43 月夜の誓い。リーダーの嫁と、新しい命の予感
ダイフクは、初めて自分の想いを口に出した事で、リーダーへの恋心を自覚した。
「俺、子供の時からずっとリーダーが、一番好きダニ」
ダイフクは、ミントに自覚した想いを告げ、モジモジと身体をくねらせる。
「ダイフクさん、とっても綺麗なお顔ですの。今、とっても色っぽいですの。........そう思いませんか?リーダーさん」
ミントは、チャイロが連れてきたリーダーに声をかける。チャイロは、ダイフクが女の子だったことを初めて知り、口を真四角に開け、呆然としていた。その背後から、ゆっくり姿現すリーダー。
「そうだにゃ、俺のダイフクはとっても可愛らしいんだにゃ」
ダイフクは、リーダーの声に驚いて振り返った。
「リ、リーダー、いつからそこにいたダニ?」
「ミントちゃんが、ダイフクに好きなお猫様がいるのか?って聞いてきたところあたりからいたにゃ」
「..........ほぼ最初からダニ」
したり顔のミントと、衝撃的な事実を知って固まるチャイロ。
「リーダーさん、私とチャイロさんは、お家の中に戻りますの。ゆっくりお庭でお話しくださいの」
チャイロさん、行きますよと声をかけ、2匹はお家の中に戻っていった。
ダイフクの側にやってきたリーダーは、首元に鼻先をすり寄せる。
「ダイフク?俺は、お前とこれからもずっと一緒に過ごしたいにゃ」
リーダーの甘い声を耳元で感じるダイフクは、お腹の奥がきゅんっと締まった。
「リーダー?俺のこと好きダニ?女の子として好きダニ?」
無意識にリーダーへ擦り寄るダイフクが、可愛いくて堪らなかった。ダイフクの鼻先、口元とペロリと舐めていく。
「女としてダイフクを愛してるにゃ。俺の子どもを産んで欲しいのは、ダイフクだけにゃ」
雄の匂いが、ダイフクの雌を刺激していく。ダイフクも、お返しにとリーダーの鼻先、口元をペロリと舐める。お互いの身体を擦り寄せ、匂いを交換していった。
ダイフクの雌としての本能が、目覚め始める。雌のお猫様が醸し出す芳醇な香りが、リーダーの雄を呼び覚ます。
「リ、リーダー?俺、身体の奥が熱いダニ?」
ダイフクは、尻尾をピンとさせると、お尻を高く持ち上げる、頭を地面に擦り付け、潤んだ瞳でリーダーを見つめた。
「ダイフク、とっても綺麗だにゃ」
ダイフクのお尻の匂いをかぎ、リーダーは背後から馬乗りになると、ダイフクの頸に鼻先をぐりぐりと押しつける。
「..........ヒャ...リ..ダー、俺....俺…」
リーダーは優しくダイフクを包み込み、二匹の影は月明かりの下で一つに重なった
「ダイフク、大好きだ、俺の嫁にゃ」
リーダーが、ダイフクから離れようとすると、ダイフクは小さく鳴いた。ダイフクの瞳からポロリと涙が溢れた。
「俺のお腹、熱いダニ?」
「ダイフク、俺の子どもいっぱい産むにゃ」
「..........俺、お母さんになるんダニ」
お腹の奥が温かく、ダイフクの身体の奥深くにリーダーの存在を感じた。ダイフクとリーダーの家族として、新しく命が宿る。




