第14翼~生まれいでしもの~
紅羽「本当にこっちにいるんですか?」
転送装置の先
南の大陸
機械に完備された街
光の膜によって
包まれている街
アキ「えぇ、間違いないわよ!」
ただひたすら走り抜けている
人をよけながら先へと進んでいく
紅羽「だったら、早く追いつきましょう。」
魔力を使い
速度を上げている
アキ「そうね。ついてきなさい!チビチビ人間!」
アキも速度を上げていく
過去―どこかの街
荒野の一軒家
レイ(子供)と一人の女性
レイ(子供)「(恥ずかしそうに)ねぇ、お姉さん。」
地下の研究施設
何かの研究をしているようだ
ステラ「あら?どうしたの?ジュークレイド」
資料を置き
レイの方を見る
レイ(子供)「あのね~、はい。」
綺麗な石をたくさん持っている
ステラが指さして
ステラ「これを私に?」
レイが満面の笑みで
レイ(子供)「うん!お姉さんにプレゼント!」
レイを抱き寄せて
ステラ「くぅー、ありがとうー!」
レイは赤くなっている
現在―どこかの研究施設
たくさんの機械兵が
戦闘態勢を取っている
緋骸「まずは、一つ目。」
機械兵の中へと突っ込んでいく
腕には無数の粒子
キラキラと輝いている
機械兵「侵入者、抹殺」
機械兵の魔力が発動していく
腕には魔力(ビーム状)の刃が具象化されている
緋骸「押し通る!」
魔力に反応して
剣舞が真紅の剣へと代わる
機械兵「敵意・・・・・・開始!」
完全な戦闘態勢になる
見ただけで、力がわかるほどに
緋骸「人形ごときで、私を倒せると思うのか!」
剣舞の一振りで
機械兵が一蹴する
緋骸「先へと進みます!」
扉ごと破壊する
侵入していく
過去―レイ・ステラ
ステラが立ち上がり
ステラ「ねぇー?今日の夕ご飯は何がい~いー?ジュークレイド」
ステラが立ち上がりながら言う
レイ・子供「(寝息)すぅー、すぅー」
返事がないのに振り返る
ステラ「なんだかんだ言っても子供ねー。ほんとに可愛いんだからー。」
レイに布(?)みたいなのをかける
そして、頭をなでる
ステラ「(悲しそうに)ごめんね・・・私が・・・・」
その言葉に反応するように
レイ・子供「(寝言)お姉ちゃん・・・大好き・・・」
その言葉で、立ち上がり
ステラ「ゆっくりお休みなさい。私は少し用事が出来たみたい。」
扉から出て行く
現在2-研究施設2
無数の魔道兵器を切り裂きながら進んでいく
魔道兵器の屍だけが残っている
緋骸「邪魔するんじゃない!」
真紅の剣舞が敵を切り裂いていく
機械兵「侵入者・・・抹殺」
次々に魔道兵器が現れてくる
緋骸「“瞬銀なる骸よ。緋情なる屍よ。魔に散りばめられて真紅の輝きを宿せ!”」
辺り一面に真紅の燐子が降り注ぐ
機械兵「殺す!」
燐子がすべてを攻撃していく
緋骸「“魔神闇・流星”」
部屋(廊下)内の兵器を一蹴する
緋骸「(M)どこにいる・・・、我が骸を宿し者。」
辺りの壁すらも破壊している
過去2―ステラ
家から少し離れた場所
術者と大量の機械兵がいる
ステラ「あ~ら、みんなで遠足でもしているの?」
相手に問いかける
その言葉を発すると共に
相手の言葉が発せられる
術者「ステラだな・・・ツァーペリン、ステラ。」
術者の力が広がる
それと共に機械兵が動き出す
機械兵「殺す!」
全員がサーベル状の魔力の剣を構えて
向かってくる
ステラ「甘く見られたものね~、あんたらなんかに私を倒せない。」
ステラの周りに膨大な魔力がふくれあがる
機械兵「ぎぃ・・・」
ステラの魔力で機械兵の動きが止まる
ステラ「あなたの支配力はその程度?」
呼吸と共に強弱している魔力
動きを止めた機械兵
術者「衰えてはいないようだな。吸血鬼・・」
術者の背中に翼が生える
それと共に機械兵が動き出す
ステラ「ジャンキーだったのね。あなた。」
術者の力がまだのびていく
術者「その通りだ。オレの血液は、エレスで出来ている。何者にも負けない!」
赤褐色の翼
辺りに血の粉をまき散らしていく
その血が辺りを駆け巡る
機械兵「殺す!」
機械兵と血の粉が襲ってくる
ステラ「“かくいめあわさん!”」
ステラを中心に電子の網が広がり
結界となり、ふれた者を消滅させる
術者「“ゆいいめあわさん!”」
術者の呪文がステラの呪文を無力化させる
ステラ「“ゆめむすばん!”」
腕に魔力が集中する
機械「殺す」
機械兵が一斉に襲いかかってくる
ステラ「くすっ、さようならですよ。」
刃を構える
辺りに異様な殺気が現れる
術者「くっ・・・“むすばん”!」
術者の音よりも早く
ステラ「さようならだ。“死の(・)輪舞曲”!」
ステラを中心に真空の刃が辺りに飛び交う
すべてのものを破壊し尽くしていく
現在―どこかの廃墟
建物が無数に壊れている
生命の面影すらない
