第19翼~受け継がれし想い達~
研究所―緋骸(現代)
前話の続き
緋骸「なるほど、奴の方から出向いてくるとはな。うれしい限りだ。」
緋骸の力が一気に膨れ上がっていく
すべての魔物を屍ごと
切り裂き、灰へと変えていく
エビル「(M)真紅の剣舞の本当の能力・・・・本当におもしろいね~。」
完全に蘇生しない形で敵を葬っていく
緋骸「さぁ、出て来い!!もう、貴様に動かせる駒はないぞ!!」
辺り全体にも衝撃がほとばしっていく
大爆発
研究者「ふむ、確かに私の駒はいない。だが、術者がその駒よりも弱いと誰が決めたのだ?」
熱量・すべてを無力化して現れる
虹色の力を持ちながら
進んでくる
エビル「本当に面白いね~、まさか、“その力”の持ち主がいるとはね~。」
エビルが前に進んでいく
戦闘態勢をとる
それを静止するように
緋骸「ここは、オレに任せてくれ。奴だけはこの手で・・・」
真紅の剣舞が緋骸にまとわりついている
研究者「貴様ごときの力で、私の相手のするだと。ふん!これだから、知能の低いがきは・・・。」
めがねをなおす(位置をなおす?)
血の線が研究者の頬をかする
緋骸「あまりなめないでほしい。あの頃のままのオレだと思うのか?」
研究者の無力化空間を破壊する
研究者「なるほど、油断大敵・・・というわけですね。ですが、ここから先、私は油断をしませんよ。」
虹色の力が辺りを螺旋状に
飛び回る
それと交じり合うような感じで
緋骸の血の線も螺旋状に
舞っている
緋骸「貴様の全力を見せてみろ。オレは貴様のすべてを超えてやるっ!!」
螺旋と螺旋がぶつかり合い
摩擦を生み
火花が散る
エビル「(M)すさまじい力だ。これでこそ、宝珠の・・・」
エビルが何かに気づく
研究者「いいましたね。では、本気でお相手いたしましょう。代価として、あなたの命をいただきますがね。」
研究者の姿が異形の怪物に変わっていく
エビル「(M)さて、僕は行きましょうかね。この決着を邪魔するものは誰であれ許さない。」
エビルが闇と共に消えていく
研究者の姿が完全に異形のものへと変貌を遂げる
緋骸「ふん!やはり、人間を捨てていたのか。」
漆黒の翼を持つ
黒衣の魔物
研究者「(鳴き声)」
口から怪光線を放つ
緋骸「無駄だ。“ブラッティ・ストリーム”」
血の刃が嵐を巻き起こす
その嵐と光線がぶつかり合い
大爆発を起こす
過去―オアシス
レイが成長している(見た目的には、現在と同程度)
レイ「今日は、この辺りで野宿だな。」
立ち止まり、振り返る
近くにはオアシスが見える
緋骸「あぁ、そうだな。ここならば、見渡しも効くし、水分もある。確かにベストだな。」
緋骸も了承する
レイ「“時空を行き来する光よ。我が呼びかけに答え、聖なる領域を生み出せ”!」
謳と共にレイが左腕を上空に上げる
そこを中心にして光が降り立ち
小屋などを生み出す
緋骸「上手くなったな、力の使い方も。」
緋骸が褒める
レイ「まだまだだよ。お姉ちゃんみたくは出来ないから・・・」
ステラがレイを守るために
使っていた呪文
レイが暮らしていた小屋を作り出していた呪文
緋骸「高等難易度の結界呪文だ。しかも、第7源素と位相の力を使ったな。だから、ステラみたいに出来なくてあたりまえだ。ステラが使っていたのは、位相の力だけ。おまえは、それに第7源素までも混ざってしまっているんだ。当然の結果なのだよ。」
辺りを見回しながら言う
完全な結界ではないようだ
レイ「うん、わかっているよ。だから、もっと強くなりたい。もう、誰も傷つけなくてもいいくらいに。」
レイが剣を置き、すわりながら言う
緋骸も近づきながらすわり
緋骸「キミ――――レイは、十分強くなったよ。たぶん、7神将相手でも負けないくらいにね。だから、もう思いつめなくてもいいんだよ。もっと人並みの生活をしてもいいんだよ。」
戸惑いながら
レイ「でも・・・」
レイを抱き寄せ、頭をなでながら
緋骸「大丈夫。オレは、消えたりなんてしないから。だから―――――」
レイが少し照れながら
レイ「うん――――少しは気をつける・・・(寝息)すぅー、すぅー」
レイの意識が失せていく
レイを横にさせながら
緋骸「くすっ、疲れていたんだね。安心して寝なさい。そして、眼が覚めたら――――」
