剣で防ぐ

グレイ「一気に終わらせてやるっ!!」

 蒼真を狙っていた刃が

 すべて、ブルーブレイカーに向かう

ブルー「この程度!」

 下に放っていた光線が止み

 ブルーを中心に膜が張られる

グレイ「かかったな。」

 謳が流れる

イドゥイ「“無の具現たる深淵よ、すべて、貫く金色の刃よ。我とともにあり―――――”」

 イドゥイとグレイの力が完全にひとつになる

 イドゥイの力がグレイの精神を食らっていく

グレイ「“咎とする力よーーーー”」

 グレイの想いが

 すべてを包み込む力を汲む。

リリス「(M)開放――――つまり、彼は今までの――――」

蒼真「(M)なめやがって。」

 二人もブルーの姿を捉える

グレイ「いくぞ!!“魔閻の刃”」

 全霊を込めた技

ブルー「弱いーーーー」

 グレイの攻撃を素手で受け止める

リリス「(M)本当に面白い玩具(おもちゃ)だね。」

 リリスが注に浮かぶ

ブルー「この程度。」

 グレイの攻撃を破壊する

リリス「いくよ。」

 リリスの魔力が開放される

 ブルーに直撃する

ブルー「無駄」

 リリスの魔力が無力化される

蒼真「(M)耐魔法装甲に物理装甲。」

 いかなる攻撃も無力化する装甲

 ブルーに備わった力

ブルー「一気に終わらせる。」

 先ほどの数倍の源素が詰まれる

グレイ「これは・・・」

リリス「(M)少し危ないかもな。」

 ブルーの光線が放たれる

蒼真「うぉぉぉぉっぉぉっ!!」

 二人の力が衝突する

 大爆発

研究所―深淵

 闇に包まれた空間

エビル「本当に厄介だね。僕の体をのっとろうとする。」

 エビルの内在する魂

 ココに来て、活性化をはじめる

エビル「そんなにも彼が心配なのかい?でも、僕はこの体を譲るつもりはないよ。この原罪の宝珠も。」

 エビルを包む次元の境界線

 そこで、空間にも地震が起きる

エビル「これは・・・・。くすっ、“蒼い戦慄”が覚醒したようだね。でも、この空間までも―――――どうやら、誰か―――――強敵と戦っているのかな。」

 エビルの空間が崩れていく

 それとともに侵略が減る

 元のエビルに戻る

エビル「(M)くすっ」

大陸

 二人の人間が転移を終える

 近くに街が見える

 荒野の街

レイ「くっ・・・」

 レイがよろめく

アキ「レイは、無理しすぎなんですよ。私とユニオンしたばかりなのに、“次元の境界”を使ったんですからね。」

 初めてのユニオン

 次元の境界すらも揺るがす力

レイ「でも、これで、南の大陸に入れた・・・・」

 顔色すらも悪く

 まるで、生気を感じない

アキ「でも―――――」

 あたりを見回す

 そして

アキ「どのあたりか、なんて見当もつきませんよ。」

 それに対して

レイ「元々、標的がどこにいるかなんて、見当もつかない。」

 レイがひざをつく

アキ「・・・そうですね。じゃぁ、あそこで・・・」

 アキが指を刺す

 その先には、確かに明かりが見える

 規模からいって、街だろう。

 街路樹の灯り

レイ「そうだな・・・・いまは・・・・ねt・・・・・」

 レイがそのまま意識を失う

 それをアキが受け止める

アキ「くすっ、本当に無理をしすぎですよw」

施設

 二人の衝撃波があたりを包み込む

 噴煙が上がり

 あたりの視界をいっそう悪くする

グレイ「くっ・・・・やつにこれほどまでの力が・・・」

 蒼真の力に圧倒されている

ブルー「楽しい。このまますべてを・・・」

 ブルーは無傷

 まるで、ダメージを受け付けていない

リリス「(M)一瞬、箍が外れた――――」

 辺りに与えられたダメージ

 並の力ではない

グレイ「だが、どんな衝撃でもあいつは・・・・」

 ブルーのいた上空を見る

 煙から見え隠れする蒼い機体

 輝きを増し

 ダメージなどないように見える

ブルー「破壊――――――殺戮モード――――オン」

 ブルーの姿が変わっていく

 可変型の魔道兵器

 否――――“古代兵器”