アキ「これは・・・」
アキが足を止めて
辺りを見回す
紅羽「どうしたんですか?アキさん。」
足を止めて
アキに問いかける
アキは何かを感じ取っているようだ
アキ「この町は・・・」
空を見上げる
辺りに満ちた源素
悲しみに満ちている
紅羽「????(M)最近のアキさんは何か変だ。この街に入ってからは・・・」
アキには感じ取れて
紅羽には感じれない
何かの気配
アキ「(M)そっかぁ、ここがレイの大切な人を失った場所なんだね。だったら、あれもココにあるんだね・・・」
アキの頬を伝う一筋のしずく
地面に落ち
そして、新たなる息吹が起きる
紅羽「(M)きっと僕にはわからない、未知の力なんだろうな。でも、少しは理解したいと思う。僕もレイさんの仲間なんだから・・・」
紅羽も空を見上げる
そこに散りばめられていく魔法陣
アキ「紅羽くん、飛んで!!」
紅羽に指示を出す
紅羽もとっさに上空へと飛ぶ
アキは飛んでいない
紅羽「はい!」
魔法陣がアキに集中されていく
それに気付いて
紅羽「アキさん!」
魔法陣が発動されていく
アキ「(M)これは・・・」
アキの中に何かが流れ込んでいく
辺りから無数の突起物がアキに襲いかかる
アキ「うふっ、姿を現した方が身のためですよ。そこのあなた。」
アキが瓦礫の方を指さす
瓦礫の周りの空気が一気に変化する
術者「さすがと言っておきましょうか。ですが、その魔法陣は・・・」
アキが少し力を込める
辺りに満ちていた源素がすべて乖離する
アキ「魔法陣がどうかしましたか?」
魔法陣が破壊される
術者「源素を乖離させたか・・・少しは成長したようですね。『大いなる翼』よ」
辺りに無数の術印が浮かび上がる
そこから機械兵が現れる
翼を持った機械兵
杖状剣を構えて
紅羽「アキさん、僕に兵士を任せて下さい・・・」
杖状剣に力を込める
機械兵「コロス・・・」
アキが何かの呪を唱える
アキ「“咎とされし者よ――――すべての時の流れに身を置きし者よ。空虚なる夢幻の彼方へと消えよ!”」
辺りの空間を閉ざす
紅羽が辺りを見回す
紅羽「(M)これは、僕を信用して任せてくれたってことかな?」
辺りには無数の機械兵
ものすごい殺気を放っている
紅羽「アキさんの信用に答えるために・・・」
紅羽の周りに源素が集まっていく
過去―ステラ2
辺りには瓦礫が満ちている
ステラが辺りを見回して
ステラ「これは、少しやりすぎちゃいましたね。」
舌を出して『テヘッ』って感じで
そこに殺気が満ちあふれ
光線が放たれる
術者「今のは危なかったですよ。さすがは、『最高の吸血種』・・・」
空間の裂け目から現れる
その体は血まみれになっている
ステラ「(少し苦しそうに)位相転移ですね・・・どうやら、私はあなたを甘く見ていたようですね。」
ステラの片腕が重傷のようだ
さっきの光線でかなりのダメージをおっている
術者「ですが、オレは負けられないのでね・・・」
何かを取り出す
真紅の結晶
禍々しい石
ステラ「・・あなた・・・死にますよ。」
忠告を与える
術者「あぁ、そうだな。これ以上の摂取はやばそうだ・・・だが、貴様もわかっているはずだ。あの方は、失敗した者を許さない・・・」
一気に飲み込む
精神すらも一気に崩壊していく
術者「ぎっ、ぐるるるっ!」
人語すらもはなせない
ステラ「・・・・・・――――――『あなたの魂―――救います』」
ステラの周りの位相がずれていく
辺りの空間自体が変化していく
術者「ぐっ、ぎゅるる」
源素をまとって
突っ込んでくる
ステラ「哀れな魂よ。閉ざされなさい!」
ステラの腕に魔力が集まっていく
その魔力が天空に位相のずれを導いていく
術者「ぎゅるるyりゅry」
変化した魔力で襲いかかってくる
ステラ「“極大魔術”」
天空の位相が敵を削り取っていく
完全に閉ざされし魂
ステラ「永久にさまよいなさい。」
位相が元に戻っていく
さきほどの廃墟へと帰っていく
現在―アキVS術者
アブソリュートと術者の魔力がぶつかり合っている
アキ「くっ・・・」
今のところ力関係は対等
術者「苦しそうですね。でも、オレの力はこの程度じゃない!」
術者の力が跳ね上がる
一気にアキを貫いていく
その波動の途中から
抜け出していく
アキ「(息切れ)まさか、ジャンキーになっていたなんてね。」
アキが相手の異変に気付く
術者「あぁ、その通りだ。」
アキが問いかける
アキ「(息切れ)かわいそうに・・・」
術者が少し切れ気味で
術者「かわいそう?ふっ、馬鹿な。オレはいま最高の気分だぜ。この力、この溢れる力・・・」
術者の背中から赤褐色の翼が現れる
アキ「私は見てきました。力におぼれて滅んでいく魂を。そして――――」
アキの周りは静かになっていく(?)