レイの目元に手を当てている
緋骸の手から淡い光があふれ
満ちていく
緋骸「何もかも忘れておやすみなさい・・・・。そして、今度こそ、いい夢をみるんだよ。」
光がレイの中へと入っていき
光はなくなっていく
緋骸「レイ・・・キミは一人で生きていくんだ。そして、もうオレのこともステラのことも忘れて・・・・平穏に暮らしてくれ。オレはもう、キミを守れないかもしれないのだから。」
緋骸が立ち上がり、
結界の外へと出て行く
レイ「(寝言)ごめんなさい。」
涙が一滴流れている
現在―バイオ研究施設
辺りに殺気がほとばしっている
それを影から見ている
リリス「ほら、見てごらん?蒼真。面白そうなものがあるよ。」
襟(くびねっこ?)をつかまれ、ひきづられている
蒼真「この角度から見れると思っているのか?」
リリスの見ている方向とは、逆方向を見ている
リリス「見たいのかい?」
微笑を浮かべている
蒼真「ここで、見たいといったら、ほおり投げ・・・・(悲鳴)いいいいいいいたっーーーー」
蒼真の首を少し(?)強くつかみながら
リリス「ほぉー、君にしては賢い答えだ。どこで、そんな小ざかしい知恵をつけたのかな?―――――と、それよりもだ、見たいか?」
まだ、強くつかまれている
蒼真「(痛み)だぁーーーーー、わかったよ、わかりましたよ、みたいです、見せてください。」
瞬間、体が軽くなる
まるで、宙に浮かんでいるかのように錯覚するほどに
リリス「ふむ、いい答えだ。では、お望みどおり見せてやろう。」
蒼真を殺気立つ異形の怪物の中心に投げ込む
蒼真「やっぱり、投げいれるんじゃねぇかーーーーーーーー!!!!!」
無残にも蒼真が中心へと投げ込まれている
リリス「キミが見たいというからだよ、蒼真。」
影から言う
蒼真「(M)あれは、オマエがいわせたんじゃねぇーかよ!!」
異形の怪物の中へとうまく投げ入れられる
異形の怪物
―――――からだ全体がドロドロに解けているような形状
怪物「(慟哭)」
辺りには源素が満ちている
リリス「(M)現代の魔術によってよみがえった古代の怪物たち。魔術によって作り出されたことにより言語能力、知覚能力が皆無。その代わり、化け物へと変貌を遂げた死者たち。さて、キミはどう戦うのかね?不死なる怪物たちと。」
怪物のすべてが源素で作られている様子
辺りの源素を汲み取り能力を上げていく
蒼真「くっ!」
怪物がいっせいに襲い掛かってくる
怪物「(咆哮)」
すべての攻撃を回避しながら
蒼真「理性のない化け物。何を言っても無駄か。」
相手へと攻撃を加える(殴るorける)
怪物「ぎぃー」
殴られたところが吹き飛ぶが
それでも動き続けている
蒼真「なるほど、これが“不死者”。死の楽団というわけか。」
休むことなく行われる攻撃
怪物「ぎぃー。」
すべてを回避している
蒼真「いくら攻撃しても無駄というわけか。」
再び、蒼真が敵の中心に行く
怪物「(咆哮)」
怪物たちがいっせいに襲い掛かってくる
蒼真「いい加減にしやがれっ!!」
蒼真を中心に異常の空間が現れる
蒼真「“無 奏 領 域”」
すべての源素を無力化していく
現在―アキ・紅羽
建物へと入っていく
アキ「うーん、、、、なんか、体中が痛いような・・・」
アキが体を動かしながら言う
紅羽「(あせって)そっ、それは、アキさんの寝相が悪いからですよ。」
それを効いて
アキ「かなぁ~? でも、起きたときには、ちゃんと寝てたんだけどな~?」
今朝の光景(?)を思い出しながら言う
紅羽「それは、僕が何度も何度も布団をかけなおしてあげたからですよ。まったく、レイさんは毎日こんなことをしているんですね。レイさんの苦労がわかりましたよ。」
疲れたように(呆れたように?)言う
アキ「うーん、、、、釈然としないけど、ありがとう。」
お礼を言う
紅羽「どういたしまして。」
二人が足を止める
アキ「で、なんのようですか?闇の戦士。」
何もない壁のほうを指差す
そこから、エビルが姿を現す
エビル「ちょっと、この先へは行ってほしくないのでね。邪魔させてもらうよ。」
エビルが魔焔陣を張っていく
だが、以前と違い視界をさえぎりはない
闇に包まれた空間ではない
紅羽「この先に行かせたくない・・・つまり、レイさんはこの先にいるのですね。」