リリス「面白い―――――が、遊んでいる余裕はないみたいだな。」

 リリスの周りにも魔力が集中する

 幾重にも積まれた力が

 リリス・グレイを包んでいく

ブルー「殺」

 ブルーが向かってくる

 鋭利な刃を宿して

リリス「殺気ムンムンだねー。でも!」

 リリスの腕から放たれる弾丸

 並の術者なら、その余波だけで死に至る

ブルー「無」

 ブルーの刃が余波ごと

 切り裂く

リリス「おやおや、やってくれるね。だったら!!」

 先ほどの数十倍の力が敵を捕らえる

 だが、

ブルー「皆無」

 今度は、防御もせずに突っ込んでくる

 装甲に張られた光の粒子が

 リリスの魔力を完全にはじき返す

グレイ「無駄だ。こいつには、いかなる源素も効かない。」

 グレイの闇がブルーの視界を一瞬、曇らせる

リリス「いかなる源素も?情報どおりだね。本当に面白い!!」

 具象化されるほどの力を秘めた源素

 リリスを中心に集まり

 そして、一気にはじけとバス

ブルー「無駄。」

 再び、完全に無効化する

グレイ「わかっただろう。こいつに効く魔法などはない。」

 闇の螺旋がブルーを捉える

グレイ「だが!」

 さきほどまでは違う力があたりを包み込んでいく

リリス「(M)この冷たい力は――――なるほど、レイ達が派遣された真実は――――」

 すべてを包み込んでいく

 完全たる力

グレイ「咎とされし、力よ。」

 グレイの体が光を上げていく

 だが、力の覇道はすべてを拒絶していく

リリス「素養のないものが―――――」

 リリスの言葉に対して

グレイ「おまえは離脱しろ。俺では、制御できない。」

 グレイの周りに第7源素が募っていく

 アキやレイとは違い、

 不安定な力の螺旋律

リリス「最初から――――」

 リリスの問いかけに

グレイ「あぁ、おれとやつが戦えば強い磁場が生まれる。あいつを呼び出せるほどのね。お前達を巻き込んですまない。だから、お前達には!」

 グレイがポケットから指輪を取り出す

 その指輪が光を上げて

 あたりを包み込む

リリス「それ---」

 指輪を投げて

グレイ「転命の指輪オン!」

 グレイ・ブルーをい空間へと転移させる

リリス「“転命”――――命を癒す指輪。」

異空間

 ブルー・グレイのみの空間

グレイ「おまえは、ここで、おれと消えるんだ!」

 積まれた力が明らかに暴走を始める

 術者すらも消し去る

 絶対なる領域

ブルー「否」

 ブルーが力を解放する

グレイ「無駄だ!貴様の装甲でも“絶対なる領域”を侵すことは出来ない。」

 すでにグレイから離れた力

 術者が消えようが

 術の完結を持ってしか

 終わらない螺旋律

ブルー「我は死なない。我は死なない。我は死なない。我は死なない。」

 開放された力があたりを侵略する

グレイ「いや・・・・おまえも終わりだ・・・・」

 グレイが完全に消滅する

 残されしは、破壊者をかんざす蒼きものだけ

ブルー「死なない。死なない。死なない。死なない。」

 破壊者の体も鱗翅へと帰っていく

ブルー「我は死なない。我は最強。故に我は死なない。」

 ブルーの力が最大限に広がっていく

 それとともにあたりの侵略が崩壊を始める

 絶対なる領域の崩壊

 それがもたらすものは・・・・

ブルー「我は死ぬわけにはいかない!」

 ブルーの中に完全なる自我が目覚める

 それが、不安定なる領域を

 完全に無効化する

 螺旋律がとまる

 終わらない螺旋律が終わった

 ヒラヒラ   ヒラヒラ

 どこからか、紛れ込んだ真紅の蝶

 淡い燐子を舞い散らしながら

 

 ヒラヒラ   ヒラヒラ

 一輪の花びらを目指して


 ヒラヒラ ヒラヒラ

 風が吹くままに 空を舞う


 ギッ・・・・

 鈍い音が響き渡る


 永遠を築いていた螺旋律が終わりを遂げる






 歯車は望んでいた終焉を手に入れる


 




 ヒラヒラ       ヒラヒラ

 導かれるように

 空を目指して舞い上がる



 赤い蝶は望んでいた




 自由よりも大きな青空を




 赤い蝶は舞い上がる





 歯車の終焉によりもたらされた流れに




 螺旋律が終わり





 開いた扉の向こう側へと












 黎明








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