第18翼~求められた力~
過去―研究所
エルと研究者が会話をしている
研究者「なるほど、これで、少しは楽しめるというわけですね。緋骸真紅君。」
血の結晶が集まっていく
緋骸「どうして・・・」
自分の体が無事なのが不思議なようだ
エル「ぼくの能力、“分身”で助けました。」
一瞬、緋骸の幻影が現れる
緋骸「あなた方への借りがひとつ増えたというわけか・・・・」
緋骸がマントを翻す
研究者「ですが、反面、厄介ではあります。」
その言葉に対して
緋骸「大丈夫。僕の力はこの程度じゃないのだから。」
緋骸が消えていく
研究者「まったく・・・」・
エル「僕も行きますよ。彼一人じゃ心配なので。」
エルも消えていく
研究者「えぇ、任せましたよ。エル=ローライト」
過去―森の中
無数の魔獣が潜んでいる
レイ子供「お姉ちゃん・・・また会えるんだよね・・・」
さまよいながら歩いている
レイ子供「僕はおねえちゃんに会えるまで、行き続けるよ。奴らにも捕まったりなんてしない。不思議なんだけど、今の僕なら何でも出来る気がするんだ。」
レイの周りに源素が集まっていく
顔つきもさっきまでとは違う
魔獣「(悲鳴)」
源素が集まったことにより
次々に魔獣が姿をあらわす
レイ子供「“霊燕なる翼よ――――”」
レイが不思議な謳を謳う
レイ「(M)あの時は不思議な感じがしたんだ。不思議に言葉が浮かんできた。きっと僕は――――――」
レイ子供の謳が終わる
それと共に辺りに膨大な力が膨れ上がる
レイ子供「極限魔法!」
位相のずれがすべての敵に襲い掛かる
すべての魔獣を一掃する
少しはなれたところ
エル「すごい、すごい、さすがは、第7の戦士。」
力の余波がここまであふれている
緋骸「ふん!奴はまだ、位相の旋律を理解していない。本当の位相の力はこんなもんじゃない。」
緋骸の真紅の剣舞がエルを包んでいく
エル「おや?これは、どういうことだい?」
真紅の剣舞を一気に破壊する
緋骸「奴に興味が出来た――――いや、惚れたといっても過言ではない。奴をお前らに渡すわけにはいかない。」
真紅の結界が現れる
血で描かれた線による結界
エル「おやおや、おかしなことをいうんですね。あなたのような人間が他人に興味を持つなんて。」
エルも源素を集め始める
緋骸「それに、あなた方の考え方には、いささかむかつくところがあるんでね。」
血の文様が辺りを包んでいく
位相のずれも姿を現す
エル「なるほど、彼女の最後の技が―――――面白い。“感情”を手に入れた君と戦えるのなら―――――裏切りものを処罰します。」
エルの背中から黒い翼が現れる
緋骸「あなたには、わからないでしょうが、“感情”というものは、どんなものよりも強い力になるんですよ。裁くもの」
血の文様から現れる無数の刃
それが、襲い掛かっていく
エル「くだらない。感情など、ただのお荷物にしかならない。すくなくても僕にとっては、お荷物だ。」
エルの額に眼が現れる
それと共に獣のような姿に変わっていく
緋骸「ふん!化け物が!」
緋骸の瞳の輝きが強くなっていく
それと共に位相のずれが血と混ざり合い
緋骸の剣へと変わっていく
エル「化け物・・・そういって――――」
辺りの源素が急激に広がっていく
緋骸「どんなに源素をつもうが!」
緋骸の一振りで
源素が切り裂かれる
エル「本当にステラの力まで使えるのですね。ステラの力にステラの心・・・」
真紅の剣舞がエルを捕らえる
緋骸「関係ない!貴様は殺す!」
真紅の空間内にエルが閉じ込められている
その空間内に無数の刃と裂け目が現れ
エルを攻撃していく
エル「これで、捕らえたつもりなのか?」
エルの力が一気に広がっていく
それと共にすべてを破壊していく
緋骸「くっ・・・結界が・・」
辺りの布陣すらもすべて吹き飛ばしていく
エル「どうしました・・・・・グルッ・・・」
獣化が始まる
緋骸「くすっ、やはり、その力は制御できないみたいだね。」
緋骸が立ち上がる
それと共に無数の刃が緋骸を包んでいく
エル「グルルルッ!」
エルから黒い刃が現れ
辺りを飛び交う
緋骸「あたりませんよ。その程度では無力なのですよ!」
紅の刃が
位相を切り裂きながら
エルを攻撃する
エル「ぐるっ!?」
エルがかなりのダメージを追う
緋骸「このまま終わらせてやる!」
再び攻撃が襲い掛かる
エル「ぐるっるるっ!」
飛翔する
エル「ぐがががっ!!」
強大な力へと変わっていく
緋骸「くっ・・・これが、ブラッドサッカーと呼ばれる所以か・・・」
緋骸の力が効かなくなっていく
血の力が無力化されていく
エル「ぐるるるるるっ!!!!」
再び攻撃を開始していく
緋骸「くっ・・・ぐふぁ!」
緋骸の体が吹き飛ぶ
一気にかなりのダメージを負う
体中がボロボロの重症
エル「ぐるるるっ!!」
もう一度襲い掛かってくる
レイ子供「やめっ・・・やめろー!!!!!」
レイの体から光が満ちていく
すべての事象を消し去っていく
エル「(悲鳴)」
すべての光がエルに向かっていく
レイ子供「お姉ちゃんをいじめるなぁ~~~~!!!!!っ」
エルの姿を元に戻していく
