悪魔の洋服
ひとつ、ひとつ、確かめたんだ。
まいにち、まいにち、怠らず。
ひとつ、手に取って、確かめてから、指定場所に入れて。
そりゃあ、
標的以外は確認せずにまとめて入れたが。
標的は、確認していたんだ、けれど。
ああ、まさか。
まさかそんな思いもしないだろう。
私は目前の大惨事を前に絶句した。
だって、どうして、きちんと確認したはずなのに、
どうしてこんな?
どうして、
打ちひしがれる私はそれでも動き出した。
原因よりまずは対処を。
ばんばん。
ちまちま。
ぱんぱん。
工程を終えて、あとの処理は標的があるべき姿に戻ってから。
さあ、次は原因究明である。
しかし、答えは明確である。
私の、確認が甘かったのだろう。
口を結び、だが、確定ではないと悪あがきを試みた。
果たして、その答えは訊きに行こうとしていた相手から導き出された。
ああ、まさかそんな。
そんなことが、
「あ、ごめーん。ここのポケットにもらった折り紙を入れてたんだった」
まさか、飾りとしか到底思えないこんなに小さなポケットに物を入れるなんて。
まさか思いもしなかったのだ。
物を入れるなとは言わない。
洗濯かごに入れる時にポケットの中身を出せと、
口を酸っぱくして言ったが、やる可能性は四割、くらいだろう。
それから私が、飾りポケットの中身も見ることにしたのは、言うまでもない。
(2020.1.12)