アキが笑みを浮かべて
アキ「レイがこの先に!!」
エビル「えぇ、この先にいますよ。ですが、誰であろうと彼女の邪魔はさせない。たとえ、この命が尽き果てるとしてもね。」
エビルを中心に光が満ちていく
アキ「この力は―――――」
アキの姿が少しぶれる
エビル「気づきましたか?僕の中には“原罪の宝珠”がある。それでも、キミ達は僕と戦うのかい?」
エビルの周りにはオーラのようなものが現れる
アキ「レイ――――いえ、彼女が何をしようとしているかは、わかりませんが、私はレイを取り戻します。」
アキが弾丸を飛ばす
それをかき消して
エビル「ならば、待ちなさい。彼女はもうすぐ消える。レイもあなたの元へと戻ってくるでしょう。」
紅羽「その言葉に真実はあるんですか?」
紅羽がすかさず突っ込む
エビル「こればかりは、信じてもらうしかありませんがね。」
紅羽が炎の膜を作り出す
紅羽「だったら、交渉は決裂です。僕達には、キミを信じる理由がありません。」
紅羽の正面に炎のまくが集まる
エビル「ふぅ~、戦いは嫌いなんだよね~。」
次の瞬間、炎の膜が壁に向かって放たれる
紅羽「アキさん、今です!あなただけでも・・・・・」
言い終わる前にアキの姿はすでになし
エビル「アキを生かせたか。で、キミはどうするのかね~。」
杖状剣を構えて
紅羽「はっきり言って僕も戦闘は嫌いです。でも、あなただけは倒しておきたいんです。」
エビル「矛盾だね~。戦闘は嫌いなのに倒したいなんて。」
杖状剣を握りなおして
紅羽「矛盾は百も承知です。でも、あなたを残していると、あとあとレイさんが危ないような気がするんです。」
闇をまといながら
エビル「勘ってやつかい?ほんと、キミは危険だね。一度くらい倒されておくべきなんじゃない?」
辺りがやみに包まれていく
紅羽「やはり、それが本性か!!」
完全に闇に包まれている
エビル「信じる信じないは自由だが、僕は彼女が好きなんだよ。だから―――――!」
今までにはない力を宿していく
エビル「誰にも邪魔をさせたくない!!」
力が完全体になる
原罪の宝珠がなじむ
現代―研究所2(緋骸)
閃光がやみ、煙が晴れていく
辺りには熱量が満ちている
緋骸「(咳)くっ・・・」
研究者の姿を見失う
研究者「(微笑)くすくす、本当にあなたは面白い。その程度のワザで、私の光線を防ぐとは。だが、貴様の力は見れた。もう、負けはしない。」
オーラが具象化して
鎧へとなっている
それと共に剣も姿を現す(両柄とも刃)
緋骸「ふん、人間を捨てたものに負けはしない。」
あたり一面に術式が広がっていく
真紅色の術式
研究者「この術式は―――――なるほど、“最強の吸血鬼”の力も・・・」
緋骸の謳が響き渡る
緋骸「“刻の流れの中に生きるすべての生命に命ずる。我が呼びかけは、終焉。汝に与えしは永遠なる祝福なる刻。”」
緋骸に重なり合うようにステラの声も混じっていく
ステラ「“永遠なる祝福なる刻。虚無を呼び覚ます英霊なる魂。」
研究者の腕から膨大な魔力が放出される
研究者「させはしない。“無駄としれ!”」
魔力が源素を飲み込み
膨大な弾丸となり
緋骸に向かっていく
それを消し去るかのように
レイ「“咎とする力よ、闇に染まりし邪悪なる力、ここに無にかえさん”!」
研究者の攻撃をゼロに返していく
研究者「くっ、レイシスの力までもが・・・・奴を・・・」
研究者の体も元へと戻っていく
ステラ「“生まれいでしものを、無碍の空間へといざなえ”!!」
謳が歌い終わる
緋骸「“位相消滅”」
位相の空間にて対象を閉じ込め
一気に消滅させ、
血の旋律にて、灰へと化す
研究者「くそっ・・・・私の体が・・・・無に代える・・・」
そこにアキが到着
アキ「この力・・・・真紅の剣舞――――」
緋骸がアキをにらむ
緋骸「ほぉ~、あのときの餓鬼か。」
アキも緋骸をにらむ
アキ「真紅の剣舞だね。」
緋骸が何かを理解している様子
緋骸「ふん!レイを取り戻したいのか?」
緋骸の周りを真紅の剣舞が舞っている
アキ「素直に返してはくれなさそうだね。」
アキの周りには変化がない
緋骸「よくわかっているじゃないか。返してほしければ、オレを倒すことだな。『大いなる翼』よ。」
真紅の剣舞がアキに襲い掛かる