術者の周りには膨大な魔力が集まっていく
術者「何をわけのわからないことを!」
腕に刃が現れる
そして、向かってくる
アキ「“哀れな魂よ。”」
源素の流れが変わっていく
アキを中心にストリームが出来る
術者「“源素の渦”――――それで、何が出来るというのだ。」
術者の周りにもストリームが出来る
それが、互いの中心でぶつかり合っている
(端の方で)
アキ「終わりですよ。“源素の逆流”」
アキが手を前に翳す
渦と渦のぶつかり合う所に
何かの亀裂が見えているようだ
術者「何をしようとも無駄だ。」
ストリームが更に強大になる
まるで別物のように
アキ「まだわかりませんか?もう、あなた死んでいますよ。」
源素の逆流により
生じた亀裂が
術者の体を切り裂いている
アキの言葉に反応したように切り裂かれる
術者「ぐっ、、、、馬鹿な。」
膝をつき倒れかける
だが、死んではいない様子
アキ「う~ん・・・手元が狂っちゃいましたね~。」
自分の手を見て言う
アキ「(M)やっぱり、久々じゃうまく行くはずないよね~。どこかの天才吸血鬼じゃないんだし・・・」
術者が起きあがりつつ
何かの呪を唱えている
術者「“天空に散りばめられし数多の輝きよ。我は汝の代行者なり。力求め彷徨う者なり。されば求めうったえるなり”」
一気に力が広がっていく
それと共に爪が異様に伸び
牙も伸び始める
頭からは角が生え
鬼のような姿へと変貌する
アキ「“限定解除”ですね。意識もはっきりしているようで・・・」
術者の瞳がアキをとらえる
つぎの瞬間、無数の交錯が実行される
(攻撃する術者・回避、反撃するアキ)
術者「オレの真の力の前にひれ伏せ!」
言葉がそのまま力となって
重力を発する
地面に向けた重力が
アキの体を押しつぶす
アキ「くっ・・・」
まともに立てない様子
重力の前にひざをついている
術者「くっくくく、この姿のオレは今までの力のかる~く10倍だ。」
無駄に力を発する
その力が辺りを崩していく
アキ「10倍・・・でも、絶望的な数字では・・・」
アキの周りにストリームが起きる
そのストリームが微妙に重力を弱める
術者「ふん!強がりを!!」
アキのストリームすらも散らす
だが、アキは立ち上がり
アキ「強がりじゃありませんよ♪」
アキの背中に翼が現れる
白く気高い純白の翼が
術者「だったら、見せてもらおうか!強がりじゃないかどうか!!」
無数の重力波がアキに襲いかかる
アキが目をつぶり
アキ「(M)ごめんなさい・・・レイ、使わせてもらうよ。」
アキの周りに第7源素が集まっていく
それがストリームを生み
完全な隔離空間へと変貌する
アキ「“銀に輝く氷塊、其は砂漠にて輝く絶対普遍の原理、氷雪のかたわらにて眠る大いなる力、荒野を奔る無慈悲なる白銀の抱擁、断罪の剣なる南海の契り、峠に七光の輝き持ちて降り注ぐ。天から降る無数の星は神秘なる力にてひれふさん!”」
辺り一面の源素が完全に乖離する
ただ一つアキの力のみを残して
術者「なっ・・・力が・・・」
元の姿へと戻っていく
アキ「終わらせるよ。さようならです。」
アキが手を前に翳す
その瞬間、術者の体が塵へと代わっていく
術者「くっ・・・体が・・・崩れていく・・」
光の粒子へと還っていく
いつものアキに戻り
アキ「さ~て、この調子じゃ紅羽君は、かな~り、苦戦しているんだろうな~。」
笑みを浮かべて空間を戻していく
現在―緋骸
辺り一面に散りばめられし鮮血
緋骸「・・・ここも違うようだな。」
最深部にいるようだ
目的の者はいない
そこに闇が募っていく