緋骸「(M)これが・・・・アブソリュート・・・」
エルを完全に消し去る
エル「くそっ・・・」
細胞のすべてを消し去る
光がやんでいく
レイ子供「(息切れ)おねえちゃん・・・」
レイが緋骸を見る
緋骸の姿がステラに見えている様子
ステラ「レイ・・・キミは・・・」
真紅の剣舞がレイに宿っていく
レイ子供『お姉ちゃん!いやだよ!!!』
緋骸が致命傷的なダメージを負っている
ステラ「ごめんなさい。約束は守れないわ。でも―――――」
緋骸の体から光の粒子が伸びていく
レイ子供「お姉ちゃん・・・・おねえちゃーーーん!!!!!」
現代―研究所
ひざをついて体を抱えている
緋骸「なるほど、そういうことか・・・・・」
すべてを理解したようだ
エビル「どうやら、何かがわかったみたいだね~。」
エビルが緋骸に問いかける
緋骸「あぁ、奴の居場所がようやくわかったよ。さすがは、奴らが使っていた演算盤だ。」
緋骸が立ち上がると共に
辺りの光がやみ
魔方陣が消えていく
エビル「くすっ、それじゃぁ、さっさと行きましょう。奴らが逃げ出す前にさ。」
何かの音が響き渡る
それが、エビルにヒットする前に
緋骸が立ちふさがる
緋骸「これで、貸しは二つですよ。」
何かを真紅の剣舞にて防ぐ
エビル「くすっ、どうやら、敵は一人や二人ではないようだね~。」
第6源素が辺りに満ちていく
緋骸「あぁ、そのようだ。さっさと、けりをつけましょう。」
真紅の剣舞が辺りに広がっていく
過去―ステラの家(小屋)
緋骸の体に包帯が巻かれている
レイ子供「これでいいはずです。」
回復することはないが、
応急処置程度にはなる
緋骸「オレを倒さなくていいのか?また、おまえを狙うかもしれないぞ。」
レイが横に首を振る
レイ子供「お姉ちゃんが、最後に言ってました。あの光の中で。あなたは、優しい人だって。なので、僕はあなたを信じます。」
薬などをしまいはじめる
緋骸「なるほど、強いわけだ。」
何かを納得したようだ
レイ子供「????」
緋骸「ところで、オマエはこれからどうするんだ?」
少し考えてから
レイ子供「旅に出ます。お姉ちゃんに助けてもらった命だから、あの人たちにつかまるわけにはいかないから。」
緋骸が起き上がる
緋骸「旅か・・・ならば、オレも付き合おう。どうせ、組織には戻れないからな。」
レイが否定を示す
レイ子供「だめです、あなたまで、僕に付き合う理由はありません。」
だが
緋骸「よく言うではありませんか?女の一人旅は危険だって!」
強制的についていこうとする
レイ子供「言いませんよ!その前に女の子だったんですか?」
緋骸「これだからおこちゃまは・・・・。オレは、正真正銘の女だ!」
レイ子供「どっちにしてもだめです。一緒にいれば・・・」
レイの否定に
緋骸が少し悲しそうになり
緋骸「ひどい・・・オレとは遊びだったのね・・・」
それっぽい顔で、態度で言う
レイ子供「だーかーらー、だめなものは・・・」
急にまじめになり
緋骸「オレならキミの力になれる。それに、組織を裏切った以上、オレもただではすまない。たぶん、7(オルガ)神将が負ってくるだろう。キミ動揺にね。だったら、共に行動したほうが合理的だ。今の君では、奴らには勝てない。位相の旋律の意味を知らない君には。だが、オレなら奴らの能力まで把握している。今のオルガになら、オレでも対等に戦えるんだ。だから、オレも連れて行ってくれ。」
レイ子供「・・・どこにいても危険なんですね。僕と同様に。」
レイの言葉に反応するように
緋骸「あぁ、そうだ。だから、急ぐにこしたことはない。仲間も多いほうがいいんだ。」
レイ子供「わかりました。僕はあなたと共に行きます。」
レイが決心をつける
緋骸「大丈夫、もしもの時はオレが命をかけて君をまもってやる。(M)これが、ステラとの約束だ。」
レイ子供「命はかけないでほしいですが、わかりました。一緒に行きましょう。」
レイが支度をはじめる
現代―研究所2
無数の魔物に辺りを囲まれている
所々血の斑点と
魔物の死骸が転がっている
魔物「(悲鳴)」
真紅の剣舞が辺りをはしっている
緋骸「まったく、嫌になりますね。この数。」
倒しても倒しても桐がない
エビル「ほんと、どこから、こんなにも現れるのかね~?」
暗黒の弾幕がすべてを攻撃していく
魔物が次々に沸いていく
緋骸「術者がどこかにいるんだろうな。」
真紅の剣舞の攻撃が辺りを攻撃している
エビル「そのようだね~。どこにいるかはわからないけどね~。」
闇の弾幕が攻撃していく
魔物「(悲鳴)」
魔物が次々に死んでいく
エビル「本当に面白い。」
屍となった魔物がよみがえっていく
緋骸「なるほど、奴の方から出向いてくるとはな。うれしい限りだ。」
緋骸の力が一気に膨れ上がっていく
すべての魔物を屍ごと
切り裂き、灰へと変えていく
エビル「(M)真紅の剣舞の本当の能力・・・・本当におもしろいね~。」
完全に蘇生しない形で敵を葬っていく
緋骸「さぁ、出て来い!!もう、貴様に動かせる駒はないぞ!!」
辺り全体にも衝撃がほとばしっていく
大爆発




