42 リリリ、リーダーダニ!~叫んだダイフクと、悶えるミントの恋バナ会議~
「ダイフクさん、少しは落ち着きましたの?」
さっきまで、ミントちゃん、ミントちゃんとばかり叫び泣いていたダイフク。泣き続けるには体力と集中力がいるようで、今は泣き続けるには涙も枯れ、しょんぼりと肩を落としている状態だった。
「私より、お姉さんなのに、ダイフクさんは可愛らしいですの?」
「お、お姉さん?ミントちゃん気がついていたダニ?」
ビックリするダイフク。今まで、自分が隠してきたのは、何だったんだと自分に呆れてしまった。
「ダイフクさん、ひょっとして誰も気が、つかないと思っていたんですの?」
「..........今までは、そう思っていたダニ」
自分より若いお猫様のミントちゃんに指摘され、恥ずかしくなるダイフク。だけど、今までニャンダバーと無関係だったミントちゃんだからこそ、素直に相談出来そうな気がした。
「ニャンダバーは、とても居心地が良いダニ。俺が、女の子と知られたら、居られなくなると思っていたダニ」
フフフと笑うミント。
「可笑しなダイフクさん。みんな、ダイフクさんが大好きなのに、そんな事くらいで、嫌いになる筈ないじゃないの」
コツンとミントは、ダイフクにオデコをゴチンとした。
「そうか、そうダニ!みんな、俺の大事なお猫様たちダニ..................あ」
気持ちが浮き始めたダイフクが、突如固まる。真っ白なふわふわの毛に包まれたダイフクだが、お顔に熱を帯びてくる。人間なら、きっと真っ赤な顔をした状態だろう。
「..........ど、どうしようミントちゃん」
明らかに動揺し始めるダイフク。ミントは、潤んだ瞳を向けるダイフクに声をかける。
「ダイフクさん、そのお顔は、恋をしているお顔なの!誰か好きなお猫様が居るんじゃないの?」
お猫様も女の子は、恋バナが大好き。すでにチャイロの嫁となり、2カ月後には、母となる予定のミントでも、恋バナは大好物だった。
「ミントちゃん、なんでわかったダニ!」
慌てるダイフクに、ミントは大喜び。
「誰ですの?私が知っているお猫様ですの?まさかのクロッチさん?」
ミントの勢いにダイフクは、後ずさりするが、この相談は、ミント以外にあり得ないと考えを改めた。
「..........クロッチじゃないダニ。笑わないダニ?」
「笑いませんの」
首をブンブン縦に振るミント。
「実は.......」
「実は?」
「う............リ........」
「うり?」
「違うダニ!あの.........ん......リ、リ」
「リリ?」
「違~う!ミントちゃん、ワザとダニ?ワザとダニか?」
「ダイフクさん、ごめんなさいなの」
「リリリ、リーダーダニ!」
「きゃー」
勢いよくダイフクは、叫んだ。そして、ミントは悶えた。
「言ってしまった、ついに言ってしまった、言ってしまったダニ!!」