緋骸「この気配・・・人形だな。」
そこに姿を現す闇
形取られ、闇の戦士へと変貌する
エビル「あぁ~、その通りだよ。久しぶりだね~。」
緋骸の顔つきが厳しくなり
緋骸「まだ狙っているのか?レイの宝珠を。」
腕には赤い剣
戦闘態勢のようだ
エビル「ふふふっ、確かにレイの宝珠は、欲しいよ。僕が究極の存在になるためにはね~。でも、今は緋骸真紅、キミに協力――――」
その瞬間、切り刻まれる
緋骸「ふざけるな。」
エビルの体が、細切れになり宙を浮いている
エビル「ふふふふっ、今度逢うときに答えを聞かせてね。キミは断らないとは思うけどね。」
エビルがそのまま消えていく
残されしは、緋骸のみ
緋骸「断らないか・・・奴は何かを知っているようだな。」
剣をしまう
そして、去っていく
現在―紅羽
敵の攻撃をかわしながら呪を唱えている
紅羽「“深き地に宿りし、灼熱の魔手よ。真紅の暇を持たずして、すべてを焼き尽くせ!!”」
完全なる術式を組み終える
杖状剣を中心に源素で包まれる
紅羽「くらえ!」
術式を終了させ
術と成す
うなる焔の魔手
機械兵「コロス!」
紅羽の放たれた炎が
見事に効かない(魔力が足りない)
紅羽「なっ・・・」
完璧な術式
マスターもしているはず
なのに、失敗
機械兵「コロス!」
敵の攻撃を回避しながら考える
紅羽「(M)どうして・・・・覚えた呪文が――――」
敵の攻撃はまるで当たらない
ここに来るまで使っていた呪文の残り香がまだ残っているようだ
紅羽「(M)どうして・・・」
一瞬のミスで
転びそうになる
機械兵「コロス!」
機械兵の刃が紅羽に向かってくる
紅羽「くっ・・・」
杖状剣で防ぐ
機械兵「コロス!!」
更に力が強まる
紅羽「“我が手に集え!”」
片手で杖状剣を使い
もう片手で術式を完了する
紅羽「“フレイム”」
唱え終わると
機械兵の体が炎で包まれる
敵の攻撃が弱まる
機械兵「ぎぃ・・・」
その隙に杖状剣で切り裂く
紅羽「まず一体!」
機械兵がまっぷたつになる
そのまま爆発する
だが、周りには無数の機械兵
紅羽「(息切れ)やっぱり、そうか。ここは源素が薄い・・・だから・・・」
いつもより負担が大きいようだ
機械兵「コロス!」
一斉に襲いかかってくる
紅羽「“劫火よ”!」
自分の前に焔の壁を作り出す
なんとか敵の侵略を防ぐ
紅羽「(息切れ)こんなんじゃ、すぐに・・・」
すでに突破されそうな状態
アキ「“咎とされる力よ――――吹きすぐる数多の粒子よ。”」
辺りの源素が共振を初め
敵のすべてを破壊し尽くしていく
そして、降り立つ
アキ「紅羽くん、大丈夫でした?」
アキが満面の笑みで問いかける
紅羽「なんとかね・・・アキさんが来てくれましたから・・・」
膝をつく
無理をしていたようだ
アキ「んもぅ~、だらしがないチビチビ人間です。」
過去―ステラ
ステラが家に入っていく
すると奔る音と共に抱きつかれる
レイ(子供)「おねぇーちゃん!!」
少し涙ぐんでいるようだ
ステラ「どうしたの?怖い夢でも見たかな~?」
子供をあやすように言う
レイ(子供)「・・・・いなくなっちゃうの・・・みんな・・・・」
夢というよりは過去の記憶
いろんな遺伝子が産み出した結果
アブソリュートの研究の産物
ステラ「大丈夫よ、私は消えちゃったりしませんから。」
レイの頭をなでながら言う
レイは顔をステラにうずめている
レイ(子供)「うん・・・・」
ステラがレイに
高い高い(?)みたくして
ステラ「さ~て、それじゃぁ、夕ご飯にしましょう♪」
レイの顔に笑みが浮かぶ
レイ(子供)「うん!」




